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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

本日、電王戦第三局。前夜荻上チキ番組で特集が放送(ポッドキャストあり)

まず現在の「電王戦FINAL」、先に人間が2勝。その勝ち方が面白い、SFだと評判。

3000以上もツイートされているこれの通り。

https://twitter.com/hafoc/status/579229090231685120
hafoc ‏@hafoc
今年の電王戦、第1局での「”潔く”投了する人工知能はありうるか」というSテーマに続いて第2局では「あえてメリットの無い行動をとる人間の振舞いを人工知能は想定しうるか」というテーマが現れてきて、すごくSFっぽくて良い。



第一局観戦レポート

http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/317/317199/
…Aperyの開発者・平岡氏は、最後まで指すという信念を持ち、これがコンピューターの戦い方だということを示した。(略)控室では「あぁコンピューターらしいよね」という雰囲気が立ち込めており、こんなことでコンピューターが揶揄されるのも辛いので正直私は投了を宣言すれば良いのにと思った。でも、平岡氏はそこまでもがコンピューター将棋として最後まで投了はしなかった。そんな話を対局後に聞き、コンピューター将棋を開発した誇りと気概をものすごく感じた。

 たとえ自分の評価値が-9999となっても、相手が変な手を指せば一発逆転だってありうる。コンピューターに投了判断はできない……

 

第二局観戦レポート

http://news.nicovideo.jp/watch/nw1511773
……詰め将棋ならともかく、実戦で飛車・角・歩の3駒を成らないことはほとんどない。
私が知っている限り、プロの公式戦で角の成らずが「最善手」として出現したのは3局、飛車のナラズは2局しか知らない。歩は見たことがない。
今のソフトは全探索と言って、反則ではない全ての合法手を読んでいる。それが読み漏らしをなくし、並列化を有効に活用できるからだ。だが、できれば無駄な手は読まないで省きたい。そこでSeleneは実戦でまず出現しないであろうこの3駒のナラズは生成しない(読まない)仕様にしていた。
(略)
実際コンピュータ将棋は無意味な成らずを時折指す。…(略)これは相手が取る一手の時は成っても成らなくても同じなので、同価値と判断するためだ。
ではなぜバグを見落としたかというと、西海枝が毎回ゼロから…(後略)

 

将棋電王戦FINAL第2局で衝撃の結末 Seleneが永瀬六段の異例の指し手「角成らず」を認識できず反則負けに - ねとらぼ http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1503/21/news033.html @itm_nlabさんから

自分がこの記事につけたブクマ。

「不合理ダ、不合理ダ、測定不能 測定不能……」 プシュー、みたいな展開、昔のSF漫画によくあったね(笑)

荻上チキのセッション-22、第二局勝利者の永瀬六段出演

ポッドキャストきました。
視聴期間は1週間ね。
http://www.tbsradio.jp/ss954/podcast/


その音声を聞きながらだと

荻上チキsession-22」電王戦特集(ゲスト永瀬六段:2015年3月27日)の記録集〜人間2連勝、第3戦前夜に。 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/800490

というまとめも、わかりやすくなると思うので推奨。
聞いていた自分が印象に残ったのは

Q:練習の時とは違って、本番ではものものしいロボットアームが目の前にあって、それが動いてコマを動かしたりひっくり返したりします。それが気にならなかったのですか?
 
A:幸いなことに、相手ソフトがすごく強いので、将棋意外のことはまったく考えないで済みました

という逆説でした。
ロボットアームについてはこちら

デンソーがまた才能の無駄遣いした! 将棋電王戦FINALの代指しロボ「電王手くん」が超進化しすぎて「電王手さん」に名称変更 - ねとらぼ http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1503/05/news108.html @itm_nlabさんから

また、「時々憲法のことも語っている将棋好き」こと、木村草太氏のコメントなのだが「第二戦は『角不成』のバグを利用して勝ったのではなく、勝ったついでにバグを指摘してあげたのだ」という話(角不成でなく角成でも、ほぼ勝ちへの道筋はプロには見えていたとか)。


あと、『「検討用将棋盤」を置かせてもらえば棋士はさらに強くなる』というのがどういうことか分からなかったけど、さすが化物のような頭脳を持つ棋士も「検討した状況をすべて記憶している」かというと違ってやっぱり忘れていくと。コンピューターソフトは、検討した局面をすべて機会だから記憶して分析に結びつけると。それって対等なのか?という哲学的な話も。

っぽい話ですなあ。


ともあれ、本日が電王戦第三局。
間もなく開戦。午前9時半から

将棋電王戦FINAL 第3局――人類初の“勝ち越し”をかけて 稲葉陽七段 VS. やねうら王の見どころは - ねとらぼ http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1503/26/news068.html @itm_nlabさんから

http://live.nicovideo.jp/watch/lv199936830


将棋電王戦FINAL 第3局 稲葉陽七段 vs やねうら王を対局開始から終局まで完全生中継。

現役プロ棋士と第2回将棋電王トーナメント を勝ち抜いた最強ソフトが最期の団体戦で激突。
勝利を収めるのは人類か?それともコンピュータか…?

将棋電王戦FINAL
 ・将棋ソフトとの対決に選ばれた5人のプロ棋士
  第2回将棋電王トーナメント上位5ソフトによる団体戦です。
 ・持ち時間は5時間(チェスクロック方式)、使い切ると1分将棋。
 ・昼食休憩は12時〜13時、夕食休憩は17時〜17時30分。
 ・詳細なルールはこちらをご覧ください。
 ・NTTの音声認識エンジン"VoiceRex"による観戦コメントにもご注目下さい。詳細はこちら twitter
 ・主催:株式会社ドワンゴ公益社団法人日本将棋連盟