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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

森田崇「アバンチュリエ」は(講談社で)全5巻完結を逆手に取り「公立図書館に購入」」させるべきである(提言)

この前「イブニングで連載終了も雑誌『HERO's』への移籍決定」ということを紹介
( http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20121226/p3 )
した森田崇アバンチュリエ」に対しさらに一言。
なに、ちょっとしたトリック・・・というかかなりマジメな提言なんですけどね。

今回、講談社版「アバンチュリエ」は若きルパンの”ルパン”名での発犯罪を描く前後篇でひとまず幕を閉じた。5巻も発売されることは決定している。

さて、以前「イブニング」での連載終了が決まったときに自分はこう書いた。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20121013/p3

あらためて考えると、アバンチュリエはルパン譚が小学校の図書館から永遠に無くならない様に、「長く売られる」ものだと思っていたし、講談社もそういう戦略を立てているのだと思っていたのだが・・・。
ルパンやホームズを「子供向け」に漫画化した作品も、図書館の子供コーナーにいけばやたらと目に付く。だがそれは、大体において、「まあこども向けなんだから、絵も演出も低レベルでいいだろう」という変なカンチガイでつくられたとしか思えないような代物だった。
シャーロック・ホームズは「JET」という漫画家(グループ?)がコミカライズしたものは水準に達していたが、それと同じように・・・また「皆名前は知っているが、派生した『三世』が有名になりすぎ、初代を詳しく知っている人は案外いない」という意外さも加味したアバンチュリエは・・・例えばもう少し浸透していけば版をいろいろと変えて、たとえば「学校図書館の定番」にもなりえたかもしれないのに。

そう、あらためて箇条書きで論じますよ

・「アルセーヌ・ルパン」物語は子供たちが最初に接するミステリーの定番である。
・つねに公共・学校図書館に常備されている。無いところが無いはず。
・しかし、この物語を「きちんとした技術と演出」で、しかも「かなり原作に忠実に」描いた漫画化作品は貴重である。
・(上の条件から当然導かれるが)過剰に残酷・血なまぐさい描写や性的な描写はなく、子供が読める範囲のミステリーとなっている。

 
そして・・・幸か不幸か、というべきだが
 
・学校・公共図書館購入には否定的な材料となりえる「膨大な巻数で棚が占拠される」「いつ終わるのか、どこまで購入すればいいのか果てが分からない」ということがなく<全5巻>であると判明している

な、もんだから。
まあそれが図書館にあることが部数的に逆効果となる、なんて危惧もあるかもだけど・・・(そういえば樋口毅宏氏がそれを訴えてたな)、ある時期を待つことも必要かもしれないけど、納税者として?地元の図書館に「アバンチュリエ」(講談社版)を置くことを購入希望したらどうだろうか・・・、とね。
図書館に置かれることの是非、は議論の余地があることは述べたとおりだが、長く置かれて、多くの人の手に触れる、ということもある。
正直、個人的には地元の図書館に「寄贈」する用意もあるのだが・・・(笑) 


今回は何より、講談社から出る全5巻の物語は「HERO's」へのプロモーションとならねばならない、という特殊事情も存在する。まあ、作者と読者の利益というのは一部で相反もする、仮に作者、版元にとっては不利であっても「図書館で多くの人に・・・特に子供に、長期スパンで触れさせたい」という一読者のエゴとして、この『アバンチュリエを図書館に置くよう、購入希望を!』という提案をするのであります。