生殖補助医療法
・・・・・・問題になっているのは、法案の基本理念として書かれた「生殖補助医療により生まれる子については、心身ともに健やかに生まれ、かつ、育つことができるよう必要な配慮がなされるものとする」という部分。
「心身ともに健やかに生まれ」という言葉の意味するもの
特に「心身ともに健やかに生まれ」という文言について、藤井氏は「不良な子孫の出生防止」を掲げた旧優生保護法のもと、遺伝性の病気や知的障害などがある人に強制的に不妊手術が行われた問題につながりかねないと指摘した。法案に反対する議員も「障害児は産まなくて良い、と法案が言っているようなものだ」と語る。藤井氏はさらに「『お子さん元気で良かったですね』と言うのは社会的な通念としてはある。しかし、法律に入った瞬間に優生政策の域に入ってしまう」とし、一般的な会話で「心身ともに健やかに生まれ」という言葉を用いるのと、法案に盛り込むのとでは意味が違うと指摘した。
これは大変な事です‼️報道もほとんどされないまま国会を通過してしまった❗️ 「民法特例法案」の基本理念第3条4項に「生殖補助医療により生まれる子については、心身ともに健やかに生まれ、かつ、育つことができるよう必要な配慮がなされるものとする」とある。(朝日12月19日朝刊阿部知子) pic.twitter.com/AvcKMSJtv6
— 🐶実践女子大学 長崎勤 研究室🐶 (@JJ_nagasakiken) December 19, 2020
……基本理念では、出生した子どもについて、「心身ともに健やかに生まれ、かつ、育つことができるよう必要な配慮」が求められるとされるが、第三者の関わる生殖医療技術によって生まれた子の出自を知る権利などを含めた、子どもの人権の保障に欠けている上、障がいや疾病を有する子の出生自体を否定的に捉える懸念がある。
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……この法案の基本理念に書かれた「生殖補助医療により生まれる子については、心身ともに健やかに生まれ、かつ、育つことができるよう必要な配慮がなされるものとする」という文言について、障がい当事者のみなさまや関係団体から、優生思想につながりかねないとの強い懸念、不安のご意見をいただきました。
れいわ新選組は、「第三者から卵子や精子の提供を受けた生殖補助医療で生まれた子どもの親子関係を明確にする民法の特例法」について、法案段階で反対いたしました。それは、法案に盛り込まれなかった多様な論点についてきちんと議論をつくすべきであり、現段階では拙速であるという判断からでした。
具体的には、法第3条(基本理念)の第4項「生殖補助医療により生まれる子については、心身ともに健やかに生まれ……」が新たな優生思想を引き起こしかねないという懸念、生殖補助医療の規制のあり方、生まれた子の出自を知る権利、等です。

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「心身ともに健やかに生まれ」と優生思想。まあ、とくに広がる話でもなさそうなので、メモを作っておしまい。
ただ、呉智英氏が「危険な思想家」の中で、最首悟氏の、似たような話を紹介し批判していたのを思い出したりもした。

- 作者:呉 智英
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