上に数行だけ書いた「プレジデント・クラブ」、やっぱりもう少し詳しく。
朝日の書評だったか
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2013033100014.html
■権力者の駆け引きや嫉妬活写
- 作者: ナンシーギブス,マイケルダフィー,Nancy Gibbs,Michael Duffy,横山啓明
- 出版社/メーカー: 柏書房
- 発売日: 2013/02/01
- メディア: 単行本
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どんな組織や役職であれ前任者との距離の取り方は悩ましい。頼りになることもあれば、疎ましいこともある。こと米大統領という権力者間の関係となればなおさらだ。
(略)
ニクソンとレーガン、クリントンとカーターはそれぞれ同じ政党ながら関係はなかなか複雑。かたや、党こそ違え、クリントンは深夜の電話でニクソンに外交政策の助言を仰ぎ、大統領選を争った父ブッシュとは今でも深い絆で結ばれているという。オバマと存命する歴代大統領4人との関係も面白い・・・
自分が本格的に興味を持って米大統領選挙の報道を見たのは、父ブッシュの初当選(vsデュカキス)で、「あの湾岸戦争のブッシュ」が不景気批判に苦しみ、数少ない「一期のみの大統領」になる光景はまだ新鮮な感じで見ていた。
その後、なにかの用事で父ブッシュのウィキペを見て、この記述におどろいたんだっけかな?
ウィキペディアの「ブッシュ父」
大統領選挙での敗北後、ブッシュは慣例にしたがって退任した。特に息子がテキサス州の知事となり、共和党の有力な大統領候補として頭角を現すようになってからは、その妨げとならないよう、他の退任した大統領よりも増して公の場には極力姿を表さないよう心がけていた。
そのブッシュを再び表舞台に登場させたのが、意外にも後任の大統領であるビル・クリントンだった。クリントンは自らの退任後、同じ「元大統領」としてブッシュをさまざまな非政治的な式典や被災地の慰問などに誘った。そうしたことから両者の仲は極めて親密なものとなり、その関係は相互の家庭を時折訪問するほどまでになった。息子の嫁のローラ夫人はその親密ぶりを「うちの家族にはミスタープレジデントが三人もいるんですよ」と評したこともある。
イデオロギーを越えた親密さというのは、どのようなものであってもさわやかなものだ(・・・いや、そうでもないか、かつての金丸信・竹下登と社会党田辺誠の親密さとか(笑))
どこが相互に気に入ったのか、この本を読めばもっとくわしくディテールが分かるだろうか。
※その後、もっと詳しく書きました
書評「プレジデント・クラブ」〜合衆国の頂点に立った者たちの、複雑な連帯感と緊張感 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20151119/p2
さて、日本もヒジョーに大規模な形の「プライムミニスター・クラブ」ができるわけだが・・・いつかは安倍晋三と鳩山由紀夫や菅直人が親密になるかもしれんぞ(笑)
「元総理」で現在の存命者をうろおぼえで上げよう
中曽根康弘、海部俊樹、細川護煕、羽田牧、村山富市、森喜朗、小泉純一郎、福田康夫、麻生太郎、鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦・・・か。議員現役は4人。
ちなみに最初ざっと挙げたら3人を忘れ、1人は下の名前が思い浮かばかなかった。だれかはないしょだ(笑)