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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「異世界で有効な技術だから」と弓道部に入る子も実在する…かもしれない。/でも「自殺島」しかそんな作品知らない



(上記ツイートhttps://twitter.com/nakamura_asa/status/988363175610335232より)

弓道」を学んでいたら、実際にその弓の技術を実戦で使いたくならないかね?
とは外野から見ていて思うところであった(笑)




そういった話について、以前こんな傑作論文(自称)を書いている。

■『最強論議』に結論⇒「社会的に携行可能な武器の使い手が最強」。〜では、今の日本では? - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150617/p1


実戦性を証明したくてうずうずしている連中がいる、という点ではこの武器も、である。

というか「なぎなた最強伝説」根強いよな! 例の「MASTERグレープ」もその流れに…過去の例も再確認 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20170501/p1


弓道については、以前、こういう紹介記事も書いた。

【完全版】「最強武道」を川原泉が描く!最新作は、弓道テーマの「これから私は武士になる」。〜しかし弓道漫画の新鋭ほかにも?「青武高校あおぞら弓道部」 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20170731/p1

しかし、良くも悪くも弓道は洗練され、様式美に入り「当てればいいというものではない?そんなのはねぇ、キミィ、ダンス弓道だよ!!」と言われるまでに堕落した、とも一部で言われている(おい、本当に言われてるのか??)


自分がこういうやつで印象に残ってるのは、なんといっても森恒二の「自殺島」であった。

自殺島 1 (ジェッツコミックス)

自殺島 1 (ジェッツコミックス)

自殺島 2 (ジェッツコミックス)

自殺島 2 (ジェッツコミックス)

あの作品を考えると、やはり主人公が弓を使えて、獣を狩猟できる存在(無法者も弓で制圧できる存在)でなければ文字通り「お話にならない」。
しかし実際のところ、弓を扱うというのはかなりのスキルと技術がいる話であり、それを平凡極まりない主人公が都合よく持っていたらちょっとアレだった。
そこを
陰キャラの主人公はそれでも元弓道
・声をかけられた女の先輩に憧れての入部だった
・しかし彼女が、異性関係のもつれで自殺。その影響で主人公も自殺未遂を繰り返し、「自殺島」に送られた……

という説明は「あざとい! わざとらしい! だがよくできてる!」と大いに感心したものでした。


しかし、異世界の魔物がやってくるでも 自分たちが異世界に飛ぶでも ゾンビが押し寄せてくる でも ここは地震や核戦争で無法地帯になった!
でも
「たまたま弓道部に入っていたが、このスキルを実際に使うとは思わなかったゼ…」
って話、実際のところ私が知ってる「自殺島」以外にもあるんでしょうか?最初に紹介した漫画でパロディ化されているんだから、あるとは思うんだが。



実は実際のところ「野球やっていたから投石はお手の物。これが武器になる時代が来るとはな…」のほうの作品を知っている。


幅広くとれば「対ゾンビで、祖母に無理やりお稽古をつけられていたなぎなたが役に立った」という相原コージ「Z」。
ちょっとでも爪や歯で傷を負わされると感染してしまう(遠間からしか攻撃できない)、「ダメージ」を与えても無駄なので移動手段たる足を斬るほうが有効、というシチュエーションで薙刀美少女が活躍。


過去の紹介記事

相原コージのゾンビ漫画「Z」などから「設定共有の上でのオリジナル性」を考えたりしてみる。【創作系譜論】 - 見えない道場本舗 (id:gryphon / @gryphonjapan) http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130522/p4

ブクマが多くの作品の紹介一覧になっています

http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/gryphon/20180713/p1