印象深いので正確に引用したかったが、見つからないので記憶で。
たぶん7月に入っての毎日新聞だったはずだが・・・8,9日ごろだったかも。ミャンマー民主化の企画記事っぽかった。
ミャンマーの検閲官自身が、『検閲なんて不要、なくなるべきだ』と熱弁をふるったという記事。身の危険を覚悟しての告発とかではなく、政治自体がそういう方向に間違いなく、動いているらしい。
その情報省?だったかな・・・ここには、ミャンマーのあらゆる出版物が持ち込まれ、検閲を受けている。
記者がたずねる。
「検閲が無くなったら、あなたの仕事が無くなるのでは?」
検閲官は答える
「その後は、ここに運ばれる出版物を図書館に持っていく仕事をします」
冗談なのか、
本気なのか・・・
「検閲」と「図書館」の対比が印象に残る一節だった。
映画「アンタッチャブル」のラストシーンのようでもあるし、また官僚の無責任性を感じ、問題のような気がしないわけでもないが・・・
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110301/p3
ラストシーンの記者「禁酒法は撤回されるようですがご感想は?」ネス「(自分も)一杯やるよ」というのは、そこにある法に誠実に従い、命を賭けるという行政官の誇りを示し清清しい。一方「法の善悪は知らず。そこに法があるから従う」は最悪の官僚になることもあるが・・・(「アンタッチャブル」)