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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

星新一「白い服の男」ウィキペディアから転載

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E3%81%84%E6%9C%8D%E3%81%AE%E7%94%B7

白い服の男



白い服の男」(しろいふくのおとこ)は、星新一が発表した短編SF小説である。初出は「SFマガジン」1968年9月号。
1968年に早川書房から刊行された『午後の恐竜』、および1974年に『午後の恐竜』を分冊して文庫化した『白い服の男』に収録されている。1977年にはハヤカワ文庫版を新潮文庫として新潮社から『白い服の男』が刊行された。
平和を維持するために、戦争という概念そのものの抹消を図り、その概念に触れただけで徹底的に弾圧されるという世界を描いている。同様のアイデアを星はエッセイでも述べている[1]。星の真意は不明であるが、典型的なディストピア小説と評されることが多い。


あらすじ

舞台は20世紀末に世界大戦が起こった後の世界。白い制服を着用する主人公の男は特殊警察機構89605分署の署長。特殊警察機構は一般警察が担当する仕事には一切口出しせず、戦争(作中ではその言葉を恐ろしがって誰もが「セ」としか言わない)という概念を唱える人間を取り締まっている。盗聴はごく当たり前に行われ、密告が奨励されている。特殊警察に捕らえられた者は拷問により取り調べられた後、「人類の敵」として公開処刑される。
また、閉鎖図書館と呼ばれる図書館があり、過去の文書、書籍や新聞等からは過去の戦争の存在自体を抹消すべく、巧妙に記述を書き換えたり、『西部戦線異状なし』、『裸者と死者』、『三国志』、『風と共に去りぬ』のような戦争物の小説は焼却処分にしたりしている。それ以外にも、古戦場から弾丸等の戦争の遺物を処分したり、城跡については「かつて流行したゲームの会場」だったことにしてそのゲームのルールを新しく作り上げるなど、徹底して戦争の存在に関する証拠の抹消を図っているのである。
主人公は特殊警察機構の一員であるため、改竄される前の歴史を知っている。男は軍備を縮小すれば、あるいは心構えさえできていれば、戦争を防げるという過去の人々の考えを批判し、気ちがいと呼ぶ。

白い服の男 (新潮文庫)

白い服の男 (新潮文庫)

白い服の男

白い服の男


自分はこの作品を折に触れて思い出すことがある。そのときにリンクを張ったり、TBを出しやすいようにした。