■20世紀ぐらいまでの食べ物の作り方
http://togetter.com/li/394794
断片的には歴史の教科書にも、ひょっとしたら理科の教科書にも載っている話かもしれない。しかし、1文140字の制限を逆手に取ってコンパクトなまとめをつなげていることで非常に分かりやすく、あっさりと読めるものになっていると思う。
以前、「まおゆう」というネット小説を紹介したよね。
実は自分は、ああいう長い小説をネット上で読む経験が少なく、プラス「いつでも読める感」があって途中で挫折したのだが、無料公開のネット小説がその後見事に出世し、コミカライズされたりした。その上、アニメ化が決定していた。
http://maoyu.jp/
で、途中までコミカライズしたものを読んだ上でざっとまとめると、骨子はこういう話。
魔王(女性)は実際は平和主義者で、魔界と人間界の戦争状態を終結させたいと思っている。そのために、戦争の根本原因となっている食糧不足や貧困、教育の問題を解決するため、「じゃがいも」や「輪作農業」「活版印刷」などの新技術普及を勇者と協力して行う
・・・つまり、上のtogetterにまとめられたような・・・あるいはベストセラー「銃・病原菌・鉄」のような・・・あるいは学研漫画「XXXのひみつ」のような・・・人類の農業・制度などの発展史を、「魔王」「勇者」といった超自然的で超歴史的な才能に仮託してたどる、そういう「おもしろ勉強漫画」としての意味合いも非常にありけり、です。
また俗な話をさせてもらいますが、中学生や高校生ならこの「まおゆう」をとっかかりに、文明史や技術発達史に興味を持ち、そこから学校の歴史の成績も向上する、みたいな・・・「おもしろくって、ためになる」的な意味もあると思いましたよ、実際。
そんなことを上のtogetterで思い出したので報告。
あと個人的には、治まる御世の王・・・つまり大戦争を勝ち抜いたり、侵略者を撃退した覇王ではなくなく、善政で平和と繁栄をもたらした名君の事跡はエンターテインメント足りえるか?という興味を持っていたので「まおゆう」ももちろん戦争やアクション場面はあるんだけど、メインはその「技術や制度を発展させて皆が幸せになる」そういう点で注目している部分はあります。(※いま漫画化されているところまでの話ね)
ここ20年で、もっとも大河ドラマで大ヒットしたのは「八代将軍吉宗」だったと記憶しているし、何より自分が実際の歴史書を読むときでも「賢君によって治まった時代」の資料を読むのには一種の心地よさがある。だから「名君伝、賢君伝」のエンターテインメント化のひとつの例となるかもしれない。
ただ、いまはこの小説、人気作品すぎて何人かの作者、出版社がおなじ「まおゆう」を同時期に?漫画化してるっぽいんだよな・・・こういうのって仁義的にアリなんだろうか。存在しているんだからアリなんだろうけど。
まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」 (1) (角川コミックス・エース 264-4)
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まおゆう魔王勇者~丘の向こうへ~ 1 (チャンピオンREDコミックス)
- 作者: 橙乃ままれ,峠比呂
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あ、あと余談。上のtogetterで「鳥のふんが鉱石化したものが肥料としてかつてはものすごく需要があり、貿易に沸き立った」という話だけど、その話が
- 作者: カトウコトノ
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