INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

東京五輪決定、に関する雑感。

・まず自分は第二次東京五輪が開催決定したとなれば素直に嬉しい気持ちが強いが、それはぼーっと見ていて「あ、決まった」となってから嬉しいな、となったもので、まず「是非の判断」時点で消極的だったし、「予想」の点ではっきり言って「あれ?東京がこのままだと最適地になるのかも?」と思ったのはイスタンブールで反エルドアン首相のデモが拡大して以降だった(それでも半信半疑)。落選した前回も含め、当初はとてもとてもあるとは思わなかった。
  
・そういう点では、まず勝算ありと踏んで五輪誘致に一歩を踏み出した石原慎太郎氏や、それを引き継いだ猪瀬直樹氏が、少なくともまず状況の認識という点においては、当方より何倍も優れていたと認めざるを得ないだろう。
    
・今回、安倍晋三首相の最後のプレゼンが「本当にその公約守れるのか」という部分も含め、開催決定を後押しした とロイターなども伝えている(自分、このプレゼンスピーチは未見)。招致活動には2009-2012年まで政権の座にあった民主党の首相らもかかわっている(招致評議会最高顧問は野田佳彦氏、パラリンピック招致議連会長は鳩山由紀夫氏)のだから、本来はそっちにも栄光や評価(批判も)は分かち合われるべきだろうけど、ぶっちゃけ主には安倍、猪瀬、石原各氏の政治的功績となり、政治基盤が強化されることは自然な流れとなるだろう。それだけの政治的賭け金を彼らはテーブルに置いたのだから、そこからの配当金もあるだろう。ブラジルのルラ大統領やイギリスのブレア首相もそうだったが運や運命、タイミングというものでやっぱり政治は左右されるものだ。
 
・日本が勝利した原因のひとつとして「リオ五輪の準備が進んでいないので『ちゃんと準備できそうか』というファクターを委員が重視した」との報道あり。何がどう関係するか、わからんもんだねえ。
 
・「安倍政権は危険なナショナリズムを推進しているとして世界から警戒されている」「原発事故、放射性物質の問題で世界中が日本の汚染を恐れている」という声に…IOCが民意を反映してるとは思わないのだが、反論材料のひとつに使われることは間違いない。まあ、北京五輪の人権や自由の問題でも多少あったように五輪をてこにして、さまざまなことを「五輪をするならXXXXしないと」で動かすことができるかもしれない。 
   
・実際に投票までの結果を見ると、そうか、東京という都市は、やはりその能力はたいしたもんなんやな、と。自分はそういえば他国の首都ってソウルしか見てないな。あとは地方都市ばっかりだ。
  
イスタンブールはやはり本来的には、マドリッド、東京以上に…というか国全体で言ってトルコが日本、スペイン以上にやる資格があったという気はする。ただ隣国の騒乱は計算が意図しても、デモはやはり結果的にマイナス要素となっただろう。ただ、中進国から先進国に歩を進めつつある国で、また平和的政権交代や選挙の経験も重ねた国で、それにプラスして「街頭での大規模な、混乱を伴う抗議活動」という経験もどこかで起きるものだ、と考えていいのではないか(デモや政府批判が、そのまま死に直結しない、ということでもある)。難しいかもしれないが、それを咀嚼して、社会の中に取り込めれば、また一段、開催に向けての前進があると思う。
 
・ただ、トルコはワールドカップの誘致も考えているそうな。そちらのほうが先になるかもしれないし、日本も貸し借りというのでもないが、心情的にその開催を国として応援してもいいような気がするな。マドリッドは、1992年のバルセロナからちょっとまだ間あいてないんじゃない?と思ってたのだが、日本で名古屋が立候補したのが大体その程度だったし、日本も長野冬季五輪も含めれば間隔は短い。あれは1998年の開催だった。
 
・ともあれ、よき競争相手だった二都市に感謝。

五輪決定後に感動を呼んだトルコからの祝福 | 東スポWeb – 東京スポーツ新聞社
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/181445/

あちらの反応があったから、というわけでもないが、東京都の予算でスペインとトルコの新聞なりテレビに、彼らがよき競争相手であったことを感謝する広告とかを打てないかね。

  
・テレ朝の朝の番組で、スペインの新聞を紹介していたのだが、「IOCの選考はフェアではなかった」って数年前の石原慎太郎氏みたいなことを(笑)。で、それはあながち間違いじゃないとは思わない(笑)。
  
馬術東京五輪に出た人は今も72歳で現役選手。79歳で2回目の出場可能性も?という報道があった。なるほどバロン西もメダルを取った馬術か… その経歴に経緯を表し、馬術というする半面で、馬術が残ってレスリングが削除候補になるってやっぱり変だと思うぞ(笑)。
 
・いま(9日朝)森永卓郎氏が東京五輪の公約でメイド服を着る、という映像を流したのだが、実は南伸坊氏がかつて「男のおばさん顔」という概念を提唱し、その判別機能として「割烹着が似合うか」で分ければいい、としていた。で、森永氏は、割烹着的にメイド服を着こなしていたのである(笑)。南伸坊氏が例示した「男のおばさん顔」は、立花隆氏など。それを受けて中野翠氏は「亀井静香あたりがかっぽー着にあう」としていた。
 
・自分は、この歌をフルコーラスで歌える(笑)。
リバイバルもありでしょう。

三波春夫はこの後の1979年万博も公式ソングを歌っているのだがらすごい。もう、三波春夫を国民歌手とした浪曲の基盤は消えてひさしいだろうけど

あの日ローマで眺めた月が
今宵東京の空照らす
四年経ったらまた会いましょと 固い約束夢じゃない
ヨイショコラ 夢じゃない
 (略)
姿形は違っていても いずれ劣らぬ若い華
ヨイショコラ 若い華

などの歌詞は、歴史を超えて響かせるものがある。
 
・==続・男の涙酒==
「ここだけの話だけどさ…ちょっとひどいよなあの浜口さんの道化扱い…」
「そうだっ、私はともかく、テレビはおっとう(浜口)のことをどう考えてるんだ?」
アニマル浜口、ことりと盃を置く。
「京子………仕事だ……。」