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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

『革命バカ一代』と赤軍派議長が消費されたのって『帰ってきたヒトラー』がお笑い芸人になるのと同構造でしたね(半笑い)

革命バカ一代、塩見孝也、死す。 http://www.huffingtonpost.jp/karin-amamiya/shiomi-takaya_a_23292454/


ブクマ多数。http://b.hatena.ne.jp/entry/www.huffingtonpost.jp/karin-amamiya/shiomi-takaya_a_23292454/

ここかな、べつのどこかかな?
誰かが書いていたことに触発されて、気づいたのだけど
塩見孝也氏を「革命バカ一代」と言って持て囃すというのはまさにあの作品と同じ構造だったんだなと。

それはつまり
帰ってきたヒトラー」。

帰ってきたヒトラー 下 (河出文庫)

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帰ってきたヒトラー [Blu-ray]

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半分ドキュメンタリーと言うか、実際にヒトラーの扮装した俳優を見た一般市民の反応なども映画化された作品では使用されたのだけれども、別に、 あそこに登場したドイツの一般市民の皆さんも、第三帝国復活や 再び世界大戦を起こそうなどとは毛頭考えていないに違いない。作中のお笑い芸人としてのヒトラーを支持する人たちも同じだ。



塩見孝也の出所後の言動を 雨宮処凛氏はこう紹介し、評している。
ほんの少し固有名詞を変えればそのまま「帰ってきたヒトラー」 の作中にこれらのセリフが使えるだろう…お笑い芸人としてのヒットラーの支持者の言葉として。

塩見さんは明らかに「世界同時革命」を求めていて、労働・貧困運動はその「手段」でしかないことは話していて明白だった。
「うーん、ちょっと、こっちは世界同時革命じゃないんですよねぇ...」
渋々そう口にすると、塩見さんはいつも心の底から驚いたように「なんでだ!」と叫んだ。「世界同時革命が目的でないことを説明する」ことに、どれほどの時間を費やしただろう。

いまだに「世界同時革命」とか口にする塩見さん。その存在は、私の中に根深くあった「ちゃんと生きなければならない」という気持ちを一瞬で霧散させるものだった。なんだ、こんなメチャクチャな生き方してもいいんだ。一生「革命」とか、中2病みたいな感じで生きてていいんだ、と。

塩見さんはどんな状況の若者に出会おうとも、「それは資本主義のせいだ!」と断言していた。元赤軍派議長に、お前の生きづらさの原因は資本主義だとお墨付きをもらう。これほど強烈な「癒し」を、私は他に知らない。


そういう過激な思想や、実際に非合法な暴力をふるうこと、あるいは過去に振るった、企画したことで法の裁きを受けた…
そのことと、21世紀も20年近く過ぎようとしている現在まで「世界同時革命」を嘯く、時代と世間からずれまくったおっさんの言動を一種のお笑いネタ(そこには確かに、社会の問題を浮き彫りにする皮肉な視点があるかもしれない。それはまた別の話)として周囲が消費したということでしょう。
(そこに愛情もあったかもしれない。それはまた別の話)

私もそう書いたけど実際にハイジャックをやらかしどこぞの王朝ののお先棒をかつぎつつ、特権階級として生活するよりはよっぽどましだし上等だな、とは思う。

ただ、 そういう人たちは、まぁ「帰ってきたヒトラー」における、 蘇ったヒトラーの言動を生暖かく見ていた一般民衆や、あるいは「やばいけどおもろいじゃん」と重宝した業界人と似たスタンスだったよね……と。
そこは認めようよ。

ちなみにあの作品のおちとして、蘇ったヒトラーは特に社会的抹殺も法的な抹殺もされず発言自体は自由だったけど特に社会を動かせず最後は食うに困って駐車場管理人として余生を全うした………だったらどうだったろう。
自分は、「それだったらまあ、いいと言うかしゃーないよね」という感覚も多分にある。だから塩見孝也氏の出所後の世界同時革命に関する発言も、まあ社会の中に一定の許容がされていたことは咎めるに当たらないと思うのであるっす。