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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

新語「IBJs」をご存知ですか・・・「アメリカに捨てられた旧同盟諸国(イスラエル、英国、日本)」のことです(笑)〜池内恵、文芸春秋より

この前ちょこっとtwitterで紹介したのかな?新鋭中東学者・池内恵はブログを最近恥待ています。はてなアンテナ推薦。

■中東・イスラーム学の風姿花伝
chutoislam.blog.fc2.com
池内恵(いけうち さとし 東京大学准教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について、日々少しずつ解説します。有用な情報源や、助けになる解説を見つけたらリンクを張って案内したり、これまでに書いてきた論文や著書の「さわり」の部分なども紹介したりしていきます。

ただ、今回はこのブログじゃなく、10日発売だった文芸春秋に載った氏の記事が面白かったという話。

http://gekkan.bunshun.jp/articles/-/959
大国なき後の戦略を作れ
アメリカの覇権にはもう期待できない   池内恵

世界中、とくに中東で、アメリカが…いい悪いというより「弱い」「頼りにならない」という目で猛烈にみられ始め、中東諸国の「米国離れ」が猛烈なスピードで始まっている、という話で・・・
まあ弱くなったのはオバマ政権のせいより、弱くする戦争を始めた前のブッシュ政権のせいじゃないか、うんぬんの話もできるのだが、池内氏は
「日米関係の悪化というが、そもそもオバマ政権はあらゆる国と関係を悪化させている」(大意)と。
ぼくも以前、そんな気がしてブクマでコメントしてたので印象に残っていた。

イスラエルとの軋轢増は本来不可避で米国に同情はするんだけど、オバマ政権自体の外交パワー喪失は間違いない。特に2期以降、オバマ政権が信頼関係を深めた国ってイランと、あと…?

ただ、池内氏は、『要はオバマ大統領は、日産のゴーン社長のような「コストカッター」なのだ。負担になることをどんどん切り捨てて、コスト負担を減らそうとしている。切られるほうからみたら不信を呼ぶ・・・』という、構造上の問題がある、とある意味オバマ氏に同情している。
そしてタイトルの「IBJs」と・・・ようは「BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)」みたいなノリで、「アメリカとの同盟が最近ギクシャクしてきた『旧同盟諸国』」ということらしい(笑)。池内氏はサウジアラビアやエジプトなども含めたまた新語を提案してたような気がするが、そっちは失念した。
 
まだ「IBJs」でふつうに検索してもこれにそった用法は出てこない。
「日本 イギリス イスラエル」で検索すると、ちょっと関連記事が出てきた。

http://blog.livedoor.jp/doyasoku2ch/archives/22298796.html
アメリカの政治専門家であるイヤン・ブレーマ氏が、「アメリカは現在、日本、イスラエル、イギリスといった国際同盟国3カ国を必要としているが、これらの国自身もいつの時代にも増して支援を必要としている」としました。

コンサルティング会社ユーラシアグループの社長を務める、ウォールストリート・ジャーナルの政治専門家であるブレーマ氏は、12日土曜、「現在、世界では、中国の台頭、中東での反乱、ヨーロッパの復活といった三つの出来事が生じている。このうち、日本、イスラエル、イギリスは、順に、より多くの損害を蒙るだろう。これらの国は、世界の様々な地域におけるアメリカの最も信頼できる同盟国でもある」としました。

このへんか。ちなみに伝えた記事の元ネタは「イランラジオ」(笑)。
ああ、やっぱりこのイアン・ブレマー氏が造語者でいいようだ。

日本、イスラエル、イギリスの共通点 #BLOGOS
http://blogos.com/outline/55228/

日本、イスラエル、イギリスの三つの国のかしら文字をとってJibsと命名したアメリカのイアンブレマー氏のその意図するものはそれぞれの地域で建設的な役割が果たせない国ということのようです。


というわけで新語好きとしてはこの「IBJs」をおぼえた、と。