INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

宮沢喜一首相は右翼と協議し、「天皇訪中」とのバーターで靖国神社に極秘参拝したらしい

メモ。元はこの本から、だがうろおぼえで。

戦後70年 保守のアジア観 (朝日選書)

戦後70年 保守のアジア観 (朝日選書)

記憶による要約 

・「天皇訪中」は宮沢内閣下で実現した
・だが、1989年の天安門事件の記憶も生々しく…というか西側の制裁は続いており、反対論も極めて根強かった。
・あれやこれやの根回しをしたり、中国から「お言葉には一切文句をつけない」「万全の警備をする」「失礼なことは絶対にしない」といった妥協も取り付けたが、まだ在野の反対論は根強かった
・そこで加藤紘一らが動き、右翼の中でも格別の権威を持つ「大東塾」に相談する(いのか?)
・賛成とか了承はいわれなかったが、文面にやや柔軟なものを見て取った政府は、さらに右翼とあれこれ詰めたらしい。

・その結果「バーターとしての宮沢喜一靖国参拝」が実現したとか、しないとか(同書では「実現した」と断定している)


この本をもとに検索してみると
http://tamutamu2011.kuronowish.com/syusyouyasukunisannpai.htm
という一覧表があり、そこの注釈ではこのことが詳しく載っているのが
(参考資料;2001年8月9日付『朝日新聞』−「2001夏 靖国」)
という記事だったという。


天皇ご夫妻ご訪中前の、記者会見。緊張感が伝わる会見はなかなか無い。
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/gaikoku/gaikoku-h04-china.html

問3 今回の訪中をめぐりましては,内外に様々な反対意見もありました。この点について陛下のお考えをお聞かせ下さい。
天皇陛下
言論の自由は,民主主義社会の原則であります。この度の中国訪問のことに関しましては,種々の意見がありますが,政府は,そのようなことをも踏まえて,真剣に検討した結果,このように決定したと思います。私の立場は,政府の決定に従って,その中で最善を尽くすことだと思います。


中国から見た「天皇訪中工作」

http://www2s.biglobe.ne.jp/nippon/jogdb_h21/jog628.html

  海部首相と会談した李鵬首相は、「来年の国交正常化20周年に」と時期を明らかにして、天皇 訪中を招請した。

 1992(平成4)年1月に訪中した渡辺美智雄副総理・外相に、李鵬はこう語った。

 われわれは、日本では天皇が国民の心の中にいることを知っています。[3,p119]

 しかし、これには自民党の中で、「天皇陛下が政治に巻き込まれる」と、反対論・慎重論の声が高まった。

 4月には江沢民総書記が来日し、「本年の天皇訪中を中国国民は心から歓迎したい」と持ちかけた。江沢民天安門事件直後に総書記になったばかりであり、ここでトウ小平の期待して いる天皇訪中を実現できれば、自身の権力基盤を強化できる、という思惑があったようだ。こうした中国国内の権力闘争に、天皇が巻き込まれかねない、という指摘も、訪中反対論の一つの論拠だった。

 宮沢首相は「自民党の中でこれだけ意見が分かれている状況では、総理として決められない」と弱音を吐いたが、決断を迫ったのが、田中角栄が倒れた後、自民党のドンとなった金丸信だった。橋本恕・駐中国大使からこの状況を聞いた金丸は、その場で宮沢首相に電話して、こう命じた。

 宮沢君、天皇訪中問題について決めるべきはごちゃごちゃ言わず早く決めたまえ。[3,p127]

■8.中国の「実益外交」と日本の「親善外交」■

 こうして中国が長い間熱望してきた天皇訪中がついに実現したのである[c]。銭外相はこう回顧している。

 天皇訪中は中日2千年の交流史の中で初めてであり、中日関係を新たな水準に引き上げた。同時に天皇がこの時期に訪中したことは、(天安門事件による)西側の対中制裁を打破する上で積極的な役割を発揮し、その意義は両国関係の範囲を越えたものだった。[3,p129]


しかし、当時の「天皇訪中」の是非はおくとして、もし是だとしても、その長征のために右翼と意見交換し、そしてバーターのような形で靖国神社を首相が参拝し、しかも参拝したことを秘密にする…というあり方は、一種の「柳川一件」というか、自分のいうところの「LIE&PEACE」なアレなのかなあ、と思わないでもない。

「平成の”柳川一件”」? 河野談話検証で考えた”LIE&PEACE” - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140623/p3
 
これが『LIE & PEACE』だ!対馬の「詐欺外交(柳川一件)」を次々回の「歴史秘話 ヒストリア」で特集 -http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150407/p1


というか、さすがにそんな形で「秘密に参拝する」アリなのかしら。
なんかモヤモヤっとしますな。