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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「微表情」とは何か?…声や表情分析で嘘を100%見破るのは結構Ai・ビッグデータ的に可能?/そしたら人類社会はどう変わる?

まず、日刊SPA!という貧弱ソースながらこういう記事を。

【日刊SPA!】トランプの中国嫌悪は本物!? “微表情”に見るアメリカ大統領選候補の本音 http://nikkan-spa.jp/1073446


微表情とは、抑制された本音や「真の感情」が一瞬で顔に表れて消え去る表情のこと。

 その多くは0.2秒以内に行われるため目視で認識することが困難で、通常の会話では8〜9割が見落とされてしまう(※「微表情」にあたる英語表記は、“micro expression”、”subtle expression”、“mini expression”などの用語に大別され、細かく分類されるがここでは総じて「微表情」とする)

 今回は次期アメリカ大統領有力候補として並び立つドナルド・トランプヒラリー・クリントンの微表情から窺い知る本音を、日本国内にまだ数名しかいないと言われる認定FACS(Facial Action Cording System:顔面動作符号化システム)コーダーの一人、清水建二氏に分析してもらった。

(略)
「『China』と言っているときの場面集ですが、どれも『怒り』『嫌悪』『悲しみ』といったネガティブな微表情が多いので、どうやら中国嫌いは本当のようです。そして、『嫌っていないよ』と言っているときでもやはり本心が出ている。2:32あたりで『私は中国は嫌いじゃないよ』と言っておきながら下唇が上がって首を横に振っている。これは『No』を表す微動作。彼は本当にわかりやすすぎるんですよ」

 アメリカでは、こうした微表情分析が政治に影響を及ぼすようなことはあるのだろうか?

まず、「どこまで本当なのか」という前提を置いておきたい。


その上で…最近ちょっとだけ、題名も覚えてないバラエティで見たんだけど、「心理の専門家(心理学者じゃない)を自称する人が、プロスポーツ選手か何かと対面し、三つのカップのどこにものを入れたかを、質問して表情を読みながら当てていく」というゲームをやっていたのを見た。
その心理の専門家はこれまでもかなり勝利しているらしくて、自分の見た回は「絶対王者に、最強のチャレンジャーが挑む!」的な煽りがあったりしたな。


そのほか、SFというかホラ話だが(笑)、落合信彦がいうには、すでに80年代にCIAは、「演説を分析するだけで本当かウソか大体見破れる」機械を開発していた、というね…ノビ―が、CIAの信頼度トリプルAの情報源から聞いたのだから間違いないのだろう。


また、「HUNTER×HUNTER」では、異常なまでに鋭敏な聴力を持っている女性が登場し、彼女は誰かに質問したらその返答の際の口調、鼓動の変化から嘘か本当か100%わかる……という設定もありましたな。

たとえば「未来から来たので未来の知識がある」を「とにかく世にまれな大天才であり、一人密かにXXXの法則を発見していた」にすると、SF的設定をやや現実的な世界にも登場させられる(ガウスやキャベンディッシュの例もあるしね)ように、「テレパシー」という概念を「表情や心音は隠せない。稀に鋭敏な感覚がある人はそれを見ることができる」というふうに翻訳すると、やや現実よりの想像ができる
(白土三平の「忍法」解説って、基本的にこういうものでしたねえ…荒唐無稽な「忍術」を、ムリヤリでも理屈付けした「忍法」にするという)



それに加えて「微表情」ときたか。人間は、これを肉眼ではこれまで見られなかった。しかし録画してスロー再生できるようになり、微表情の解析が進んだ……というと、実にもっともらしい。
こういうものを、実験データを蓄積して、ほんと・うそをあとから分析し、その膨大な統計結果から、分かるようにする…となると、これはなんとなくだが「将棋や囲碁で人間の名人に勝つ」や「日本語⇔英語を自然な文体に翻訳する」より、コンピュータ(Ai、ビッグデータ)は「得意分野」なんじゃないだろうか?

たぶん、これらはまだ発展途上で、これから発展していくのだろう。そして精度は、限りなく100%に近づいていく……


そしてそれが100%になり、またその分析器がケータイなみに小さくなって皆が常備可能になると。

その結果はすべて藤子・F・不二雄先生が「テレパ椎」という作品などに描いている。

  


星新一も、作品化に至らなかった断片的なアイデアメモを紹介した「気まぐれ星のメモ」にて、この「精度100%のうそ発見器」の普及社会という案を紹介していた。
結論は「精神修養にいそしむほかない」であったが。


一方で「サトラレ」では、一方的に自分の考えが相手にばれてしまう、逆のテレパシー…サトリの逆で「サトラレ」の子供を生んだ子が、「どうせ本音はばれるんだから、何でも正直にしゃべる隠し事のない子に育てよう」という話があったかね。
あ、椎名高志絶対可憐チルドレン」のサイコメトラーの母親も、たしかそうだったな。

三宮紫穂 さんのみやしほ

絶対可憐チルドレン」の登場人物。
http://dic.pixiv.net/a/%E4%B8%89%E5%AE%AE%E7%B4%AB%E7%A9%82
レベル7の接触感応能力者(サイコメトラー)。
全力でサイコメトリーを使うと、他のサイコメトラーでは感知できない小さな痕跡でも見付けられる。
(略)

母親は紫穂の幼少時、接する経験不足からノイローゼ寸前まで追い詰められていたが、隠し事をしないよう努力した結果、何事も全て本音で話す裏表のない人になってしまった


なんとか長生きして、この技術の発展を見届けたいものだ。

特に国会。政治家のみなが、100%本音で話す国権の最高機関……政治の透明化、ここに極まれり、と。

「本日は、愛人5人のうちのどの家に寄ろうかが一番の関心ごとですが、仕事でしょうがないから質問をします!まずは…」
「なにが公約だったかもう忘れてるけど、とにかく政権にずっといつづけたいんです!!それがわが党の方針です」