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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「怪盗ルパン伝アバンチュリエ」移籍連載の「月刊ヒーローズ」がわずか200円で笑った/漫画は「スポンサー時代」かも。

いま、公式サイトから「試し読み」できますよー。
http://www.heros-web.com/works/aventurier.html
 
http://www.heros-web.com/works/viewer/aventurier_new/index.html#page=1

ページ数が増えたので読み応えが非常にある。この作品は、一気にまとまったページを読むのに向いているのかもだな。

さて。これをレジに持っていったところ・・・
「200円です」
「えっ????」
と。おやすいのです。
その理由は・・・月刊ヒーローズのウィキペディアにある。

『月刊ヒーローズ』(げっかんヒーローズ)は、ヒーローズ(小学館クリエイティブとフィールズの共同出資により設立)が発行している日本の月刊青年漫画雑誌。2011年11月1日に創刊。毎月1日発売[1]。書店販売ではなく、セブン-イレブン店舗・セブンネットショッピング・パチンコ店内でのみの販売という特殊な流通方式をとっている[2]

フィールズですYO。
K-1をやめたら身軽になった。ひとつ、まんが月刊誌でも作るか!!!」とポンと創刊したんですよ・・・。

でもこういうの、ありかもな。異業種が、PR、スポンサー活動の一環として「まんが」をスポンサードする。少なくともスポーツ大会の冠になる、スポーツ選手の個人スポンサーになるのと、どっちが費用対効果が高いか・・・・

ここから、さらにコストが安い電子書籍やウェブ漫画にまで思いが至るる・・・

以下、シミュレーション小説「スポンサーつき(電子)漫画雑誌創刊のまき」

「XXさんにお会いできて光栄です。雑誌「XXX」(商業漫画雑誌)の連載は大好きでした。」
「いや、はずかしながら、その連載が終わった後はなかなか結果が出なくて・・・自分の興味有る分野が少々マニアックで、あまり広い読者を獲得できないんですよ」
「ほほう・・・失礼ながら、原稿料は1ページおいくらでした?」
「えっ・・・○○○円ですが・・・」

「実は本日、その件でお伺いしました。実は私、アベノミクスのバブルであぶく銭をつかんだお金持ちの成金Aさんからの依頼で動いています。この人もマニアで、XXさんの大ファンで・・・実はその原稿料の話を聞いて『それなら、毎月俺個人が負担できるよ!描いてもらおう』と。その交渉役として本日参上しました」
「えっ、その人個人向けの漫画かくんですか?」
「いえいえ、別に一人だけが読むわけじゃ有りません。成金Aは、ちゃんとその作品を公開する予定です。ただ彼もビジネスマンで・・・コスト計算の結果、オンラインマガジンを予定しているんです。ほかの作家さんも、何人も参加しますよ。有名作家も」
「オンラインマガジンですか・・・あまり成功したという例は聞きませんが」
「いや、それはオンラインマガジンは儲からない、という話でしょ?うちはスポンサーが基本は負担することを前提に、損とコストを抑えるという意味でのオンラインです。印刷、製本、配送まではAさんも負担できないそうですんで」
「ああ」
「それからもうひとつ・・・編集者もかなり減ります。まことに申し訳ないのですが、一から編集者と打ち合わせするような作り方ではなく、大幅に先生のセンスにお任せすることになります」
「あ、編集者なしか・・・うーん、不安なようなやってみたくもあるような」
「単行本は電子書籍で出します。うちで出版社をつくるか、どこかと委託契約するかはわかりませんが」
「まあ、それがないと正直アシスタントも雇えないしね・・・」
「ダウンロード数は正直ふつうのメジャー出版社より少ないでしょうけど、印税率ではかなりいい条件をお出しできますよ・・・以下、箇条書きでまとめます。
 
================
・お金持ちのスポンサーがついて「漫画雑誌」を創刊する。
・だから基本、儲けようとは考えていない。愉しみ、あるいは「漫画を応援する」ことによる企業イメージの向上が目的。
・コストを抑えるためにオンラインマガジン。印刷、製本、配送リスクを無くす
・編集者も減らす(※これは別に、普通に編集者がいてもいいかもしれないけど)
・単行本も電子書籍。これもコストを減らす効果。
・印税率は普通のものより作者に有利。
==============
ぜひ、この条件でご参加いただきたいのですが・・・」
「うーん・・・・」


さて、こんなふうに展開されることはありえるのかどうか。心もとない。
例えば「(紙の)雑誌が店頭に並ぶのは、それ自体が単行本の宣伝。大部数の雑誌に載るから単行本も売れる。オンラインマガジンで発表されたものが電子書籍の単行本になって売れるものか」
なんて反論もありそうだし、電子書籍の未来も直線には進まないだろう。

ま、ただ、ここで考えたのはもっと大きな問題です。
いま普通に「市場」に「商品」として出ているものを
「巨大な(もしくは小さな)スポンサーが主催すれば成立するか?」
「広告を入れれば成立するか?」
という形で見直すと、いろいろ面白い・・・ということです。
実際漫画は、電子書籍漫画に広告を入れるJコミが基本的に成功した。
http://www.j-comi.jp/
月刊ヒーローズは、曲がりなりにも創刊1年半を迎える。
果たしてどうなっていくか・・・それを考えさせられた、「月刊ヒーローズ200円」でした。

【追記】ケロリン桶から考える

「スポンサー」がいれば、商品がただ・超安値で流通することもある、という見本が「風呂屋ケロリン桶」でした。しかし、その会社は・・・
その後、こんなことを考えました。

テレビと、地上波と、CSと、スポンサーと、あれこれと・・
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130322/p4