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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「雨の中、捨て猫を拾う不良」(を目撃する主人公)が出てくる漫画作品は実在する?(「サルまん」より)【創作系譜論】

※「創作系譜論」は準タグです。この単語で検索すると、関連記事が出てきます。

サルまん」に出てくる、雨の中捨て猫拾う不良(ほんとにあるのか、そんな漫画?)


この前の話からの続きなんですよ。

あらためて、スポットが当たった「食パン遅刻少女」
togetter.com


最近『こういうものは、作品そのものでなく「そういう『お約束』がある」と指摘されることによって、「お約束」になるのだ』、という、目からうろこの意見をブクマで見て、ひざをたたいたのだったが、その基準でいえば「サルまん」は極めて多くのお約束を”生んだ”と言えます。

その中でも特に「食パン遅刻少女」は注目を浴び、過去にも考察やらイベントやらが花盛りだ。
www.ohtabooks.com

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だが。
ガリバー旅行記」も小人国と巨人国とは超メジャーだが、ガリバーが「浮かぶ島国ラピュタ」や「馬の国フウヌイム」、さらには、極めつけの異世界「日本」に漂流した(ホントなんだよ!)続編が知られていないように、サルまんのこの「食パン遅刻少女」にも、その後の続篇が存在する・・・・・・・・・

それが、上に画像を紹介した「雨の中で捨て猫を拾う不良」「それを偶然目撃した主人公が不良を気にし始める」という話だ。

もちろん捨て猫が捨て犬となることもあるだろうし、あるいは「お前もひとりぼっちか…」と呟く、というのもオプションでつくかもしれない。


しかしだ。食パン遅刻少女と同様、「実際に、こういう場面が出てくる漫画ってあるの???」です。
いや、なにしろ不良漫画も少女漫画も当方の非常に疎い漫画ジャンルですので
「いや、フツーにあるよ、はいこれ」てなことになるかもしれませんです。

でも、その場合はその場合で、最古の例を探り、そしてどんなルートをたどって「お約束」になったのか、その「創作系譜論」を作ってみたいのです。
乞うご協力。
というか、・・・・・・・・やっぱり、実在するのかねえ?????

注目情報 「昭和50年男」で「サルまん」特集してるらしいぞっ

■特集
オレたちの90年代
1990-1994 5years

【CHAPTER 1】1990
・混沌を極めたアーリー90's「ヒットチャートの分布図」
・エピックソニー小室哲哉
・洋楽ロック、オルタナティブの時代到来
・90年代を貫くトイコレクション熱の原点? 「バットマンブーム」

【CHAPTER 2】1991
・“月9"のキラキラした恋愛に憧れた「トレンディドラマ」の時代
・こんなバラエティ観たことなかった『進め! 電波少年
・続編、ハイレベルのCG…大作洋画が大ヒット連発
・深夜ラジオはオレたちの家庭教師だった!
渋谷系前夜のTFG革命 The Flipper's Guitar

【CHAPTER 3】1992
・『スラムダンク』、ドリームチーム誕生、バッシュ人気
バスケットボールブーム到来
・テレビ史に残るラジカル子供番組『ウゴウゴ・ルーガ』
・オレたちはMDで音楽を楽しんだ!

【CHAPTER 4】1993
・日本サッカーのプロ化で新時代が到来! Jリーグ、キック・オフ
・オレたちは“強い"スワローズを見た!
・最初に触れたオトナの世界 青年マンガ

【CHAPTER 5】1994
・90年代前半のガンダム事情
・トレンディからシリアス・リアル路線へ
90年代前半のヒットドラマ

【CHAPTER 6】GAME
・ゲーム・クロニクル 90's 1990-94
スーパーファミコンとライバルたち
アーケードゲーム
・格闘ブームは『ストII』ブーム!
スクウェア&エニックスの大作RPG
・『パワプロ爆誕秘話
・CD-ROM、そして32ビット時代へ…次世代機戦争勃発

【CHAPTER 7】プロレス
・アーリー90'sの激闘のマット界
・プロレスマスター 武藤敬司

【EPILOGUE】
・オレたちの“ハイティーン時代"といえば?

■INTERVIEW
・昭和50年男のリアル/佐久間宣行(テレビプロデューサー)
・世界にはばたいたアニキ/池谷幸雄(オリンピックメダリスト)
・ガール イズ マイン/酒井法子

■SPECIAL
・オレたちを躍らせた! 「ファッション“狂騒曲"」復刻デニム編

■新連載
・オレたち世代の永遠のヒーロー! 高橋名人の冒険時代

■連載
・リアル・ロボット・エイジ
・Doki! Doki! がーるず・るーむ
・男子ファンシー道
・こだわりシネマパラダイス
・コミックキャラバン
・帰ってきた 8cm CD
・駄菓子屋大好き! 談駄団!
・直角が行く。
ほか

さっそく情報…※必ずしも典型例ではありません…広く「乱暴者が、小動物にやさしい」場面か

あだち充陽あたり良好!

Poet
主人公に目撃されていないし、愛が芽生えないし、雨が降っていないけど、
思い浮かぶのは、あだち充陽あたり良好」のネコ、退助かな?
時代的に、サルまん両著者の頭にも真っ先に思い浮かんだはず。

問題のシーンは試し読みにも出てますね。
https://csbs.shogakukan.co.jp/book?book_group_id=13527
陽あたり良好」は「ナイン」と同様、「みゆき」「タッチ」で、一大メジャー
となった、あだち充が過去に描いていた作品として再評価された面が大きいから、
少女漫画読者以外は、リアルタイムでは読んでいないでしょうね。

陽あたり良好!主人公が猫を拾うシーン

id:tennteke
湘南爆走族」の過去回、湘爆結成の回(※二代目結成)で、石川晃が巣から落ちた雛を戻してやって、丸川に見られていたシーンがあったけど、ちょっと違うか。
も一つ過去回で、石川が荒れて学校でも家族でも孤立していた回に、なんかあったような気がするけどよく覚えていない。

id:tennteke
史村翔原作、池上遼一作画のマンガ「サンクチュアリ」に出てくる香港マフィアの黃が、当初はすり寄ってきた子犬を「媚びるな」と海に投げ込んでいたのに、主人公達にあってからすり寄ってきた子犬を「一匹じゃ生きていけないけど二匹なら生きていける」ともう一匹の子犬と逢わせて、部下が「ボス、変わったな」と言ってたシーンがありましたが、これも違いますかね。

2022年、重要情報追記


ということで、矢沢あい氏が1991年に連載していた漫画にあるらしい。(当然「サルまん」以降だな)






文学史上の小さな謎が、ひとつここに解明された。