日食のたびに、何度もかいたお話だ。自分はアイザック・アシモフの「わが惑星、そは汝のもの」で読んだ、というのも書いた。

わが惑星、そは汝のもの (ハヤカワ文庫 NF 25 アシモフの科学エッセイ 5)
- 作者: アイザック・アシモフ,山高昭
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1979/01/17
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日食に恐れおののいて戦争をやめて休戦した民族がいたらしいぞ http://newclassic.jp/17616 @newclassic_jpさんから
紀元前585年のオリエント世界、リディア王国がメディア王国に侵攻した時のお話。戦闘中の紀元前585年5月28日に日食が生じて、それに恐れおののいた両軍兵士はハリュス川を国境として休戦したそうな。
日食を神の怒りと感じて、そこで戦争をやめるのが野蛮なのか、日食なんて天体活動にすぎない!とそのまま戦闘を続けるのが野蛮なのか??(笑)
まあ、この事例かどうかはしらんが「日食によって未開の民族がパニック、それを利用して…」というのは、秘境探検もののお約束となり、パロディにもいろいろなったりしてます。
アマテラス、卑弥呼、日食をいろいろ関連付ける考察も多いのだが、このへんは議論百出なので略す。
また、これも何度も書いた話だが、日食というのは天文学者がエンヤコラと計算すると「○○年XX月X日□時□分」というのが確定できるので、あいまいな歴史の「日付」が、これをひとつの明確な目印とすることができる、という利点もあるそうですな。
実は、何度も書いたこの話をまた書いたのは「あっ、紀元前585年ということは、2015年のことしは節目だな」と思ったのだが、西暦には紀元0年がないから、ADとずれるよね(笑)。これはしっぱいでした。
まあこの時代までくると、ほかの確認資料もたくさんあってオリエントほど貴重ではないが、源平合戦の時代も、木曽義仲軍と平家軍の戦いの時に日食があったので、この時期も日時まで確定できる。1183年、旧暦でいうと閏十月一日(※太陰暦なら、日食があるのは必然的に1日付近となりますね。太陽と月の関係上)
この漫画では「朝日将軍」の称号を与えられた義仲にとって不吉だ、と、そちらの軍隊が浮き足立ち敗北する、という展開になっている。