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スウェーデンで、富裕者・有名人の高級住宅を見に行き「脱税者だから…」と解説する「上流階級サファリ」が流行

2012年6月3日朝日新聞の記事。

〈ザ・コラム〉スウェーデン 福祉国家のはずなのに有田哲文編集委員
■有田哲文(編集委員
 
 上流階級サファリ。そんな一風変わった名前の市民運動が、北欧のスウェーデンで注目されている。高級住宅に住む金持ちたちを猛獣に見立て、ながめに行くのだ。

 大きな一戸建ての家が集まる地域にバスで乗り付け、旗を掲げて練り歩く。「彼らはどうしてこんなに金持ちなんでしょう。うその会社をつくって税金を逃れたりしているからです」。ガイド役のメンバーがそんな風に案内する。社会に広がる貧富の差を告発しようと、学生や福祉労働者らが立ち上げた。
住民との摩擦も起きた。今年初めのツアーでは怒った人たちが通りに出てきた。「動物扱いするな」と言われ、卵を投げつけられた。

このあとの後半部分では
スウェーデンは2008年までの20年間の格差拡大に限ると、主要国中で最大(OECD調査)。
・1990年代にバブルが崩壊後、規制緩和、民営化、税金引き下げがあった。
GDPに占める税の割合は7割から、5割台に低下
・90年代以降、スウェーデンは着実に3、4%の成長をしてきた。
・しかしそれは「福祉国家であるから」というより「福祉国家から自由化を進めたからだ」という説がある(一方で福祉国家の安心感が・・・という説もある)
スウェーデンでは年金を一般予算から切り離し、財源が足りないときでも税金は投入されない(90年代末の改正)
 
などの興味深い話があるのだが、それは別にして、やっぱりこの「上流階級サファリ」に目がいく。
けっこう難問だ。
以前から「『見てるだーけー』や『撮影』は法的には実害をもたらさないから、規制しようが無い。しかしIT技術や中継技術の発達で、実害をもたらさない、というにはあまりにも大きな力を実際には持っている」という話を、何度かしてきたと思う。

格差社会への怒り、経済問題を考える機会として行っている。破壊活動も騒音も出していない、何が悪いんですか」
といえばそれでおしまいだろう。
しかし・・・たとえば日本に置き換える
・「日本の上流階級を見に行くサファリ」
・「世襲政治家の豪邸を見に行くサファリ」
・「軍需産業の会長・社長宅を見に行くサファリ」
・「パチンコ関連企業で儲けているオーナーのサファリ」
・「北朝鮮と取引ある企業の会長・社長宅を見に行くサファリ」
・・・・いろいろ思いつくぞ。右に親和的なサファリも、左が好みそうなサファリも思いつく。
また法律とは別の「趣味」の点からも考えよう・・・これは「悪趣味」と言えるか?そうでないのか?スウェーデンの本場のこれも、嫉妬と正義と、下世話な好奇心が入り混じっているはずで・・・。うーんと腕組みをして考えてしまう。
「上流階級サファリ、ありかなしか。」