INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

晩年の秀吉は、信長の夢を見て…「お許しを」と叫び、前田利家にそれを相談した【記録する者たち】





f:id:gryphon:20201116101248j:plain
豊臣秀吉織田信長の息子・織田信孝切腹させた際の信孝の辞世「報いを待てや羽柴筑前

※このコマについてはこちらを
m-dojo.hatenadiary.com




本能寺の変は、豊臣秀吉明智光秀を扇動・誘導して織田信長を討たせた」という秀吉陰謀説は、この前の某テレビドラマ、某風流人マンガ、某タイムスリップマンガ……などに使われていて(こういう時タイトルかいてもいいのかなあ…といいつつリンクを張る。知りたくない人は目をそらしてください)

映画『信長協奏曲 NOBUNAGA CONCERTO』

映画『信長協奏曲 NOBUNAGA CONCERTO』

  • 発売日: 2016/07/20
  • メディア: Prime Video
#1 サブロー信長

#1 サブロー信長

  • 発売日: 2015/12/18
  • メディア: Prime Video
m-dojo.hatenadiary.com


伝奇的想像力としては確かになかなか出来がいい奇説ではあります。だがそれがフィクションとしても、秀吉が信長の血を引く後継者を死や改易、あるいは一大名の地位に追い込み、自分が天下の権を握ったことは疑いの余地なく事実なわけで…。

昔より 主(あるじ)内海(討つ身)の  野間なれば むくいを待てや 羽柴筑前
http://www5f.biglobe.ne.jp/syake-assi/newpage337.html

それへの「良心の呵責」があってもおかしくはなかろう。いつの時期かは知らないが、「文禄慶長のマクベス」でありましょうか。


マクベス

しかし、どうして「アーメン」と言えなかったのだろう。
おれに祈りが一番必要なときに、「アーメン」が
喉につかえてしまった。
LADY MACBETH

These deeds must not be thought
After these ways; so, it will make us mad.
マクベス夫人

やったことを
そんな風に考えてはいけません。気が変になってしまうわ。
MACBETH

Methought I heard a voice cry 'Sleep no more!35
Macbeth does murder sleep', the innocent sleep,
Sleep that knits up the ravell'd sleave of care,
The death of each day's life, sore labour's bath,
Balm of hurt minds, great nature's second course,
Chief nourisher in life's feast,--
マクベス

「もはや眠るな、マクベスは眠りを殺した」
と叫ぶ声を聞いた気がする、無垢の眠り、
気苦労のもつれた糸をほぐして編むのが眠り、
眠りは、日々の生活のなかの死、労働の痛みを癒す入浴、
傷ついた心の軟膏(なんこう)、自然から賜ったご馳走、
人生の饗宴の主たる栄養源だ。
LADY MACBETH

What do you mean?40
マクベス夫人

何を言っているのよ。
MACBETH

Still it cried 'Sleep no more!' to all the house:
'Glamis hath murder'd sleep, and therefore Cawdor
Shall sleep no more; Macbeth shall sleep no more.'
マクベス

まだ叫んでいる、屋敷中に響きわたる声で、「もう眠れない、
グラミス公は眠りを殺した、だからコーダ公はもう眠れない、マクベスはもう眠れない」


james.3zoku.com


秀吉が、そんなに繊細な心を持っていたのかどうか……それはだれにもわかるまい、が。


元ネタが「利家夜話」だというが、その資料はたとえばネット上にあるだろうか。
それが、画像の状態とはいえあるのだから、やはり社会は進歩している。もっと進めば、テキスト的に処理されて読めるようになるかもしれないな。

dl.ndl.go.jp

f:id:gryphon:20201116104630j:plain
前田利家夜話」に記された、晩年の秀吉が信長の夢を見ておびえる話。

同時に、権力者を顕彰する意味合いが大きかったとはいえど「この人物があちこちで語っていた思い出話を、その場限りにせず記録にとどめておきたい!!何しろ戦国の世はドラマチックだったからな…」と考えた、この筆者・編者に感謝。

太田牛一だけじゃないんだな。




【記録する者たち】
※準タグです。この言葉でブログ内を検索すると関連記事が読めます