寄席によく入っている人の話
寄席で受けるアドリブの一つに、こぶ平(現林家正蔵)ネタがある。
俺が覚えているのは…、
落語のネタで、ある人物をターゲットに、幽霊に扮したりして脅かしてやろう、というのがあるんだが「じゃあ怖がらせる仕掛けとして先に噺家を呼んで怪談話を聞かせましょう。こぶ平とか」
「誰がこぶ平の怪談聞いて怖がるんだよ!!」
会場大爆笑
あと、「寄席なんてのはかしこまらずに気楽に聞いてください」ということを落語家が語る場面があるんだけど「だから寄席は、予定通りの噺家ではなく代演というのもしょっちゅうあります。お目当ての落語家さんが代演になったとしても、そんな寄席なんですから。あんまりがっかりしないでください。こういうのは運ですから、かえってよくなることもあるんですよ。皆さんも、『林家正蔵の代役で林家三三(さんざ)※正統派の話を聞かせる噺家』ってなったら(ガッツポーズで)よしっ!!てなるでしょ」
会場大爆笑
もちろんこれはおそらく逆に、正蔵師匠の懐の深さを表してるんで楽屋では「すいません、お名前をネタに使わせていただきました!!」「いやいやいや、もっとやってくれよ!」となってるんだと思う、とのこと。
これと対比するような、「談志のことを、立川一門はどんなふうに高座でネタにしているか」も聴いたのだが、なかなか内輪ネタや固有名詞が多く、何より口調を再現できないので略す。