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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

本日クローズアップ現代で「統計学ブーム」特集。「統計学が最強の学問である」大ベストセラーに

http://www.nhk.or.jp/gendai/yotei/#3375
数字のカラクリ・データの真実 〜統計学ブームのヒミツ〜
    
出演者竹内 薫 さん(サイエンス作家)
岩崎 学 さん(成蹊大学教授・統計学者)

今、統計学がブームを巻き起こしている。出版界では入門書が5か月で26万部の大ヒット。都心の書店では統計学コーナーまで設置され、公開講座にはビジネスマンを中心とした受講生が殺到。そして、統計学を使いこなす「データサイエンティスト」と呼ばれる専門職は「最もセクシーな(魅力的な)職業」だとして、多くの企業から引く手あまたの状況だ。一体、人々は何を統計学に求めるのか。それは、あふれる情報の海から確かな指針を探し出す力。ビッグデータ時代と言われるが、情報には偏りやノイズがつきもので、そのままではただの「ゴミ」でしかない。データ分析から知られざる事実を解明し、未来を予測するには統計学のスキルが不可欠なのだという。さらにビジネスだけでなく、多くの人にとっても統計学的な考え方「統計リテラシー」が必要だという。人々が身につけたいと願う統計学の威力と、そこで必要とされる考え方のエッセンスを探る。

ふむ、この本ずっとジュンク堂でも一番いいところに並んでいるからな。

統計学が最強の学問である

統計学が最強の学問である

あえて断言しよう。あらゆる学問のなかで統計学が最強の学問であると。どんな権威やロジックも吹き飛ばして正解を導き出す統計学の影響は、現代社会で強まる一方である。「ビッグデータ」などの言葉が流行ることもそうした状況の現れだが、はたしてどれだけの人が、その本当の魅力とパワフルさを知っているだろうか。本書では、最新の事例と研究結果をもとに、今までにない切り口から統計学の世界を案内する。

この本で印象に残ったところを紹介する。

「集計表の相関を分析するとき、統計学ではカイ二乗検定の計算のもととなっているカイ二乗値を用いる。カイ二条検定が一般化線形モデルの中で説明できることはすでに皆さんご存知のはずだ。カイ二乗値を使えばフィッシャーの言う「推定値の誤差」のようなものを考慮することが出来るため、支持度のような指標を用いることもなく、カイ二乗値が大きければそれは自動的に改善度だって大きいのである。」

・・・いやすまん、実はこれ、特に分かりにくくて印象に残ったところ、を抜き出したのさ(笑)逆に、統計学の本で「ここが分かりにくかった」と指摘できるなんてのは本が良書である証拠なんだ。
大体の本は「ここの部分は分かる、あとは分からない」と表現が逆転するからな(笑)
これは最新のエピソード、古典的なエピソードを交えて間違いなく分かりやすい。
また統計学者を主人公にした「科学者スーパースター列伝」を書きたくなったぐらいだ(笑)

そして当たり前だけど、結局今の統計学ブームは、コンピュータによって「サンプルを集めるのマンドクセー」「計算するのメンドクセー」という問題が解消されたことによる。プロも「計算」ってたいへんだったんだ(笑)。
ただし、いわゆるビッグデータは、これまで人類1万年の歴史が「これは膨大すぎて調べられないよな」ということを前提にしていたことをすべて「調べりゃ分かる」ことにしてしまった。それが社会をどう変え、それに社会がどう対応していくかは、統計学者以外も知恵を出さなきゃいけないところだ。


まあいずれにせよ、クロ現には注目。
それからもっとまともな「統計学が最強の学問である」書評

極東ブログ/[書評]統計学が最強の学問である(西内啓)
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2013/02/post-e766.html
 
琥珀色の戯言/【読書感想】統計学が最強の学問である
http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20130207#p1
 
■世界はあなたのもの /『琥珀色の戯言』と『極東ブログ』が同時に絶賛していたので、購入(『統計学が最強の学問である』)
http://d.hatena.ne.jp/the-world-is-yours/20130207/p1