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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

柔道女子監督まさかの続投?/ここで柳澤健「日本レスリングの物語」再読を

日本有数の寝技師・格闘家の戸井田カツヤ談。

https://twitter.com/toikatu
柔道もいつの間にか打撃ありになったのかな((((;゚Д゚)))))))
【五輪柔道代表暴力問題】暴力行為、3年前から少なくとも5件 全柔連が説明 女子選手を平手打ち、竹刀でたたく  - MSN産経ニュース http://on-msn.com/WOG8wv

とかゆーてるバヤイじゃない。
しかし、オリンピックや強化選手レベルの柔道界の体罰、しごきに対して、まったく別世界の・・・たとえば相撲部屋やプロレス団体、或いは「東洋の魔女と鬼の大松」のような別世界のファンタジー、もしくは言っても直りようもないもの・・・のような印象をもって眺めていたという状況は自分も含めてある。(たとえば今月号のゴン格、吉田豪書評はそういうのの全面肯定なわけだし)
そういう点で反省させられた。
柔道界のしごきといえば、まさに上で引用した・・・なんとなくその論考に文化系のかほりもする戸井田選手の、その所属した慧舟會は…現在の選手会の体質とはまた別に、創始者西良典氏の大学時代のしごかれ体験は壮絶だったという。
たしか「宝島30」(懐かしいなオイ!)にインタビューが載っていて、一番印象的だったのは、その後先輩と会った時に「でも、後輩の俺たちを強くしてやりたいという思いでしごきがあったんですよね?」
と尋ねたら、先輩が
「いや、気分だよ、気分」
とガチな返答で返したという(笑)
実に印象的だから十何年前かわからない短いインタビューを覚えているのだ。

そういえば、前田”ふざけろよ”日明率いるリングスに入門したTK高阪剛は、その前田道場で暮らして
「えっ?大学柔道部と比べたら何て開放的で、なんて自由で、なんと理不尽なことのない素敵な環境だろう!」と驚いたという。
90年代初頭、まだまだ開放が進んでいなかった中国にわたった北朝鮮関係者が「なんて自由で、豊かなんだろう。わが祖国もいつかこうなれば・・・」と羨望したという話を思い出すな。

「ちびっこレスリング」の普及が、体育会的上下関係をレスリング界から排した・・・との説

そこでレスリングの話。
レスリングも古豪、伝統の高校「部活動」とかだと監督・先輩の体罰やしごきは相当にあるんじゃないかと勝手に推測するけど・・・・・・
ひところ話題を呼んで、はてなブックマークも500以上ついたこの記事

■サッカーで体罰がほぼ淘汰された理由
http://footballnet.2chblog.jp/archives/22238415.html

ともつながる話なのだが、レスリング界も・・・。実は比較、全体的な傾向でいうなら野球よりサッカーに近いらしいのだ。
というのは、実はちびっこレスリングにある。
レスリングを現在、質、量ともに支えているのは、小学生時代から「ちびっこレスリング」(きちんとしたレスリング協会によって組織する動きは日本発だという)で学び、そのまま成長した選手たち。
で、その年代でレスリングを学ぶのは必然的に「クラブチーム」なのであると。
さすがに小学生で、しかも男女ごちゃ混ぜで往々にしてその年代ならば女子のほうが強いようなクラブチームの場では、「年功序列意識」や「男尊女卑意識」もなかなか育ちようがないと。
そういう意識を持った選手が、中学高校のレスリングに入っても実績的に部を引っ張るから、徐々に旧体育会意識は薄れて・・・と。


もちろんクラブチームでも親が体罰を求めたり、指導者が古い部活体質を持ち込んだりと例外はやまほどあるだろうけど、全体の傾向としてそうだと・・・。

さてここで読者のかたにお願いがあるのだが、基本的に上に書いた
レスリング界ではちびっこレスリング教室という『クラブチーム』が主流になってきたので、旧部活動の体質は一掃されつつある
という話は

日本レスリングの物語

日本レスリングの物語

に拠っている。
しかし、いま自分の手元にはこの蔵書が無くて・・・人に貸して長い航海の最中なのだ。
だいたいこんな風なことが、さいごの「ちびっこレスリング」の章に載っていたのは間違いないと思うんだが、できれば私の代わりに確認しておいてください。よろしく。

フランスの指導者が特効薬を提言済み。「問題指導者から、全柔連が黒帯を剥奪すればOK」!!

これも柳澤健氏が取材し、既に公に提言してる話なんだよ。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120304/p1
で紹介したので、再引用するね。
事故と体罰はまた別物だけど、十分応用は利くはずだ。

・・・いまや柔道の本場はフランスに移行している、という話を柳澤氏が話し、そこでフランスのボルドー大教授、ミシェル・ブルッス(国際柔道連盟メディアコミッショナー・オフィシャルリサーチャー)といろいろ意見を交換・・・んで、彼は講道館にてこのたび、「フランスでの初心者の柔道指導」について講演したのだそうです。あちらは少なくとも、記録上は死亡事故ゼロ。
(略)
柳澤健。こんな重要提言を引き出した。

ブルッスは僕に言いました。
「子供を殺したり、大怪我させたコーチは、十年刑務所に放り込め。黒帯も剥奪しろ。」
その通りだと思います。
講道館は柔道事故を検証して「こういう暴力は講道館は絶対許しません」と大きな声で言って、コーチの黒帯を剥奪してしまえば、柔道事故はあっという間に激減するはずです。

GONG(ゴング)格闘技2012年4月号

GONG(ゴング)格闘技2012年4月号

ふ・・・・・・む。
リベラル派が一般的には眉をひそめ、タカ派が拍手喝采することが多い「厳罰化」だね。でも、柔道指導者がだ、黒帯を剥奪されたら確かにまず指導が(おそらくは)できなくなり、経済的に困窮化するし、また自分の意識の中でも「黒帯」はアイデンティティを占めていると思われる。ムチャな指導や不作為で大事故が起きたら、その黒帯が剥奪される。またそれが記録に残り、不名誉が長く伝えられる・・・
これが指導に慎重さ、丁寧さを促し、事故も減らせる、ということはありえそうである。
 
黒帯の剥奪制度自体は存在しているらしい。

柳澤  オウム真理教麻原彰晃の段位を剥奪したのであれば、深刻な柔道事故を起こしたコーチの段位も剥奪してほしい講道館がそういう毅然とした態度に出れば、それだけで絶対に事故は激減します。

たしかにそんな報道、あったような気がするな。
ああウィキペディアの「麻原彰晃」にもその記述がある。

というわけで次の一手はこの話題のとき、あちこちのテレビ・ラジオ局にて「本日のゲストは柔道、レスリングを長年取材している柳澤健さんにおいでいただきました」となることだと思います。