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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「不敬人名語録」―皇室や皇族を巡る、語られざる発言集

【注釈】史料的な事実性(高師直など)、その発言が科学的・歴史的な常識的事実か非事実か、主観的、あるいは客観的に「不敬」に当たるかの最終的な価値判断に関しては少しわきに置いて、ともかく”いわゆる不敬”な表現を網羅していきます


とある巫女

「朕の位を蔭子(五位以上の人の子)平将門に授け奉る。その位階文書は、左大臣正二位菅原朝臣の霊魂が述べ伝える。右・八幡大菩薩、八万の軍を起こして、朕の位を授け奉るであろう。今、三十二相の音楽によってこれを迎えよ」

平将門

「今の世の人、必ず撃ち勝てるをもって君と為す。たとい我が朝には非ずとも、みな人の国に在り。去る 延長年中の大契赧王(契丹王)のごときは、正月一日をもって渤海国を討ち取り、東丹国と改めて領掌す。いずくんぞ力をもって虜領せざらんや」
教養番組「知の回廊」23「古代アジアの交流」 | 中央大学

伝・高師直

「都ニ王ト云人在シテ、許多ノ所領ヲフサゲ、内裏・院御所ト云所ノ有テ、馬ヨリ下ルムツカシサヨ、若王ナクテ叶フマジキ道理アラバ、木ヲ以テ作ルカ金ヲ以テ鋳カシテ、生キタル院・国王ヲバ何方ヘモ流シ捨奉ラバヤ」

土岐頼遠

「院耶、犬耶。(院、犬国音近。)果犬則応射之。」
【読み下し】院や、犬や。(院と犬は国音近し。)果たして犬ならばすなわちまさにこれを射るべし。
「「いん」か? 「いぬ」か? (院と犬は我が国のコトバでは同じように聞こえるのである)もしイヌであったら、(犬追うものでやるように)矢を射かけるべきだよなあ」
漢文日録29.4.10

佐藤直方

「日ノ神ノ託宣ニ、我子孫ヲバ五百万歳守ラント被仰セタナレバ、ヨクナイコトゾ。子孫ニ不行儀スルモノアラバ、蹴殺サウト仰セラレタナレバ、ヨイコトゾ」

太宰春台

「山城天皇」(実際に支配しているのは山城国=京都近辺だけ、の意味)

片山松斎

「日本の天皇を万国の大君と称する事甚だ以って不通の論なり。…(略)…万国の中、何れの国にても日本の冊封を受ける国はなし…日本は独立の国にして山城の天皇は日本国の天子也。万国の天子に非ず。支那には支那の天子あり。西洋諸国各々其国の天子あり。」
「(古事記の)神代の事は強いて【XX(当方この字読めず)】する事無く唯其の儘置いて可なるべし。・・・…神代巻は夢幻也。うつつの事を以って談ずる事なかれ。巫祝の徒古事記神代巻の蹄(わな)にかかり、遁るる事能ず、憐れむべし。」
「無理無体に日本を褒称し、日本を漢土と同じ様に開闢(かいびゃく)も久しと偽り…空蒙虚冥を構て云い紛らす……開闢の前後を争ひ日本は万国の本国などと誇耀するが如きは皆小智小見のなすところにして、大人のいふべき事に非ず」
平田篤胤の狂信的国学を、常識・穏健の立場からツッコミ倒した「片山松斎」という人がいた(「お言葉ですが…」別館4より) - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

大野苗吉・秩父困民党軍甲副隊長

「恐れながら天朝様に敵対するから加勢しろ」
http://www.chichibujiken.org/folder8/post-38.htmlhttp://www.chichibujiken.org/folder/post-5.html

中江兆民

「自主の主の字を 解剖すれば 王の頭に 釘を打つ」

中江兆民

「嗟乎君主も人なり我も人なり。同一人類の身にして自己の権に頼りて生を為すこと能はずして僅に人に頼りて生を為すが如きは、豈羞づ可きの甚きに非ずや」
中江兆民の『三酔人経綸問答』

幸徳秋水

「今の天子は、南朝の天子を暗殺して三種の神器を奪いとった北朝の天子ではないか」

金子文子

「人間は人間として、平等であらねばなりません。……天皇や皇室自身としても、動きのひどい民衆の心持の上に乗っかっているのは危ないことではあるまいか、それよりは、人間としての平等感に引き下がり、天皇などというて、自然的な平等の人間を人為的な不平等物としていることをやめさせた方がいいと思う」
第5回 金子文子と朴烈(上野の二人 中編) | かみのたね

難波大助

「皇太子には気の毒の意を表する。私の行為で、他の共産主義者が暴力主義を採用すると誤解しない事を希望する。皇室は共産主義者の真正面の敵ではない。皇室を敵とするのは、支配階級が無産者を圧迫する道具に皇室を使った場合に限る。皇室の安泰は支配階級の共産主義者に対する態度にかかっている」

北一輝

咄、東洋の土人部落。
友よ、革命の名に戦慄くか、
そは女童のことなり。
良心の頭上 何者も頂かず、
資本家も、地主も、
ツアールも
カイゼルも
而して●●●(言うべからず!)。
霊火一閃、胸より胸に、
罪悪の世は覆る、
──地震のごと。
大丈夫 斯くてこそ世に生れめ。

磯部浅一

「なぜ不義の臣等をしりぞけて 忠烈な士を国民の中に求めて事情を御聞き遊ばしませぬので御座いますか 何んと云ふ御失政でありませう」
天皇陛下 何んと云ふ御失政でありますか 何んと云ふザマです 皇祖皇宗に御あやまりなされませ」

松島松太郎

ヒロヒト 詔書 曰ク 國体はゴジされたぞ 朕はタラフク食ってるぞ ナンジ人民 飢えて死ね ギョメイギョジ」

永野アヤメ

「私たちは天皇のために父や夫を失った。私たちの親である天皇に私たちの窮状を聞いていただくために宮城に行った。私たちは裏切られた」

京都大学同学会(中岡哲郎執筆)

貴方は一種の機械的人間であり,
民衆支配のた めに自己の人間性を犠牲にした犠牲者であります。
私たちはそのことを人間としての貴方のために気の毒に思います。
しかし貴方がかつて平和な宮殿の中にいて,
その宮殿の外で多くの若者達がわだつみの叫びをあげ,
うらみをのんで死んでいる事を知ろうともされなかったこと,
又今と同じようにすぢがきに従って歩きながら太平洋戦争のために,
軍国主義の 支柱となられたことを考える時,
私たちはもはや 貴方に同情していることはできないのです。
【京大タテカン撤去事件】1951年 京大天皇事件 「公開質問状」全文 | ☆Dancing the Dream ☆

少年時代の中岡哲郎と友人との会話

「あのなあ、天皇陛下でもXXXしはるやろか」
「きまってるやないか。そんなら何で皇太子殿下が生まれはったんや」
「うわあ、ものすごいこといいよる」

皇太子結婚パレード投石少年

「信じるままに、やったことだ」

日光駅頭投石事件(昭和47年1月)をした少年(いわゆる結婚パレードの投石少年とは別人)の父親

「たとえそう(※周辺にそそのかされた)であっても、人様に迷惑をかけたとしても、最後に自分の信念で行動したのならそれもいい。政治がこれだけ腐敗して、正直者ばかりが存するような社会に対して、どうにかして反抗したいというのはむしろ自然ではないのかと思っております。若者ならばね。それが行動になって現れるかどうかです」

深沢七郎

「マサキリはさーっと振り下ろされて、皇太子殿下と美智子妃殿下の首がスッテンコロコロと金属性の音をたてて向こうの方まで転がっていった。あとには首のない金襴の着物をきた胴体が行儀よく寝ころんでいた(※小説「風流夢譚」の一節から)」

石原慎太郎

「(風流夢譚は)とても面白かった。皇室は無責任極まるものだし、日本になんの役にも立たなかった。そういう皇室に対するフラストレーションを我々庶民は持っている」」
「父親から「天皇陛下がいるから皇居に向かって頭を下げろ」と言われた際、「姿も見えないのに遠くからみんなお辞儀する。バカじゃないか、と思ったね」

奥崎謙三「神軍平等兵」

「おいヤマザキ天皇をピストルで撃て!」
天皇を殺すことによって、天皇天皇的なるものがなくなり、すべての人間が恒久的な真の平和、自由、幸福が得られるとしたならば、私は死刑になっても喜んで天皇を殺したいと思っていました。」

浅田彰

「連日ニュースで皇居前で土下座する連中を見せられて、自分はなんという『土人』の国にいるんだろうと思ってゾッとするばかりです」

コント集団「他言無用」

「ハイ。知っての通り、病でございまして。マエタテセン?じゃなかった、エーと、あ、そうそう、前立腺を悪くしまして。あまり芳しくないのですよ。」
「ヒサヒト”お前は、本家に男の子が生まれたら、お前なんか、イーラナイ!」
https://blogs.yahoo.co.jp/moai33jp/44479304.html

大屋雄裕

「いやそりゃたしかに日本国憲法に基づく国制は天皇がいないと動作しないわけだけど天皇が生きた人間じゃないといけないとは規定していないでしょう?」
https://twitter.com/takehiroohya/status/1123196146413817856

水島聡

女性宮家が創設されれば、それは「父系父子=男系男子」で継承されてきた皇統を「母系」に変えるものであり、女系天皇(皇統断絶)へ至る道」
http://www.ch-sakura.jp/mailmagazine/1512.html

辻元清美

「生理的にイヤだと思わない?ああいう人達というか、ああいうシステム、ああいう一族がいる近くで空気を吸いたくない」

小沢一郎

「日本の歴史専門家に江上先生という方がおられます。この先生は日本国家の起源について騎馬民族征服説を強く主張された方でもあります。江上先生の説によれば朝鮮半島南部、今の韓国に該当しますが、この地域の権力者が多分海を渡って九州地域に到着し、三重県に定着してから、今の奈良県に入って奈良盆地で政権を樹立しました。これは日本の神話にも出てきますが、まさに神武天皇の東征という初代天皇の話ですが、江上先生はそのような説を主に主張されたんです。前後の事情はともかく著名な江上先生がそのようにおっしゃるほどだが、さらに強く話してしまえば私は日本で帰れないかも知れないので、ここではこの程度でしておきます。とにかく歴史的事実でないだろうか考えています。」

安倍晋三

(カーペットに膝をつきながら)「こんな格好までしてね」

記事解題&そういう本が出るんだって

この発言集はもともと、5月1日の改元に合わせて準備を進めていたが、これでも探したり集めたりするのに手間がかかって、まあのんびりやろうや、と思っていた。

だが本日、以下の本の出版予定を聞いた。



落書きや投書、怪文書からの収録ということで、上で紹介した発言集とは被らないと思うが、それでも先を越させるのもなんだかな、なので、ちょっと急いで準備を前倒しして、今回の記事とした。


また、途中の発言の一部は、まとめて沢木耕太郎「不敬列伝」からの孫引きとした。
通常の文庫では「人の砂漠」、全9巻の「沢木耕太郎ノンフィクション」では「時の廃虚」に収録されている。