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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「映像研には手を出すな!」NHKで本日午後、1〜4話を再放送し夜に5話/めちゃくちゃざっくりに感想

まず再放送日程


第5話「鉄巨人あらわる!」の放送を同日深夜に控えた2月2日の午後4時15分から、第1話「最強の世界!」から第4話「そのマチェットを強く握れ!」までを一挙放送し、見逃していた視聴者が追いつけるようになっている。

映像研には手を出すな!(1) (ビッグコミックス)

映像研には手を出すな!(1) (ビッグコミックス)

映像研には手を出すな!(2) (ビッグコミックス)

映像研には手を出すな!(2) (ビッグコミックス)

映像研には手を出すな!(3) (ビッグコミックス)

映像研には手を出すな!(3) (ビッグコミックス)

映像研には手を出すな!(4) (ビッグコミックス)

映像研には手を出すな!(4) (ビッグコミックス)

映像研には手を出すな!(5) (ビッグコミックス)

映像研には手を出すな!(5) (ビッグコミックス)

以下、あまりよく見てない人のざっくり視聴感想

・この作品と自分との関わりについて。
まず、掲載誌の月刊スピリッツをそれなりに読んでいたから、この作品の存在は知っていた。というのはやっぱりタイトルにインパクトがあるんだね。
「映像研には手を出すな!」の「手を出すな」といえば、ちょっと一昔前のアクション映画系の物言いという気がする。
「現ナマには手を出すな」「 ワイルド7にゃ手を出すな、命知らずの七人さ」
とかのね… これについて最近作者がツイートしてたな。

・あとタイトルから「何かのクリエイティブな創作をする集団についてのお話、多分部活ものだろう」ということは伝わっていた。それでもこのタイトルは秀逸なんでしょうね。

・だが実際に、作品を読むまでには至らなかった。その理由のひとつが絵柄だったことは間違いない。何と言うかおしゃれ感はあるが、一方で、最近の漫画的王道ではない絵であることは間違いない。


・アニメも、そもそも見る気がなかったんだ。ただヴィンランドサガの後番組だったので、続けて録画されており(笑)、じゃあ流し見しながら見終わったら消そうか、てな感じで見始めた。だがやっぱり面白かったですね。




・さてどこが面白いかということで言えば… 自分はアニメに詳しくないんだよこれが。だから、風車が回る絵を描くとか、動きがどうのこうのとか、設定についてあれこれ言うのとか、多分詳しい人に比べたら1/10も魅力を理解してない気がする。

・ただ、主人公の一人が自分の想像のメカにあれこれと必要か不必要かわからないような詳しい設定を考えている、というのは「物語」論としては非常に興味深かった。なぜ創作者は、本当に必要かどうかわからないようなところまで設定を盛り込むのか。この部分は自分も興味を持って色々考えたり読んだりしていたので、それが話の中で登場して色々語られていることはうれしい。

・その話やアニメの技術的なあれこれを「想像の中で、登場人物が自分の作るアニメの世界に入り込み、虚か実か分からない世界が描かれる」という演出は面白かった。これ原作でもそのように描かれてるんだろうか。


ただここからが本題。
自分の受け取り方としては…今勝手に造語しちゃうけど「組織・団体運営もの」として面白かった。ぶっちゃけ、部活が「光画部」(究極超人あ〜る)であろうと「柔道部(帯をギュッとね!)」であろうと「 天文部」(君は放課後インソムニア)であろうと「SOS団」(涼宮ハルヒの憂鬱)であろうと…「学校で皆が集まって、〇〇をするための組織を一から作り上げる(再建する)ぞ!本拠地はどこにする?予算はどうやって確保する?顧問は誰になる?……クソっ、生徒会が妨害しに来たぞ!」みたいな話は、 その活動が何であったって面白いんじゃなかろうか。

・もちろんマンガ好き、アニメ好きの皆さんがすごく興味があるであろう「アニメ作り」が、主題であったことは最近のその業界のバックステージものの多さとも相まって(実は月刊スピリッツ!にはプロの世界の話であるが別のアニメ創作もの「パラパラデイズ」という作品が連載中である)ブーストがかかったのも間違いないだろう。


・ただそっちを楽しめる人は楽しめる人でさておいて、
私のように結局のところアニメはあまりよく知らない人向けに、 当方の視聴経験から「学校で個性派が集まって、一から団体・組織を立ち上げて場所や資金、機材の確保、当局との交渉などをいかにこなしていくかという、そんな『組織・団体運営もの』としてまずは…少なくとも1から4話は面白かったですよ」
こういう風な視点から皆様にオススメしたいと思います。

・さらに一応の補足をしておくと、だからといってその「組織運営もの」としての描き方がめっちゃリアルというわけではないです。むしろ、スタジオや機材の発見や顧問の決定なんかは、かなり「大胆なウソと偶然と省略」を、おそらくは確信犯的に盛り込んでいて、そのぶんリアルを越えたダイナミックさがある。
また、4話で登場していた生徒会と、その生徒会が部費を決める権限に関しては、以前調査した「非実在生徒会」に近いものがあります。
というか、この時つくった一覧に、あとでこの作品を加えておこう。
m-dojo.hatenadiary.com

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その一方でアニメのことで一つ。

第4話で、確か「時間が足りないから、これから頑張ってさらにコマを描くんじゃなくて、既に作った映像にいろんな小細工の演出をして長く画面を持たせる」
という話が出てきたと思う。

あれ昔……、こち亀で唐突にアニメスタジオの話が登場した時、両さんがむちゃくちゃをやって数分ばかりセルがなくなったことがあった。
それが判明して、みんなで必死に善後策を協議していると、アニメスタジオの偉い人が「ナントカをなんとかすることにしよう」とあっさり言ってみんながずっこける、というシーンがね……子供心には意味が分かんなかった(と言うか両さん自身が「業界用語が多すぎて何がギャグなのかさっぱり分からん!」とセルフツッコミしていた)けど、今日はあれは、手抜きをしたというギャグなんだよなあ。

いやこれ何度か解説してもらってそのたんびにああそうかと思うんだが、すぐに忘れてしまう(笑)


捜したら画像あった!!

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こち亀40巻「アニメ戦国時代?」手抜きのギャグ(わかりづらい)
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