2014年2月21日、TBSラジオ「荒川強啓デイキャッチ!」より。
その日のニュースにランキングをつけて、司会の荒川氏とゲスト(この日は家入一真氏)、レギュラーコメンテーター(この曜日は宮台真司氏)が語る番組。
今回主に引用したのはこのファイルで
http://www.myvi.ru/watch/140221-1-1of1_BbJAlE8_k06e46s9ANi75Q2
(10分50秒から12分40秒ほどの部分)
※荒川強啓氏、ゲストの家入一真氏による「いじめにあって引きこもってたとき、ネットに救われた」とのコメントを聞いて
<いちがいに宮台さん、、その、ネットの前ににいつまでもいるんじゃない! っていえませんね。>
【宮台真司氏】
それはなかなか微妙なところなんですよね。
僕は麻布中高というところを出ているんだけど、
僕はたびたび母校で講演をするんですがね、教員たちから聞く限りはですね、やっぱり昔とちがって、いじめに歯止めがかからないんですね。
それは非行の度合いに歯止めがかからないとかっていうのと同じで
たとえば仲間集団や先輩後輩によるブレーキがきかないんですよ。
なので、どこまでも突っ走ってしまうんですよね。
これはその、僕が今回ですね、気になっている、たとえば、えーその、女性殺害事件ですよね。
ここで繰り返し「感情の劣化と教養の劣化」っていうね、キーワードを出していまうけれども、こういうのもですね、
昔だったらもちろん…それほど性愛恋愛に参入出来る人間が多くなかったこともあるのかもしれないけれども、やはりね、本来だったら人間関係を通じてブレーキがかかるような事柄について、ブレーキがかからないんですよね。
これはここでもお話したけどね。
河野洋平と河野太郎の区別がつかずに河野談話問題で河野太郎氏を攻めまくっているですね非常に頭の悪いネトウヨがいっぱいいたりするのと同じ現象で、
つまり昔だったらあり得ないんですよ。
人間関係を通じてブレーキがかかることについて、ブレーキがかからないという現象が一方にあるんですよね。
これは明らかにインターネット化によって促進されてる面が、ある。
しかしそこで居場所を失った人たちが、インターネットを通じて仲間を求めることができるという面も、あるということで、。
まあいいところと悪いところと両方あるので全体をみてほしいんですね。
<(中略)>18:20ごろ
(ストーカー事件などを指して)
…っていうふうに今はなってしまったんだけど、昔はねそういうふうにはならなかったんです。
ぼくのお師匠である小室直樹先生もそうだけど、やっぱり神童と呼ばれる少年はね、まわりから経済的…いろんな支援を受けて、背負って中央政界に打って出るとか、霞ヶ関に出るっていうことがあったのでね、そういう点ではパブリックな、公的なメンタリティを十分に持ちえたんですよね。
いまはそれと違って 「ママが一生懸命やれっていうから勉強している」みたいな…そういうのは僕に言わせるとクソ野郎なんですけど、、そういうやつがたっくさんいますので。そしてママがこれまた、クソママですので、今後ね「追い落とせばなんとか上にいくのよ」みたいなね。
昔のいじめは歯止めがあったが、今はそれがなく、今のいじめのほうがひどくなっている。
それなりに聞く言説だが、事実は果たして。