喧嘩稼業ネタバレ
— ハヤブサ (@hayabusaminits) 2017年6月19日
そもそも山本陸の乱入想定とか抜きにして全員ガチであのトーナメントやったら優勝は金隆山か上杉だと思うんだけどどうなの? pic.twitter.com/EocM5nja8K
今週の『喧嘩稼業』読了。川口が打撃で金隆山を圧倒。前回の額に続き右瞼もカットし回転肘打ちも炸裂、勝つた!かと思ひきや。金隆山の鉄砲、からの素首落とし(首への手刀振り下ろし)で川口陥落。確定ではないが恐らく此れで決着。完全に川口が勝つ流れだつたのに、またもや木田に踊らされる我々…… pic.twitter.com/UkKPBDGWFF
— 鵙屋(或いはナガキック) (@laregredujeu) 2017年6月18日
「俺も全力で戦いたい」相撲 金隆山康隆 戦績843勝0敗0休。誰も疑う事のない、史上最強の横綱。 #喧嘩稼業 #木多康昭 pic.twitter.com/Z9pPAf3edV
— キア~23 (@akirya_99) 2017年6月3日
まあ、
「相撲の強さ」「横綱の強さ」でもたしかにあって、相撲の技や技術も戦いの中にはいかされたけど、この漫画での横綱・金隆山はもうひとつ“ミオスタチン関連筋肉肥大”の強さ、も持ち合わせている設定なので、まずは初戦突破は妥当でしょう。
リアルな嘘、サスペンション・オブ・ディスビリーフ(虚構への疑念を一時停止させる仕掛け)としての、この先天体質については、当時も話題になった…
だが、それが2009年というところが、この作品の展開の遅さ(中断含む)を象徴していてすごいですね!
一部を再掲載。
「先天的な筋肉異常肥大」が格闘技漫画に登場。ブログを元ネタと紹介して話題に - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20091120/p5
(略)・・・最近、もう無理だろーと思いつつまだまだ幻想は壊れないのか、「現役の横綱」が新キャラクターで登場。
だが「特に理由は無い 横綱が強いのはあたりまえ!」で済んだ時代は64代目が終わらせたので、喧嘩商売は「この横綱が強い理由」を説明しなければならなくなった(笑)
この理由に挙げたのが“ミオスタチン関連筋肉肥大”だ。
http://rate.livedoor.biz/archives/50386369.htm
生身の肉体が超人的な強靭さと超人的な運動能力を併せ持つ。そんな超人たちの神話や伝説が古来から世界各地で語り継がれてきた(略)とても実在するとは思えlず、実在の人物の場合も大げさに脚色されているだけであるかに見える。だが、最近の医学的発見により、われわれ人類の中には、ごくまれに“超人”が生まれることが明らかになってきた。
米国ミシガン州ルーズベルト・パークにリアム・フックストラちゃんという現在1歳7ヶ月の男の子がいる。彼の体重は10キロほど。米国の標準を下回っている。彼の体には脂肪がほとんどない。その代わり、筋肉が普通の子供より40パーセントも多い。腹筋は見事に割れている。そして、後述するように、その肉体は驚くべき強靭さを持ち、常識破りな運動能力を持つ。・・・“ミオスタチン関連筋肉肥大”(myostatin-related muscle hypertrophy)と診断されている。これは、いわば遺伝的に引き継がれた“超人的体質”なのだ。
こうやって実例とか医学用語が入ると、うーん確かに興味も説得力も増す。これがうまい作家の系譜、というのもあったね。考えると面白いだろう。
で、今回この漫画は「同ブログが元ネタ」と明記。同ブログは、今まで何度も無断でパクられてきたので感謝したいと書いている。
http://rate.livedoor.biz/archives/50938620.html
フェアであると同時に、これはリアリティを増すことにもなるから双方よしの好判断だろう。
ブログ内では、他のエントリもある。
“超人”は実在する ― 現時点で100人の存在を医学的に確認、うち1人は心臓疾患が自然治癒し生後5ヶ月で十字懸垂
10歳のリアル筋肉少女登場 ― その幼さで、しかもウェイトトレなしで筋肉が見事に発達した彼女も“現存する超人”の1人なのか?ロッキーシリーズやオーバー・ザ・トップが受ける中2病蔓延期、筋肉トレも流行るけど、やっぱり個人差ってあるよね。
いや、大体そんなことを言う前に努力したのかってのが通常だが。しかし、医学用語は無いとはいえ、数十年前に「バイオレンスジャック」で同じアイデアを描いていた(正直、喧嘩商売はその変形かと思ってた)永井豪って・・・・想像力か、知識か(後略)
とはいえ、優勝はできまい。この横綱が「どんな風に負けるか」が、まずは喧嘩稼業の大きな関門かと思う。
今の時点で相当に面白い格闘技漫画、トーナメント漫画じゃないの?といわれればそうなんだが(笑)、完成した芸術的な作品、不朽の名作となるには、やはりきれいにトーナメントを描き切ってほしい。
その中で、やはりこの横綱の優勝ってのはないでしょう。
ない中で、どう敗れていくのかね。
トーナメントにおける「主人公以外vs主人公以外」は、実のところ主人公より面白いものが多いのだけど、ジョニー・ハリスvsレオン・グラシエーロとか、そういうのに匹敵するのを描いてますな。
とにかく金隆山の試合は、スリリングさでいったらその前の毒利用の駆け引きも含めた前の試合が面白かったけど、横綱の圧倒的な力をプロモーションする、最初の試合としては満点でした。
強い力士にはつきものの「封印の『禁じ手』をとく」もやったし(笑)