『器用すぎる巨獣が抱えた「便利屋」というジレンマ/C・バンバン・ビガロ【俺達のプロレスラーDX】』⇒ http://amba.to/15pGpzF
190cm 170kgの巨体、スキンヘッドに刺青、炎をデザインした全身コスチューム、側転やサマーソルトドロップ、ムーンサルトプレス、延髄斬りをこなす軽快な身のこなしと運動神経…(略)クラッシャー・バンバン・ビガロ…
(略)
彼はどんな相手でもプロレスとして成立させられる技量の持ち主だった。
受け身にも定評があった。
特にスープレックスは他の大型外国人よりも投げられていた。
(略)
だから、他業種の大物のプロレスデビュー相手に指名されるのである。レスリング世界選手権フリースタイル優勝 サルマン・ハシミコフ
大相撲第60代横綱 北尾光司
元NFLスーパースター ローレンス・テイラー
元アマチュアボクシング欧州王者 トニー・ホームこれらのプロレス素人相手でもビガロは試合をコントロールし、プロレスを魅せた。
こんなことができるプロレスラーはなかなかいない。
(略)
ビガロは「便利屋」というポジションに嫌悪感を抱くようになる。
元NFLスーパースターのローレンス・テイラーとの試合が終わり、彼は100万ドル(約1億円)を手にしたビガロはこのようにつぶやいたという。「もうこんなことはやらない」
2000年7月、ビガロは自宅付近で火事に巻き込まれた近所の子供を大火傷を負いながらも助け、その勇気ある行動は感動を与えたが、その後遺症がひどかった。体の40パーセントをやけどする重症を負い、やがてプロレスからセミリタイアしていった。
この「空とぶ入れ墨獣」は
2007年1月19日、
45歳の若さで亡くなったのだという。
総合格闘技戦績、1戦1敗でもあった。