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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

青空文庫、2021年頭所感/海外作品、今年の「著作権消滅=パブリックドメイン化」は?(とはいえ、日本では既に消滅済のものの追認か…)

なるほどね。
日本でこれが当分発生しない理由は、言うまでもないけどおさらい

問3 TPP11協定の発効日が平成30年12月30日となったことにより,著作物等の保護期間はどのように変わりますか。
(答)

TPP11協定の発効日が平成30(2018)年12月30日となったことにより,著作物等の保護期間の延長を含めた著作権法改正が同日から施行されることとなり,原則として昭和43年(1968年)以降に亡くなった方の著作物の保護期間が延長されることとなります。具体的には,昭和43年(1968年)に亡くなった方の著作物の保護期間(原則)は平成30(2018)年12月31日まででしたが,平成30(2018)年12月30日付けで著作者の死後50年から70年に延長されることになり,20年長く著作物が保護されることとなります。

例えば,藤田嗣治さんの著作物は,藤田さんが昭和43(1968)年に亡くなられましたから,昭和44(1969)年1月1日から起算して,これまでは50年後の,平成30(2018)年12月31日まで保護されるとされていましたが,TPP整備法による著作権法の改正により,70年後の,2038年12月31日まで保護されることとなります。
www.bunka.go.jp


そう、改正著作権法が2018年大晦日に施工されたので、日本では2038年まで、基本的に新たにパブリックドメインとなる著作物は無いというわけ。
それで、毎年お正月から騒ぐことができた、パブリックドメイン化の話題は20年の封印となった…

以前から保護期間が70年だった諸外国の作品は、この元日のパブリックドメイン化が続いていく…とはいえ、「日本ではすでに消滅しているものが、追認される」だけに過ぎないか。

ただ、海外でパブリックドメイン化すれば、それに合わせた新商品が海外でいろいろ出てくるだろう。
あと「正月は、その年に何が、誰の著作物がパブリックドメイン化するのかを確認する日」という伝統を、ほそぼそと伝えていくことで、20年後にきちんとこの伝統が蘇ることを待つ。そのシミュレーションとして…

; Duke Ellington, Comedies by Harold Lloyd & Buster Keaton

ロイドやキートンの映画がパブリックドメインになるのは、なにげにお笑いの「創作系譜論」を語る、分析するときに重要なツールになるんじゃなかろうか。

そしてデューク・エリントンパブリックドメイン化!!!これ、超大物だよね!!!

マネー・ジャングル

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青空文庫、2021年の年頭所感

(略)…図書館や学校の一斉閉鎖のため、青空文庫のコンテンツは教育機関などで教科書・テキストや課題図書等の代用として活用されましたが、これは必ずしも望ましい事態だったとは言い切れません。
あくまで社会や文化の安全装置として機能はしましたが、青空文庫のアーカイヴはアクセスが制限された社会・文化リソースを補うにはまだまだ不十分であり、本来は社会そのものが非常事態にも対応可能な整備をしておくべきものだったと言えます。
そして非常事態にも耐えうる社会というのは、むしろ平時にも強固かつ万全のリソースを備えたものとして、誰にとっても頼れる社会であっただろうと思われます。

こうした課題も見据えつつ、青空文庫を支援している「本の未来基金」では、次世代へと向けたプロジェクトを計画しています。
これまでにも青空文庫では「作品収録を望まれる方へ」を掲げて、作者自身による許諾と作業によって著作権保護期間中の作品も受け入れていますが、実作業へのハードルや点検側の底本確認作業の手間が、円滑な登録を阻むものにもなっていました。
また現在、青空文庫では各自の作業はほぼオフラインになっていますが、デジタルアーカイヴ分野ではオンラインを通じた共同作業が本格化しています。

そこで具体的な案として、将来的には「著作権保護期間中の作品を青空文庫と同等の規準とファイルのもとで公開する」ことを目的にしたサイトを新規に立ち上げ、公開許諾作品を著作権者から公募し、そしてその作業員も募るとともに作業時に新たなオンライン共同作業ツールを実験・導入することで、2つの面から改善を模索していきつつ、アーカイヴ技術の継承や育成を目指すことができないかと、プロジェクトが水面下で準備されています。
こちらの計画については、近日中になされる本の未来基金からのアナウンスをお待ち頂ければ幸いです。

また、昨年の年始に触れた著作者のわからない孤児作品(オーファン・ワークス)の取扱についても、非常時のために検討が遅れていましたが、引き続き考えていければと思っています。
(後略)
www.aozora.gr.jp