海賊二書
http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20130722-OYT8T01004.htm
- 作者: ピーター・ランボーン・ウィルソン,菰田真介
- 出版社/メーカー: 以文社
- 発売日: 2013/04/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本書が扱うのは海賊による共和国の物語……「バーバリー海洋国家」で海賊たちが暮らしていた。しかも彼らはイスラームに改宗した、何千人ものヨーロッパ出身の元キリスト教徒「レネゲイド(背教者)」なのだ。バーバリー海賊はヨーロッパの船を襲撃して略奪し、キリスト教徒を捕虜にして身代金を要求したり奴隷として売り払ったりして稼いだ。中でもサレーは選挙で選出された海賊船長評議会が統治する、文字通りの海賊共和国だった
…モリスコ(キリスト教に改宗させられたムスリム)は、スペインに対する復讐…オランダ政府からスペイン船への私掠免許を得て海賊行為を繰り返すうち、任務を逸脱して母国の船を襲う…文無しでイギリス海軍に入って、無慈悲で苛酷な労働を経験し、海賊に転じて母国の艦船を襲う…分析に加えて精力的な現地調査によって著者が明らかにした現代の海賊の姿は、冒険的な無法者でもなければ、食い詰めた漁民でもない。彼らは、ロシア・モデルの中国製模造品の小火器で武装し、衛星電話やGPSを駆使して商船を襲い乗組員を人質にする。そして船主と交渉してドルで受け取る多額の身代金は、地元の様々な消費にまわるとともに、欧州で資金洗浄…
- 作者: 竹田いさみ
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2013/05/07
- メディア: 新書
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下の人、現在の海賊だけでなく昔の海賊も調べてるみたい。
スパイス、コーヒー、紅茶、砂糖、奴隷…これら世界史キーワードの陰には、常に暴力装置としての海賊がいた。彼らは私的な略奪にとどまらず、国家へ利益を還流し、スパイとして各国情報を収集・報告し、海軍の中心となって戦争に参加するなど、覇権国家誕生の原動力になった。さらに、国際貿易・金融、多国籍企業といった現代に通じるシステムの成り立ちに深く関与していた。厄介な、ならず者集団であるいっぽう、冒険に漕ぎ出す英雄だった海賊たちの真実から、世界の歴史をとらえ直す。
- 作者: 竹田いさみ
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2011/02/09
- メディア: 新書
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かもすぞ チーズ
人類がチーズの製造を始めたのは、紀元前7千年ごろ南西アジア…解体した子ヤギや子羊や子牛の胃の中に見つかる凝固したミルクがチーズの原型で、そこからそれら動物の胃の組織を使ってミルクを固める技術を思いついたという仮説には、一定の説得力がある。牛乳をがぶ飲みするとお腹なかを壊すことがあるが、その昔の人類は、乳児を除いてミルクの消化力がはるかに弱かったらしい。それがチーズの発展に拍車をかける。
- 作者: ポールキンステッド,Paul S. Kindstedt,和田佐規子
- 出版社/メーカー: 築地書館
- 発売日: 2013/06/04
- メディア: 単行本
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こうして誕生したチーズが、さらに小アジアやエジプト、ヨーロッパへと伝わることになるのだが、その伝播でんぱが宗教と密接に…
たこ!!
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2013081100007.html
- 作者: 奥谷喬司
- 出版社/メーカー: 東海大学出版会
- 発売日: 2013/06/01
- メディア: 単行本
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ここ20年で大飛躍をとげた日本の「タコ学」。その成果を集めた論文集となれば一読せずにいられない。たとえば「タコの体」は、どこが頭でどこが背中なのか? 最新の理解によれば、一般に坊主頭と思われている部分は、内臓が入っているので「腹」。眼(め)と口と脳がある場所は8本足の股座(またぐら)に収まっているが、「頭」に当たる。
いい本なのだろうが、値段が高い。
- 作者: 平川敬治
- 出版社/メーカー: 弦書房
- 発売日: 2012/05/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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