OGAWA Kandai氏( @grossherzigkeit )といえば、twitter上では日本有数の「南北戦争研究家」として知られており、フォロワーも5千人を超えている有名人(現在5,121人)
この方が数日前から、中東を歩いている。そのルポがなかなかに面白い。
あと、歩いている姿と格好が面白い(笑)
適当に抜粋。
https://twitter.com/grossherzigkeit
「ムスリム国家は太陰暦で動きますからね。つまり毎年、カレンダーが大幅に変わるわけです。『数年先』というやつがどのように訪れるのかを読むのが難しく、これがネックで複数年単位のビッグ・プロジェクトなども、たてにくい」と現地駐在の方が語る。
さすがに中東まで来ると、ニンジャの実在を固く信じている自称・知日親日派がいて、「いや、昔からああいうのはいないんですよ」「ウソだ! サムライ・ショーグン・ガバメントに虐殺されて姿を隠していると聞いた!」なんてガチな論争に発展して困る。
中東某国では、アラビア語なんか分からなくても、ヤクザ、ニンジャ、ショーグンとか言ってれば重んじられるのではないかと思われてくるくらい、これらのことのファンが多い。突然「ハットリハンゾウ!」「オヤブン!」なんて単語で話しかけられるほどの状況てす。
「ジャパン、ヤクーザ!」と話しかけられて、にこやかに山口組直参組長の話題を教えてあげたり、「ニンジャ、ニンジャ!」と言われて「ニンジャ・キリング・テクニーク!」と立ち関節技を極めてあげることのできる人だけが「あそこは親日国」とか言いなさい、と思う中東某国の昼下がりです。
というわけで、行く先々で仁義を切ったり、人を柔道技で締め上げたりしてる当方は、中東某国で大人気で歓待されております。
中東某国の大学生らに会う。彼らは日本びいきで、当方の仏教や武道の話などを面白がって聞く。ただ当方が「では君らの国の文化の話を」と言うと、謙遜でなく心底そう思っている風に「そんなの何も面白くないですよ」と言うのだ。この国だけではない。これは途上国のエリート層にはよく見られる態度だ。
世界の途上国に「親日国」が多いのは事実。しかし彼らは単に、ニンジャ、ヤクザほか、日本の伝統文化を尊重しているから日本びいきなのではない。むしろ、なぜそんな豊穣な古来の文化を簡単に捨てて、鉄とコンクリの「先進国」になることができたのか、そこに憧れと関心を持っている風にも感じられる。
中東の学生と会話。「小川さんは大学で、日本語で授業をうけてたのですか?」「そりゃそうです」「日本は偉大だ。何とも羨ましい。わが国の大学は欧米の言葉のみで授業を行い、アラビア語で講義をしないのです。これでは未来永劫、アラブの真の復興はない」。英語公用語論の話はちょっとできなかった。
中東某国の在留邦人に「なんで和装で来てるんですか?」と決まって聞かれるが、理由はべらぼうに目立つからだ。郊外の村などに行くと、全住民が後からついてくる。そしてこれが安全確保策なのだ。周囲からの全視線を集めてる奴にカッパライや暴行を加えようとする者はまずないよ。
この和装のおかげで「あそこは中東でも有名なボッタクリ、悪質商人の巣」と言われるような所でも、難なく切り抜けることができた。1人、やたらしつこく「ジャパン、ジャパン」とまとわりついてきた物売りがいたが、「ジャパンじゃねえ! 九州熊本だコノヤロー!」と日本語で怒鳴ったら逃げてった。
あとでtogetter化すべきだな。メモしておくと、2014年4月25日から @grossherzigkeit での旅行記ツイートは始まっている。