- 作者:健, 柳澤
- 発売日: 2020/03/10
- メディア: 文庫
単行本刊行時に賞賛と非難の十字砲火を浴びた「UWF本の発火点」。「プロレスから格闘技へ」の過渡期を描く傑作ノンフィクション。
いまのアマゾン紹介文は最低限か。この後、徐々に詳しくなるのかな?
だが…なんか、すごい情報を某所で知ったのだった。
著者の「〜年の」ノンフィクションは、文庫になる時に何らかの増補、おまけがあるのが慣例なのだけど
今回のおまけは
「クリス・ドールマンとの一問一答」
らしい、というのだ・・・・・・・・・・・・
知った時「!!!!?」のあと「ガハハハハハ!!!!最高です!!!」と往年のkamiproみたいな反応しちゃったよ!!!
いや、分かる人は、このキッツイやり方が分かると思うんだわ…(笑)
いやね、固有名詞は避けて、ぼかして語るけど、当初、この文庫の元本が出た時、某御大がお怒りでな。いろいろ「反論」したばってん。
で、そりゃ当事者だから、いろいろ見解の相違もあるだろし、ディテールで言えばいくつかは、当事者の記憶や記録などのほうが正確なものもあっただろう。
だけど、そんなかで、「”彼”に聞いたら、取材者にそんなことは言ってない、と言ってた」とか「そもそも”彼”に取材したのか疑わしい」的なことをね・・・・・・
いや、あのへんて読めば、だいたい内容わかるじゃん、会ってないのに創作出来たらそっちのほうがすごい、的なことはさ
御大は、いいとか悪いとか、主張に賛成か反対かは別として、喋ってるとその屋台骨を支えるべき事実関係、情報の信頼度がふっとんでしまうという特徴があるの。
ごく最近の某所での、とあるトークの報告ルポで…
司会…「なに、いきなり報道にも出てないようなコロナ情報、出してんですかっ!!」
(コロナが広まった諸説を続けざまに…語るが、噂が多分に含まれるため記事としては割愛)
ルポ者、よく分かってらっしゃる(笑)
あと、まあ確かに被取材者も、
「これぐらいはもう、公然の事実みたいなもんだろう。ここまで言ってもセーフだろうな」
「え、このへんのことも、あいつにとっては言っちゃだめのNG扱い?あいつ怒ってるよ、まいったなー…そんなことは言ってないよ、ぐらいに取り繕っておくか」
みたいなことは、あってもおかしくないかもしれない(推測です)
しかし、取材した側からすりゃあね。
「はい、わかりました。じゃあ、その時の一問一答の再現ね」
とかえってくるんですよ。
これって、現在、ひとつの完成形を見ている「週刊文春スタイル」でもあると思うが…著者はそれを80年代に構築していったメンバーの一人なんだから、さらっと涼しい顔して、これぐらいやるわな(笑)
ま、そういうことで、
「文庫本にはクリス・ドールマンとの一問一答が増補されます」という簡単な一行情報に忍ばされている「ナイフ」というかその意味を受け取って、ちょっと面白すぎた次第です。
ということで
- 作者:健, 柳澤
- 発売日: 2020/02/27
- メディア: 単行本
と合わせて愉しみ。