漫画家が実際に戦いたくなるとき…
相原コージ @kojiaihara
https://twitter.com/kojiaihara/status/518326717442560000
格闘技を習っている漫画家は割といる。そこで私は昔「漫画家バーリトゥード大会」を開催して漫画家最強を決め、参加者それぞれがその試合について漫画を描く。という企画を考えた。幾つかの編集部に打診したが乗ってくる所は一つもなかった。今考えると当然だよね…危険過ぎるよ、やっぱ…
自分の中ではもう東京ドーム地下でのその風景が目に浮かんでなあ(笑)
柔術家もたくさんいるが
ボクシング国体出場&自衛隊レンジャー格闘術!大本命
その自衛隊を喧嘩で辞めてお礼参り!の男一匹!
身長190センチ(183センチという記述もあったがそっちは無視する)、下北ストリートで鍛えた「引っ張りパンチ」!弓の使用はOKか?
形意拳の使い手!子どもたちの笑顔のために!!!
岸和田出身!!!それで十分だ!!
などなどが最強を目指して闘うとなれば胸が熱すぎる。格闘漫画描いてる人は経験の有無に関わらず強制参加な、とかこうとしたが、そしたら格闘技の話題を語ってるブロガー強制参加の格闘技大会なんてのも開かれかねないのでやめとく。
あっ、もう少しハードル低くして「グルメ・料理まんがの作者に実際に料理を作ってもらう」つうのはどう???
「料理って、楽しいんですよーっ」のひとが渋川剛毅ばりに達人を見せ付けるかもしれないし、飲み歩きまんがと思われていた「ワカコ酒」の人が意外や自分で包丁をにぎるのも得意なのかもしれない。
原作者が「ナントカ三銃士」を連れて来た場合はどうなるかまでは考えてない(笑)
【参考】
■だれが一番旨いか、決めやがれ!!「日常料理系漫画GP」ここに開催!
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20121107/p3
漫画家が「べしゃり」でウケたくなる時…いい経験か、かえって邪魔か?そもそも向いてるのか、向いてないのか?
このテーマ、当然この前の記事
ドラマ完結「アオイホノオ」の私的総括と、島本和彦氏に関する私論〜(ドラマはBSで再放送!) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20141004/p5
を書いてるうちに思いついた話。より正確には、そこから島本和彦氏と岡田斗司夫氏の対談動画を見ているうちに感じたのです。
(一本のトークショーからテーマごとに抜粋。有料で?通してみることもできるようだ)
ふつーに、おもしろべしゃりをしてますね。もちろん岡田斗司夫氏も、オタクべしゃりで天下を取った人で、そのリードもうまいのかもしれないけど、主導権争いでも決して負けてない、火花散るモンがある。
それもそのはず、彼は北海道のSTV(サンタ・ヴィクトリー…らしい。島本氏本人が言ってたのだからそうだろう)ラジオで語りをみっちり鍛え、未だに引用される『俺がサンタだ!』という名言を残したわけだから。
なんでこの人に、最初にラジオ出演の話が舞い込んできたのかな。たいした選出眼だ。
だがしかし、島本氏のしゃべくりが巧いそもそもの原点を、この前twitterの検索でみっけた。
https://twitter.com/mucom88/status/516757509952925696
MUCOM™ @mucom88
1982年のサンデー増刊の巻末コーナー「趣味趣味なんでも講座 」の島本和彦先生の回。そうか、ドラマの矢野ケンタローさんのアレはアフレコ後遺症ってヤツなんですね。
#アオイホノオ
ああ!なるほど!!!
もともと漫画家はおもしろいこと、すごいことを考えるのが商売だ。
だから「基礎体力」というか、柔術家が打撃を覚えたり、キックボクサーが寝技を覚えれば総合格闘技界に通用するような、そういうようなもんではあろう。
しかし、「面白いことは考え付くのだから、あとは滑舌よく、はきはきとしゃべれればいいんでしょ。」つったって、かなりフツーの漫画家さんにはハードルが高いよね、たぶん(笑)。だが、「ホーリーランド」で、いじめに遭って引きこもりの主人公が部屋の中で何千何万回とシャドーボクシングをして鋭いパンチを身につけたように、「アニメ、映画の俳優・声優の名台詞を何回も繰り返して物まねしていたら、自然としゃべりのチカラがついた」というのもありそうである。
実際、島本氏の喋りには間違いなく、いい意味での「芝居がかった」ところがあるわけで(劇団経験があるのかと思った)。
公の時だけかな?とも思ったのだが、プライベートで岡田氏に電話をかけたときのことを、かけられた岡田氏側が回想している。
ふきだしで例えるなよ(笑)
ま、ことほど左様に、島本氏はしゃべりでもイケるわけです。だからテレビにも重宝される。
■だが、漫画家は大体これぐらい喋れるのか?島本氏はミルコやハント的例外なのか?
だが、上で例えたように
「キックボクサーはそこに寝技を付け加えればMMAで通用する」というのも、言うはやすく行うはかたし。マーク・ハントやミルコ・クロコップのような成功例もあれば、ステファン・レコやヤン・ザ・ジャイアント・ノルキヤのような失敗例もあるわけで。
特にラジオでもトークショーでも、当然ながら反射神経が要求される。
机の上に1、2時間ねばって考え出したギャグやセリフが珠玉の出来栄え…という人は向いていないし、そもそもが漫画で食えている人が、べしゃりでその才能を生かすかどうかは、そもそもその「志向」「興味」があるかという大前提の問題があります。
島本氏はなんでそういう志向があるのか。
この動画の2:30ごろをごらんください。
「ただ、漫画っていうのは目の前の一人が(本を持って)クックック…って、読んでくれてうれしいんだけど、映像って(観衆)全体がどーんってくるんだよね。あァれがうらやましぃのよ!!!」
島本氏は、大阪芸大の作品経験があるから、ある意味比較可能なのでしょうな。
そして観衆の「全体がどーんっ」が好きなら、ラジオもいいだろうがトークライブが好きでハマってもおかしくないわけで。
さて、そこで「漫画家のラジオ好き」問題にもつながる。
これは「SKET DANCE」で、主人公(器用で絵がうまい、という属性がある)が臨時にアシスタントをやる、という回があり、その中でなぜか「漫画家あるある」がはじまり「TBSラジオのヘビーユーザーである」というくだりがあったはずだ(笑)。
いや自分も基本TBSラジオ中心の視聴者だが、なぜTBSラジオ一択(笑)。
あ、この回だこの回。
http://subcham.blog.fc2.com/blog-entry-64.html
268話の『インスタント・アシスタント』では、漫画家あるあるネタとして多く出されてるんですが、ラストで描き上げた漫画の枚数が足らない。そこでじゃあボッスンたちはどうしたか?「時間がないときは大ゴマでキャラを叫ばせる」。
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ま、それはともかく、ラジオを聴くのだってトークの一種の「見取り稽古」。面白いことを考える商売の漫画家が、一日中ラジオを仕事しながら聴いててトークの骨法を身につければ、ひとりのべしゃり屋が誕生することも間違いない。
そしてメジャーに行く前に地下格闘技、チカカクや国内インディMMA団体で腕試しができるように、今は「漫画家を読んでのトークショー」やツイキャス、ニコ生、Ust放送という小さな場がある。反響のダイレクトさではラジオ以上かもしれないその場所。
上で「漫画家格闘技大会」を提案した相原コージ氏も、昨日トークライブをしたばっかりだった。
https://twitter.com/kojiaihara/status/518808898908590080
相原コージ @kojiaihara
今日はIKKIのイベントで竹熊さんとトーク。会ったのはすごい久しぶりだったけどあんまり変わってなかったな。雑談で近況や衝撃的なプライベート話なども聞けて面白かった。
漫画家が、自作の漫画とトークイベントを、ごくムリの無い規模での「メディアミックス」として展開した西原理恵子の「人生画力対決」…あれも、案外画期的なアイデアかもしれない。
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しかし、いかにもかつてのイメージの漫画家!な「人前に出る、話すなんてとんでもないわ!!」な人も多いのだろうから、そのへんは兼ね合いなのだろうな。
しかし、ムリに引っ張り出すことで新しい道が開けることもあったりするみたい。
おお、まとめてた。
手塚治虫文化賞授賞式直前、羽海野チカ氏が「人前に出ること」を語る(togetterにしました) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140427/p2
羽海野チカ:10巻11/28(金)発売 @CHICAUMINO 2014-04-27 02:22:37
なんで最近とみに年寄り話をしているかというと、すごくナーバスになっている為であります。おとなげない上に情けなく、そして本当に恥ずかしい話ですが、手塚賞をいただいて、涙が止まらないほど嬉しかったのですが、大賞には当日、任務が有り、それが受賞者によるトークショーでありまして…
「絵を描いて生きていけるように死に物狂いでがんばろう」と思ったのは小学生の頃です。それは人と話せなかったから。ウミコの父のように職人になって一人で仕事をしていける場所にたどり着かねばと思ったからであります。しかし、現実にはコミュニケーションというのはどんな仕事でも必要であり
なんでこんな話してるのだろう。すみません。今はかなりちゃんと話せるようになったのですが、さすがに人さまの前でのトークショー…と思うと、ネガティブが机を溶かして床にも穴をあけるのではと思うほどに後ろ向きな気持ちになりまして…
なんだか震えてきました。(早) という有り様なくらい、もう、ブルっているわけでして
しかしこのトークショー、すごく評判が良かったわけだからもー、そういうものよ。
ヒョードルはリングスでもPRIDEでも通用したろ(笑)?
そして最後に、まさにべしゃりの最大級メジャーで活躍した漫画家さんとして
久保ミツロウ・能町みね子のオールナイトニッポン
http://www.allnightnippon.com/program/kn/
がある。オーディションを勝ち上がってこの番組を持ったというからすごい。
などyoutubeで聞けるものも多い。
本当は赤塚不二夫まで語るべきなんだろうケド、そっちは知識があんまりない。
以下の文章は水道橋博士のメルマ旬報 vol.038-前篇 2014年5月25日号より。
=============================
13.川野将一『ラジオブロス』
=============================Listen.13 『久保ミツロウ・能町みね子のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)
(2012年4月3日〜2013年3月26日『オールナイトニッポン0(ZERO)』として毎週火曜 27:00〜29:00)(2013年4月2日〜2014年3月25日 毎週火曜 25:00〜27:00)
2012年、そんな折に開催されたのが『オールナイトニッポン』DJの20年ぶりの一般募集、
「オールナイトニッポン オーディション」だった。
ラジカセで録音したカセットテープから、動画によるYou Tubeへ。
応募ツールも進化したそのオーディションを勝ち抜いた計5組の中の1組が、
久保ミツロウと能町みね子だった。
シロウト女性コンビの再来。というか、その大いなる進化版。
彼女たちが名前を変え、1人は原作映画も大ヒットしたプロの漫画家に。
当時“オカマ”だったことを隠していたもう1人は無事に性転換手術を経て女性に。
双方に失礼ながらも勝手なアフターを妄想しながらスピーカーに耳を傾けたが、
2人のしゃべりはこれまでのどのケーススタディにも当てはまらないものだった。
『久保ミツロウ・能町みね子のオールナイトニッポン0(ZERO)』第1回。
久保「マンガ家の久保ミツロウです」
能町「自称漫画家の能町みね子です」
久保「聞いて下さい、能町さん。今日のノルマ、3ページあがってないです」
能町「つらいね」
放送開始早々に発せられた、その後2年間続く「つらい」という番組の最重要キーワード。
応募総数1609組。そうそうたる芸人、タレント、その他著名人が参加したオーディション。
20年前の筆者のように、彼らも合格者の最初のしゃべりに注目していたことだろう。
そして驚き卒倒したことだろう。「こいつら、やる気ないのか?」と。
そんな空気を察したわけではないだろうが、久保ミツロウはオープニングで断言をする。
「今回オーディションに選ばれたなかでは、一番ラジオに出たかった人間だという自信がある」。
彼女のラジオ好きは、『モテキ』の漫画にも登場する、
『電気グルーヴのオールナイトニッポン』に関するセリフなどからも読み取れる。
2人が異質だったのは“ラジオが好きだから出たかった”ことで、
一般的な新人パーソナリティーにある、それを通じての“売れたい”が無かったことだ…(後略)
『『進撃の巨人』作者諫山創さんが出演したラジオ『タマフル』を聴きました!諫山さんの世界が炸裂!』
⇒ http://amba.to/1xUSaKA
6日午後10時、ライムスター宇多丸の番組でUFC特集 。諫山創さんも-
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140904/p1
諌山ブログ
http://blog.livedoor.jp/isayamahazime/archives/8535265.html
以下は、この間のタマフルのUFC特集に送ったメールを載せます。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
①今回は、漫画家業界のインフラとして日頃からお世話になっている宇多丸さんに
UFCの魅力をお伝えする回とのことで、タマフルもUFCも好きな自分にとって最高じゃないですか、という企画です
その機会を作っていただいた玉袋さんも最高ですかっこいいありがとうございます我々オタク共は、頼まれてもいないのに自分の好きなものを人に語りたがりますが、
自分も日々、MMA(総合格闘技の略称)やももクロの魅力を効果的に布教するにはどうすべきかを考えていました、
今回いただいたこの機会に、その成果を発揮できるよう・・・・・・
あ、なんだメール出演だったのかな??
まだラジオの楽しさやべしゃりの楽しさにどっぷりつかるってほどでもないか。
漫画家が本業でなく○○の楽しさに目覚め・・・というネタは唐沢なをき氏もよくネタにしているけど、「ラジオ出演と漫画家」の回とかないかな(笑)。
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いや「吼えろペン」の最高傑作も、ラジオ出演のネタが舞台だったか。
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