と思うのですわ。
「ツンデレ」でも「ちこくちこく」でも、「やつは四天王の中でも最弱」でも、「死亡フラグ」「恋愛フラグ」でもなんでもいいんだけど、とにかくそういうストーリーの型を受け手もわかってる、作り手もわかってる。何パターンも。
今回の全体のテーマにもつながるけど「先行作のXXXとかぶる」とか「あまりにもテンプレ過ぎる」とか、そういうのを気にしなければ、思わなければ…この「コモデティ」をかちゃかちゃと組み合わせれば、より手軽にお話を組み立てられる。
wikipedia:コモディティ化
コモディティ(英:commodity)化は、市場に流通している商品がメーカーごとの個性を失い、消費者にとってはどこのメーカーの品を購入しても大差ない状態のことである。
(略)
モジュール化
製品を構築する要素がモジュールとしてすでに市場に存在し、製品として流通している場合は、メーカーにとって同等のモジュールを一から自社開発するよりも安上がりである。このため所定の機能を持つモジュールが所定の目的に使われる製品に組み込まれることとなるが、その結果として同じモジュール同士で構成された製品は、メーカーの別なく同程度の性能しか持たなくなる。また、モジュールの業界規格化が進んでいる場合には、モジュールの設計・開発はモジュールのメーカーに一任し、製造業者はモジュール組立業に特化することで高度な専門職である設計開発の部門そのものを省略することも可能になる。
この傾向が強い分野の一つにはパーソナルコンピュータがある。
というか、自分がまさにこの「モジュール」で、あくまでパロディとしてではあるが小説をほいほいと書くからな(笑)
STAP細胞の意義と今後の展望を、小説仕立てで分かりやすく解説します - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140201/p1
韓国で小説「安重根、安倍を撃つ」が出版。憂うべき事態…で、どんな内容か要約(※想像で)。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140823/p3
おいらはこれ以外にもいくつか小説?は書いているが、とくにモジュールを組み合わせたっぽい感じがするのは、上のふたつと、
外部サイトだが「リングス・スターウォーズ」http://homepage1.nifty.com/~memo8/griffon/0001.html だ。
これらは実在の人物を使っているので、
「あの実在のXXを、お馴染みのテンプレのあの○○(老師役とか、残酷な天才役とか)のキャラクターに当てはめてんのかー」
「なるほど確かに似てる、これはアリだ」
「いや無理があるよ」
そういう反応を得ることを当然、目的としている…だが、ある意味でいえばそれだけだ。
分かりやすくいうとファンロードの「今月のみたいもの&見せましょう」とあんまり変わらない、ってこと(分かりやすくないだろ)
そういうのをちょっと手掛けた当方としては、
そういうのを突き詰めれば、一流メジャー誌の連載にもなる、というのは素直にすごいと思う。
http://morning.moae.jp/lineup/589
これは、「今の日本」をつくった男の物語。
焦土と化していた終戦直後の日本。
高度経済成長を推進した政治家・池田勇人を軸に戦後史を描く、いまだかつてない政治大河ドラマ!!
針路、所得倍増。驀進せよ、戦後日本!喧嘩するとスーツの袖がなくなる、疾風の勇人 pic.twitter.com/njjbkquuG0
— なっぴょん (@nappyon) 2016年3月30日
今度単行本が出るそうだが…
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まあ、
「ムダヅモなき改革」にしても「『ガンダム』を創った男たち」にしろ、基本的な構図は同じで…
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実在の人物や逸話をを、過剰なまでに「テンプレ的な」キャラクター、ストーリーにして、その無理があるところ(実際とは大違いなところ)をも含めて読者の興味を引く、という力技も、いいところなやり方をしているのだよね。
何が先行作品かもわかんなくなる(笑)
ある意味、悪い言い方しちゃえば「出オチ」なのだけど、ある意味すごいところはその出落ちのテンションを下げず、最後まで描き切っちゃうところですな。これはホンマすごいと思う。小生の「ス―パーノーベル大戦」シリーズや「リングススターウォーズ」は、冒頭部分しか書かないからこそ成立できるんで、あんなもん最後まで描けって言われたらシロートには無理だ(笑)
実話ベースだから、そこで悪く描かれた人は本当に歴史上の悪役で、かっこよく描かれた人は本当にかっこいいと思われる…懸念もなくはない(例えば昭和電工疑獄の性質や占領期の歴代内閣の功罪には多くの見方があろう)が、あそこまでオーバーだと、さすがに真に受けるほうが悪い、と言われる系(笑)。
まあ、そんなことをば思ったのでした。