東京新聞1面コラム「筆洗」。
とびきりの悪党や憎らしい敵役が、意外にも命懸けで誰かを救おうとする善人であった。人形浄瑠璃や歌舞伎で、本当の姿が明らかになることやその演技を「もどり」という▼「鮓屋(すしや)」の無法者「いがみの権太」…(略)「摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)」の玉手御前…(略)こんな人だったのかと驚き、「もどり」を思い浮かべた。昭和のプロレス界で大暴れした悪役タイガー・ジェット・シンさんである。東日本大震災で被災した児童への支援などにより、運営する財団が、カナダで日本総領事から表彰を受けたそうだ▼サーベルを手にリングの外も荒らしていたのを覚えている。のどをつかむ得意技。あれはたぶん反則……(略)調べると、プロレスで成功した後、長く慈善活動を続けている。ファンには有名らしいが、かなりの規模と熱心さである。実はこちらが本当の姿だった。日本への強い思いも語っている▼「もどり」の芝居では、善の心がのぞくのを「底を割る」と言うそうだ。(後略)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/88491
表彰された時は、いろいろ話題になっていたね。
「……リングで虎が生き残るためにやっていたことさ…私の中には二匹の虎がいるんだ。一匹はもちろん、リングの中で暴れる野獣としての虎。そしてもう一匹は、リングで起きたことはすべて置いて帰る、ファミリーマンとしての虎だ。引退した今は100%のファミリーマン。家族を大切にする一人の男なんだよ」ーーシンの言葉から感じるのは強烈なプロ意識である。引退後のレスラーが健康面、経済面で苦しむ例は少なくないが、シンにはまったく当てはまらない。「我々がすべきは、とにかく与えること、平穏と幸せと愛。それが生きる理由さ」
news.yahoo.co.jp
ただし! 東京新聞や清野氏には悪いが、取材が甘かったと言わざるを得ない。
なにしろ、骨のズイから人間を呪っている悪魔だ!(鈴木庄一による)
そんな彼が単純な新日派、いや親日派であるわけもなく…日本人を、このように罵倒していたのだった。
この本による
片方は、「ニタニタと笑い顔を作っている。バカにされたように見える」で、これもまあ偏見なのだが、よく聞く話ではある。習慣のニュアンスの違いという面もあるかもしれない。
しかしもうひとつは何でしょう?(クエスチョン)
答えは下に。
解答はこちら
答え 「カンパイ、カンパイと酒を強要する」。
えーーーーーーーーーーーー・・・・・・・・・・
タイガージェットシンのような、大悪党に正論言われちゃうとなあ…… どこにオチ着地すんの、と思ったことでした。
ついでながらほっこり余談
タイガー・ジェット・シン財団が表彰されたことを報じる記事で、シンが伊勢丹襲撃事件について次のように語っている。秘密を守れる、信頼できる男だ。
— OmasukiFight (@omasukifight) March 27, 2021
「ショッピングセンターで猪木のワイフに出くわしたら、彼女が手を伸ばして私のターバンに触れたんだ。神聖なターバンには誰も触れてはならない。
それで私は反射的に彼女の頬を張った。それを見ていた猪木が私に襲いかかってきた。大乱闘だった。警察が来たので、私は窓から外に出て…タクシーに飛び乗ったんだ。その後2週間、私はホテルの部屋に閉じこもった。法律で、警察は部屋までは来れないからだ」https://t.co/Gu5ygwjMzJ
— OmasukiFight (@omasukifight) 2021年3月27日
プロレススーパースター列伝、タイガー・ジェット・シン編を読んでから猪木編を読むと、例の有名な新宿伊勢丹襲撃事件のこれが台詞回しといい完全にBLNTRなんですよね………今やったら腐女子が喜びそう pic.twitter.com/4UeVe8VD0c
— 大槻ずんこP ミリ7thR day2現地 (@ohtsuki_zunko) 2021年4月1日