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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「所英男が、DEEPに参戦する日」。〜「ギャラが高いが海外向けでない選手」の今後を考える。

FEGの破産手続き訴訟」の報道を受けて、考える。
FEGの復活が見込めないとしても、リアル・エンターテイメントは別組織である。単独で興行をうつノウハウなどがあることは昨年大晦日で証明されている。しかし同時に、主催団体をどこからか探して、一緒にやっていく形じゃないとつらいことも、昨年の大晦日が示した・・・ような気がする。
そして前も書いたが、DREAMはもはやまもなく6月になるという今、「動きが無いことがひとつの動き」と見ていい段階だと思う。このあとDREAMがある、という前提に立つことが難しい、と思う。

そのときどうなるか。以前、団体主宰者の座談会、メディア関係者の対談がサムライ放送やゴング格闘技などで行われたけど、そのときの共通理解が
「若手は今の現状にあったギャラで出場してもらえる。本人も実績積んでUFC!の足がかりと考えてもらえれば」
「本当の超一流選手は、海外のメジャー&準メジャーに出てもらうしかない。」
「一流グループの中でも海外に「最後の挑戦」をしたい人はいるだろう。また闘い方が海外(金網)向きの人もいる」
「これから一番大変なのは、人気や戦いぶりがいかにも日本向きで、海外ではいまいち真価を発揮できそうも無い・・・だけど日本ではトップ選手で、それなりのギャラじゃないといけない人。この人の場所が在るだろうか??」


そんな中でふと、「所英男はこれからどこで戦うんだろう?」と。
まあ、逆に所英男が一番心配がないかもしれない。
ジム指導者という一番格闘家にはふさわしい副業があり、生徒数は日本の総合ジム(クラス)の中でもかなり上のほうだという。
今音沙汰が無いのは完全な失神KOでの敗北(2011.12.31)からの回復・調整機関と考えれば別におかしくない。
最後の最後にはZSTというホームリングもある。前田日明はちょっとしくじってるみたいだけど、彼は「悪いのは内藤で、所はアホだからだまされてるだけ」とか言ってるから、詫びを入れればZSTを含めリングス系のイベントに戻る余地もあると思う。
というか年齢・キャリア的には、試合数が減ってもおかしくないし、ここから退いても・・・ちょっと若いが、納得できる年といえば言える。HERO'Sなどの活躍で得た貯金だってあるだろう。


しかし。
本人がまた再び戦いの場に出たい、と思った時には?そのリングは・・・
DEEPしかないな、というのが個人的な意見。
所英男とDEEPって、みごとなほどに接点がない気がするけど(あるかなあ?)、面識とかはいろいろあるはず。【追記】思い出した。宮下トモヤ追悼大会の「グラップリングバトルロイヤル」に出場。
DEEPのバンタム級の充実ぶりは素晴らしく、若手の挑戦を受ける下克上マッチでも、同世代でまだ対戦機会の無かった人たちとの決着をつける「忘れ物マッチ」もよりどりみどり。
個人的には所英男vs戸井田カツヤが観たいです。
それともベラトールか?ONE FCか? 何気にアメリカでの試合ではブラッド・ピットの完全一本勝ちし、そのブラッドはその後大物になるなどしている。「海外向きでない」「海外での評価が高くない」がそもそも固定観念、事実でないなのかもしれない。


ともかく、日本格闘技界の現状を、大物選手「所英男」を通じて透視すると、なんとなく整理しやすいような気がするので考えてみました。