例によって、togetterにまとめ済みですが
本能寺の変後に、徳川・上杉・北条が三つ巴!「天正壬午の乱」とは何か?命名者・平山優氏の名著が復刊) - Togetterまとめ http://togetter.com/li/828159 @togetter_jpさんから
作者のことば
HIRAYAMA KAINOKUNI @HIRAYAMAYUUKAIN
【告知】拙著『改訂増補版・天正壬午の乱』戎光祥出版の刊行が、7月10日に決定しました。すでに密林では予約が始まっています。新たに判明した事実や新史料による追記、北関東と天正壬午の乱などを増補しております。ぜひお買い求めいただければ幸甚です。図版、写真も豊富ですよ。
- 作者: 平山 優
- 出版社/メーカー: 戎光祥出版
- 発売日: 2015/07/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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上のまとめから、ちょっと自分の書いた文章、それから著者・平山優氏の長文の復刊経緯を引用します。
【平山優氏】
HIRAYAMA KAINOKUNI
@HIRAYAMAYUUKAIN
拙著『増補改訂版・天正壬午の乱』ですが、密林での予約が絶好調のようです。うれしい限り。私が2011年に初版を出した当時、「なにそれ?」「うっわー、マイナー」などといわれ、売れ行きも初動はよかったのですが、その後は動きが止まったものの、じわじわ売れ続け、結局1年半ほどで3000部が品切れになり、絶版となってしまいました。「天正壬午の乱」は私が名付けた学術用語ですが、当時は「安易なネーミングだ」「わかりにくい」とネットではさんざん叩かれました。名前の由来は、すでに江戸時代には「壬午ノ役」などと名付けられていたのでそれを参考に名付けました。
ところがどうでしょう、今では何とゲームにも取り入れられ、知名度は5年前とは雲泥の差です。それにつれて、旧版の需要が増え、古書で値段が高騰する事態となりました。私の所へも悲鳴に近いお問い合わせが頻繁になり、「こりゃ再版しないといけないかな?」と思い始めました。
''でも売れるかなぁ?と心配もありました。そこへ来年の大河ドラマが真田氏に決定したことを受け、問い合わせがさらに殺到する事態となりました。Twitter上でも、入手できないとの情報が多く、期待が寄せられていると感じ、再版を決意した次第です。
''
でも旧版よりもグレードアップしなければとこつこつ修正し、御恩ある戎光祥出版の伊藤社長にお願いしました(恐る恐る)。すると笑顔で受けて下さいました(実は眼は笑っていない?W)。何としても御恩に報いるためにも、売れて貰わないと困るのです(汗)。というわけで、出版記念講演会などをやりますぞ。お声をおかけ下さい。
ぼくの復刊への感想
gryphonjapan @gryphonjapan 2015-05-29 11:10:39
自分が読んだ家康の伝記(子供向けだけど)では「本能寺の変のあと、信州や甲斐の地固めをしました」の一行で終わっていて、子供のころは疑問に思わなかったが、軍事面でも法的な正統性の点でも、そんなに簡単に旧織田領のあそこを接収できるわけないもんな。
ここも徳川、北条、上杉三つ巴の大争乱の戦争だったんだよ、と言われればあっそうか、だ。そこに注目を集めた同書の功績は大。センゴク一統記でも、あえてカットはされたけど、1話丸々使ってこの「天正壬午の乱」の推移を解説した上で次章へ行っていた。(ここで平山氏から質問)
@HIRAYAMAYUUKAIN
@gryphonjapan センゴク一統記とは、マンガですか?
gryphonjapan @gryphonjapan 2015-05-29 13:22:33
はい、講談社「ヤングマガジン」連載中の漫画で、現在小牧長久手合戦ですが、その前にこの天正壬午の乱を終結させるという戦略について、徳川家の軍議という形で詳しく描写していました。
「センゴク」の題は時代と、主人公仙石権兵衛のダブルミーニングです【参考画像】「センゴク一統記」より。あくまで小牧長久手のプロローグ、という位置付けではありますが、重要な転機が「天正壬午の乱(の和平)」だった、と徳川家の軍議という舞台設定で描写されています。
上のまとめにコメントが寄せられているが
おりた @toronei 23時間前
天正壬午の乱って名前がついたおかげで、ようやく語られるようになったというか、語りやすくなったよね。やっぱり名前って大事。
そう、概念の問題なんだよな。日清戦争後の台湾の治安回復のための軍隊の展開を「日台戦争」と呼ぼう、とか「足利義満の勘合貿易は『遣明使』と考えていいのではないか」とか、そもそも「昭和15年戦争」や「鎖国」「権門体制」とかも、そこにあった状況をどういう概念で把握するか、という問題だよね。
天正壬午の乱もそもそも、平山氏が「命名」したものなのだとか。
にしても、天正壬午の乱は「織田信長の後ろ盾がない」徳川家康が、それでも戦国武将として独立した一英雄であることを示した戦争で、相手も豊臣にKOされる前の北条一族、そして直江兼続を擁する上杉景勝だから相手にとって不足は無い。
そこに名わき役(ある意味主役)の真田昌幸がいーーい演技を見せると。
平山氏は「ゲームの題材にもなった」というけど、どのゲームのことだろうね??
まあ、こんなにあせらずとも来年「真田丸」が大河ドラマになれば自然とブレイクするか。