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新刊「証言UWF」
- 作者: 前田日明,藤原喜明,山崎一夫,舟木誠勝,鈴木みのる
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2017/05/17
- メディア: 単行本
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読み進めているけど「佐山に真剣勝負で負ける気がしなかった」という前田の証言、体格差はあれど大きく出たネ、と思っていたが「当時の自分達はスパーをガチガチにしてた。佐山さんはタイガーだからそんな練習ができず力が落ちてた」というのは一定の説得力ありました(続く)
前田は、佐山の実力が当時落ちていた、という話として「スパーリングでも3日やらなかったら感覚がだいぶ落ちるんだけど、あの人は全然やってなかった」と語っている。
そうなのかもだけど怪我や経営の忙しさはあるにせよ「第二次UWF」や「リングス」に跳ね返る発言のような気も(笑)
また、佐山vsコステロ戦をどう評価するか、が前田と藤原の発言がまったく違っていて面白い。前田は「藤原さんも当時こう言ってた」みたいな言い方しててそれは藤原インタビューと正反対だけど、数十年前だし、藤原とて直後と今から振り返った時の意見は違うだろう。その後、藤原も本格的にキックを学んだしね。そういうわけで、「証言UWF」もなかなか面白いもので、今読み進めています、というご報告まで。
補足するなら「そもそもUWFを、藤原と並んで佐山がなぜ技術的に牽引できたのか」という問いに、藤原は「それは佐山が天才だからだ」とシンプルに認めている。ちなみに「天才すぎて他人には教えられない」と語っているが、夢枕獏は、佐山の指導は実に明瞭で具体的、と書いてた気もするな。印象は実にいろいろと変わってくる。
また天才だから強いのか?といえば、一方で技術と、ガチンコの場での度胸は別、という立論の立て方もあるだろう。