INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

本日修斗アマ大会、パンクラス新宿大会。/「オールラウンダー廻」9巻、8月発売〜アマを考える

http://j-shooto.com/?p=1762

[大会名]第11回関東アマチュア修斗選手権大会
[主 催]日本修斗協会 関東選手権実行委員会
[開催日]2012年7月1日(日)
[会 場]東京都台東区/台東リバーサイドスポーツセンター 第一武道場
〒111-0024 東京都台東区今戸1-1-10
10:45 試合開始予定

とある年代の人なら、80年代の夕方にフジテレビ系のなんとかというニュースでやっていた「南ちゃんをさがせ!」というコーナーを覚えているでしょうか。ある意味ニュースに、ワイドショー的企画を持ち込んだはしりで、「タッチ」の南というヒロインが野球だかなんだかのスポーツがうまいという設定だったこと”だけ”で、「スポーツがうまい女の子=南ちゃん」という強引な数式を主張。
どこぞのスポーツをやっている女の子を1、2分ぐらいかけて紹介するというものだった。その伝統がめぐりめぐって「田村亮子=YAWARAちゃん」になって、国会議員まで生み出してしまったのだから罪深い企画であった。

で、なにが言いたいかというと、ひょっとしたらこの関東選手権、ひいては全日本大会も「メグルくんをさがせ!」的なあれかもしれないと。いねえよ、たぶん。
だが、のちに名を残す格闘家はやっぱりアマ修斗でも「こりゃすげえ」「モノがちがう」な選手がやっぱり多い。将来UFCオクタゴンでバッファーにコールされる選手は、出てくるかもしれない。

パンクラスも本日はネオブラ決勝戦。川原誠也も登場、オープンスコア導入

http://www.pancrase.co.jp/

7.01新宿FACE大会概要
•日時:2012年7月1日(日)OPEN 17:15 / START 18:00
•会場:新宿FACE MAP
•入場料金:SS(1列目とカウンター席) \8,500- A \6,000-入場時500円のドリンク代が別途必要です。
  
山内慎人 (GUTSMAN)vs川原誠也 (パンクラスTEAM FIGHT SUNS)
対戦相手と観客を恐怖に落とし入れる、謹慎処分明けのFIGHT SUNSのBOSS、川原誠也が帰って来る!対戦相手は修斗・環太平洋2位で、3/11大会でGRABAKAピットの心を折り引退を決意させた山内慎人。山内が清く正しく勝利の道を歩むか?恐怖のBOSSがバッサリ遮断するか?

3Rルールはオープンスコア採用決定

今大会より3Rルールはラウンド毎にスコアをアナウンスする「オープンスコア制」を採用します。 果たして(1)(2)Rはどちらが取ったのか? そのスコアの結果、セコンドからの指示が変化してくかもしれません。
また場内のお客様にもスリリング感を味わって頂けると思います。

カネのかからない分野での工夫はあいかわらず天下一品だ(笑)。効果があがれば、判定ではやっぱり色々と揉める海外の団体なども参考になるかもしれない。


そんなこんなでちょっと微妙なテーマを。JML(パンクラス+DEEPのアマ大会)は「アマ修斗より上」になるか? 〜そしてTHE OUTSIDER

最新号のゴン格では

パンクラスの新体制を受けて「JML」について、高島学氏が梅木良則(千葉良則)氏にインタビューした記事がある。
やはり、この質疑を抜き出さないと。

Q:避けて通れない質問になってしまいますが…アマチュア修斗が以前のように活発に開催されていません。修斗が揉めて、足下が揺らいだ間にアマチュアをJMLで統一してしまえッという想いはありませんか?

いや、避けて通りましょうよ!!そこは!!!!(笑)
梅木氏のこたえも、記録する価値がある。

僕はそういう風にはおもっていないですけど、佐伯さんは思っているかもしれないです。

おお佐伯”天下人”繁の野望、最終局面に・・・。いや、一度ほんとにそういう話を出したことがあった、って話は前したことあったっけ。
あ、公武堂チャットでだ。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120605/p1

Gryphon: しかしアマ統合がなにげに重要
Gryphon: 修斗と今度こそ互角以上のアレが生まれた
Gryphon: 若林さんの失脚もあるし、これでJML>アマ修斗という権威の構図になれば・・・・・
やん: JML何度か見に行かせてもらったのでアマ統合は気になります
高倉@大変ですねぇ: この番組でパンクラスの話がしやすくなったのがメリットの一つだな(笑)
Gryphon: むかし、佐伯繁修斗(Wさん)と揉めたとき、「そんなこと言うなら僕はアマに本格的に力を入れる。すでに修斗より規模や回数は多いんですよ」みたいな脅し文句をしていたですね

てか、「たいへんだ!!JMLがアマ修斗のシマに乗り込んでけつかるで、おやっさん!」的な見方って、おれが煽ってたのか(笑)
 
でも自分がこれを語るのも、
ひとつの必然があるのですよ。
・・・というのは、この記事のカテゴリにも加えたけど、自分は「賞」の権威の盛衰、興亡・・・をこのブログで追いかけるテーマのひとつとしてきました。
マチュア大会の優勝というのも当然、「賞」のひとつで、その権威がどのように変わっていくのか、動いていくのか。あるいはゆるぎないのか。


以前、今回のインタビューの聞き手となった高島学氏の、面白かった視点提示のひとつが「修斗は世界最大の格闘技組織だ」というものがあった。そのころはPRIDEもUFCもあったのに、そう名乗ったのは別に僭称ではなく「試合数をみよ。修斗の公式戦は年間XXX試合行われており、これ以上の数の団体はない。だから”世界最大”なのだ」と。

この視点は、川尻のPRIDE初登場のときに煽り映像にも使われたりしたのである。
ただ・・・海外のUFCモンテ・コックス系は置いておくとしよう・・・これは何年前だったかな、橋本宗洋氏がちゃんとカウントして、
「DEEP系列興行の公式戦数が、プロ修斗のそれを上回りました!!」とレポートしたことがある。
あ、2007年のことらしい。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20091220/p3
思えばそれが、天下人・佐伯繁の野望の第一歩だったのかもしれない・・・。数さえありゃいいのか、と言われるかもだが、いいんですよ。


では今後どうするか・・・われわれは「注目」しましょう。「JML vs アマ修斗」に。
そして、大会の報道に接するたびに「これってJMLとアマ修斗、どっちが上なの?」とことあるごとに比較していく。
これがいわゆる「アジェンダ・セッティング(議題設定)」というやつです。・・・高島学氏が設定したんですよ、これ(笑)。
単純な参加人数。
単純な開催回数。
参加選手の質。
プロ転向者のその後の活躍。
イベント運営。
安全面での配慮。
メディアの注目度。
歴史と伝統・・・・

論点は無数にある。それらを総合したとき、まさに「三国志」の黄巾の乱じゃないが、
「アマ修斗 既に死す  JMLまさに立つべし(略)天下大吉」
なのかもしれないし、やはり元祖は元祖の強みを発揮して、アマ総合格闘技の最高峰に君臨しつづけるのかもしれない。

なんにせよ、その健全な競争が、お互いにあぐらをかかせることもなく、常なる切磋琢磨を要求することになれば、これほどいいことはない。
と、いい感じにしめました。

そして THE OUTSIDER

この場合、三国志に見立てるより、項羽と劉邦の争いを西方で睨む匈奴、といった感じですが(笑)・・・いやいや、実際「あの時代は漢楚の戦争ではなく、漢楚に匈奴を加えた三国抗争で、結局覇者は匈奴冒頓単于である」という見方もあるのだ。

THE OUTSIDERが、”不良”イメージでのメディア露出と、選手のつながりによる入場者確保、そして派手にテーマ曲つきで入場するといった「アマチュアだって華やかでもいいじゃん?」というコロンブスの卵な発想によって、憧れや参戦希望者が増えていけば、量は質に転化して行くこともあるでしょうし、以前ならアマ修斗やJMLに出てきた選手が、THE OUTSIDERに目標を絞ることも当然ありえる。
そこにはダイヤの原石も当然いるでしょう。

JML対アマ修斗、という構図にTHE OUTSIDERはどう位置づけられるのでしょうか。

オールラウンダー廻」最新9巻が8月発売。

イブニング最新号欄外・オールラウンダー廻

「お待たせしました。最新単行本9巻は8月下旬発売予定です」

最新号の展開についても書きたかったのだが、膨大になってしまったので後日に。