上のタイトルがあおりかどうか、まぁ読んでみたまえ。
記者が世論調査の数字を変えてしまうという俗説について
http://blog.sugawarataku.net/article/86789126.html都知事選を機に世論調査についての俗説がまた流れているので、被害者が増えないようにここで議論をまとめておきたい。
■世論調査の数字に手が入れられている?
俗説の流布元は、次の記事である。
「大手マスコミの世論調査が信用できないこれだけの理由(週プレNEWS)」(リンク先は阿修羅掲示板にコピーされたもの。)
同記事は配信元の週刊プレイボーイのウェブサイト、配信先のヤフー等からはすでに削除されている。元記事はリンク先の最後にあるように紙の雑誌に掲載されている。この記事で元毎日新聞記者であった鳥越俊太郎氏は次のように述べている。
「僕が新聞記者時代は世論調査といえば、面接方式だった。どんな山の中だろうと雪の中だろうと、行って面接して集計していた。例えば総選挙では各選挙区を回って集められた調査結果は、東京にある新聞社の選対本部に送られる。ところが、その数字に政治部などが取材した情報を“加味”する。つまり、若干、世論調査の数字に手が入れられるんです。この数字はちょっと出すぎだろうといった具合に。そういうことを僕は見聞きしてきたから、どうも疑ってみてしまう」
鳥越氏は、以前にも週刊ポストの記事「鳥越俊太郎氏 若者ら除外する世論調査結果の信憑性に疑問」で次……(略)
これらの発言からわかるのは、鳥越氏やこれらの記事を配信した雑誌編集部は、選挙情勢調査を理解しておらず、内閣支持率等を発表する普段の世論調査との区別がついていないという…(後略)
自分もこの鳥越氏的論説を聞くたび
「専門書どころか、新書を読んだレベルでもこの話は書いているんだけどなあ。自分の手元にある新書を引用しよう」
↓
「(ゴソゴソ)……どこにやったんだっけ?」
これをマジに繰り返していて(笑)、「新書を読めば分かる話」と思いながら、その原文を紹介できなかった。だが今後は、これを紹介すればいい。
菅原氏の場合、こういう新書も書いているから

- 作者: 菅原琢
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鳥越氏が別の意味で「世論の曲解」をされてしまうと、新書のタイトルの意味が違ってくる、という動機もあるやもしれぬ(笑)