辻田真佐憲著「ふしぎな君が代」を読んだ。
- 作者:辻田 真佐憲
- 発売日: 2015/07/29
- メディア: 新書
自分がこの歌に関してまっさらな状態で、何も知らずに読んだら面白かっただろうけど、
なまじ断片的に君が代の話は知ってるもんだから中途半端に「そうそう、そうだったよね」という感じで読んでしまいました。ちゃんと分析すれば新知識もあったはずなのだが。
ただ、枝葉の話だけど、ここだけは印象に残った
129P。
1890年、まだ「君が代」の地位も、曲の構成もはっきり固まっていない段階であったが、同年に開かれた、帝国議会開院を祝う祝賀音楽会で君が代が演奏されたらしい。
そのときに、同書によると、その音楽会では「帝国議会開院之児歌」と「帝国議会開院之頌」が歌われた、とあった。
なに??
問題や足らざる点は色々あろうが、東アジア史上でもまれなる議会の開院に際し、それを祝う歌、があったとするなら、
音楽性や大衆性は別として、それ自体が貴重な歴史資料だ。
探したら‥‥歌詞や楽譜が発見できた!!!!
亀山市歴史博物館が所蔵しているそうだ。
資料番号, 57-0-4. 原題名(補足題), 【国家教育/号外】帝国議会開院之頌及兒歌楽譜. 発給年月日, 明治23年11月19日発行. 西暦年月日, 1890.11019. 発給者→宛所, 発行兼印刷人、東京市小石川区表町百五番地、三石壽一郎/発行所、東京市小石川区 ...
http://kameyamarekihaku.jp/sisi/siryou1/kan_katoke06/card-katokan/card06/C-katokan0622.html
歌詞が解読できるかなあ。
とまれ貴重な資料だ。
例の、楽譜を打ち込めば歌えるようになるフリーソフトというのを使いこなせれば、資料としてそういうのを使いこなせるんだがな…