忍者ポーズに落ち着き効果 三重大教授、脳波など測定 :日本経済新聞 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG12H34_U6A310C1000000/
三重大医学部の小森照久教授(精神医学)が、忍者が手を合わせて呪文を唱える「印」をした際の脳波や心拍数を調べた結果、ストレスが緩和され、落ち着いた状態になっていることが分かった。
印とは「臨・兵・闘・者・皆・陳・裂・在・前」と、9つの言葉を唱えながら、決められた形に指や手のひらを合わせること。甲賀流忍術の継承者で、三重大特任教授を務める川上仁一さん(66)によると、敵地に赴くときや任務を完了した際に印を結ぶ習慣があったという。
(略)
印を結んだ経験者と印を結ばない未経験者を比較すると、経験者の方がリラックスした際に検出される脳波や副交感神経の働きが活性化。経験者が印を結んだ場合と結ばなかった場合でも結んだ方がその傾向が表れた。(略)〔共同〕
ブクマは「自分が何の作品で『印』を知ったのか」の民俗学的資料としても面白い(そうか?)
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.nikkei.com/article/DGXLASDG12H34_U6A310C1000000/
私は正統派に白土三平&学研まんが 「忍術手品のひみつ」なんだけど、そういう人は少ないね。
※その後、そのまんまのまとめができた
togetter.com
で、この上の研究…論文自体を読むともっと慎重なのかもしれないし、別の観点なのかもしれないけど、以前「おおきく振りかぶって」序盤に登場して興味深かった「リラックスの条件付け」なのじゃないかなあ、と思いました。
訓練次第で、どんな状況でも自由自在にリラックス可能?受験生の皆さん必読(「おおきく振りかぶって」より) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20081012/p6
ちょっとややこしいので、詳しくはこの過去記事を見てもらったほうがいいのだが、箇条書きにしたこの話を再掲載しよう
■人間には条件反射があり、実際の状況とは別に感情や体の緊張を感じることがある。
■たとえば梅干しを食べると唾液が出る。これはすっぱいから当然だが「梅干し」と聞くだけで、また梅干を食べる時に常に鈴の音が鳴っていたら、鈴の音だけでよだれが出てしまう。言葉や音は無関係なのに。
■これを「リラックス」にも応用可能だ。
■つまり、「梅干を食べる時に常に鈴の音を鳴らす」のと同様に、「リラックスした状態の時、常にXXしている」というのを繰り返しておく。
■そうするとあら不思議、その逆の現象が起きる。つまり、客観的にはどうしても緊張しちゃう場面だろここ、という状況でも、「リラックス状態のとき、常にXX」という訓練が逆に働き、「XXするとリラックスする」となるのだ!
「おおきく振りかぶって」では野球で緊張しそうな時ってなんだろう?と部員は考え、「それは攻撃でも守備でも、3塁にランナーがいる時だ!」ということで、「3塁ランナーを見ると、リラックスする」という反射を自らに仕込む(具体的な方法は同作参照)。
いまは、一流スポーツ選手が「ルーチン」をやるという話は、かなり一般化してるかな?
わたしゃワムウが自分の目をつぶす場面で知った(笑)
「印」の宗教的意味。ライオンの形?
忍者が術の時に印を組む、あの印契って、昔の忍者映画やアニメや漫画なんかで恰好良いイメージがあるけど、一番ポピュラーな九字の「闘」に当てられてる外獅子印と、「者」の内獅子印って、指でライオンさんの顔を作ってるだけなんやで。https://t.co/jqTTilH5K9
— 中村甄ノ丞あるある早くいいたい (@ms06r1a) 2016年3月14日
これについては連続ツイートなのでまとめた。
中村甄ノ丞住職が語る「忍者の印」の意味、密教との関連。『指でライオンさんの形を作ってるんです』 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/950440
「人は一人ではカッパもつくれない」
合わせて思い出す、忘れがたき話がある。
故中島らもさんが著作で語っていた指で作るカッパについての質問です。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1055241140
故中島らもさんが著作で語っていた指で作るカッパについての質問です。
知り合いの社長か何かが二人で指を使ってカッパ(河童)を表現して
「人は一人では指でカッパを作ることもできない!
だからこのカッパはそういう事を教えてくれる
わしがわしがのがを捨てて、おかげおかげのげで暮せ」と分かった様な分からない様な事を言っていたというのが記憶に残っています。この二人で指を使ってカッパを表現するという指使いをご存知の方おられますでしょうか?これを読んだのはもう十数年前ですが未だに気になっています。画像など付けていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
何言ってるかわからないだろうけど、
つまり人は、両手で「カエル」は作れる。
しかし、そこにもう一人が手のひらを載せると、それが頭のお皿と髪の毛っぽくなり、まさにカッパになるらしい(よくわからん)
だから、人は一人ではカッパをつくることもできない。だが協力すれば作れる…と。
これは、その中島の文章が名文(中島が聞いた、その人の話が名調子)なので、原文を探すべきものだが…
「変!」「たまらん人々」などに載っているらしい。
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