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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

自衛隊漫画「ライジングサン」で『自衛隊体育学校』が取り上げられています(ボクシングやレスリングの強豪)

自衛隊を扱った漫画というのは多いようでいてそんなに多くない。
また、やや荒唐無稽な「はみだし隊員」を扱ったほうがエンターテインメントとしては派手になるので、正統派的なものというとさらに少ないのでしょうか、


雑誌「アクション」で連載中のライジングサンは、その数少ない作品です。
やはり例によって武論尊板垣恵介と同様、経験者漫画。

ライジングサン(1) (アクションコミックス)

ライジングサン(1) (アクションコミックス)

ニュースや本じゃわからない自衛隊の“今"を、18才の新隊員たちを主人公に、細部までとことんリアルに、ドラマは最高に熱く描く、笑いと涙の青春自衛隊ストーリー! 災害派遣で被災者に感動を与えた自衛官たち。その自己犠牲の精神、強さ、謙虚さはどのようにして育てられるのか?全国民注目の話題作、待望の第1巻!
著者について
1974年生まれ。自衛隊に所属後、1995年に「トンボ」でヤングサンデー賞を受賞し、デビュー。

ライジングサン(2) (アクションコミックス)

ライジングサン(2) (アクションコミックス)

ライジングサン(3) (アクションコミックス)

ライジングサン(3) (アクションコミックス)

まあ、この漫画本体について詳しく紹介するのは後日で、今回は格闘技エントリーの一部として。格闘技・プロレスファン的には本田多聞、杉浦貴などを通じて知っている人も多いだろう「自衛隊体育学校」について今語られているのです。
主人公の自衛隊同期の一人に、なんとなくとっつきにくく、たとえば休日なども皆が外出を楽しみにしているのに誘いを断りひとり宿舎に残る人物がいる。その協調性のなさに腹を立てる人もいるのですが、彼を知る上官が、主人公たちに説明をする。
彼は自衛隊体育学校への入学を、ボクシングを通じて目指していた。


「なんだ、スポーツエリート様か」と鼻白む仲間もいるが、そこは「グラゼニ」でも描かれたように、身体能力のバケモノでもドラフト一位でも、一軍で活躍は難しい・・・のと同様、ハンパな能力では自衛隊体育大学校でも上にいけない、ようなのです。

自衛隊で主人公と同様、「教育隊」にまじって初歩の訓練を受けながらセレクションに備えている人たちは、いわばBランクなのだと。
そして自衛隊体育学校に運よく入学できても…

おいおい、スポーツの精神に反しているやないか、と外野で思ったりもするが、七帝柔道の人も言ってたように「スポーツ」と「チャンピオン・スポーツ」はまた別物なのかもしれない。
あまり内実は外部からうかがい知れない、「自衛隊体育学校」の一断面です。
そういえば板垣恵介版「餓狼伝」では自衛隊のアマレスラー(だったっけ?)が、砂袋突きや試割りを繰り返す空手家を評して「かわらを割る稽古を繰り返してたら、瓦を割るのが上達するだけだろ?俺たちは朝から晩まで『強くなる稽古』をして、完璧な栄養の食事を食ってるんだぜ。」と言ってたような。

最後に、「杉浦貴は自衛隊出身だよな?確認しよう」ととんだウィキペディアを読んだ・・・

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%89%E6%B5%A6%E8%B2%B4
自衛隊に入隊し、体育学校に入校、アマチュアレスリングを始める。アマチュアレスリング全日本選手権グレコローマン82kg級優勝および国体で3度優勝の実績を持つ。その後、オリンピック出場を逃し、一般自衛隊員への異動を命ぜられるが、それを断り本田多聞を慕って全日本プロレスに入団、田上明の付き人となる

あ、あのMMAにも挑戦して勝ち星やスプリット・デシジョンも体験した杉浦にして・・・
厳しい。
厳しいところだなあ。
いま、その場で己を鍛えているものにも、夢とどかなかったものにも幸あれ。