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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「法律は一から作れ!」精神と「州間制度競争」。簡単には真似できないが、日本も学ぶ点大(UFCから)

上のエントリと連動しています。
http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-1325.html

MMAファイターのマーチャンダイズ等の権利を…取得したり、チャンピオンシップ条項・・・を課したり、プロモーターが特定のスポンサーを禁じたりすることを禁止する条例案カリフォルニア州議会で可決された。PPV売上の5%を州税として徴収する旨の条項・・・これらはいずれもUFCがやっていることばかりであるため、…ダナ・ホワイト・・・「こんな議案が可決されたら、われわれはもうカリフォルニアでは大会を開催しない。・・・誰が手を回していると思う?ラスベガスの調理人組合だよ」

アメリカの法律「作っちゃえ」精神に学びたい

何度か書いたことがあるけど、アメリカでは「ある目標を達成するために、法律をイチから作る」という感覚が政府側にも民間側にも、日本より強いような気がする。これは州ごとの権限の大きさが日本の県とは違うから、という部分が大きいと思うけど・・・ダナの「カリフォルニアでUFC狙い撃ち州法が可決されたのは、ラスベガス調理人組合の陰謀だ!!」というのが妄想か事実か知らないが、もし事実だとしたら、反対勢力もスケール大きすぎるだろ(笑)。
 

「じゃあ別の州に行くさ」精神も学びたい

そしてまた、「じゃあそんな条例のあるところではUFCは開かない(カリフォルニアといえばMMAの聖地のひとつのはずだが…)」というダナの対抗策も、日本的でないスケールの大きさでみごと。
この前紹介した、民主主義のバグやスキマを追った朝日新聞の企画記事「カオスの深淵」で、自由主義の旗手故フリードマンの息子だか孫だったかが、「人工島をたくさん作って、その島ごとに税制や企業誘致の制度を自由に作らせよう。どこが経済発展するかを自由競争させればいい」と提案していたが、それのナチュラルなものだな。
MMAのPPVから5%の税金を取る法律を作って、最大大手が開催を敬遠する州と、それを無しでその大手を”誘致”する州とでは、どちらが最終的に稼げるか。

朝日新聞「カオスの深淵」で紹介された「人工島の制度競争」記事

については、こちらに引用してあるブログがあるので紹介しよう
http://maglog.jp/nabesho/Article1400516.html

今から40年後、米サンフランシスコ沖の水平線に、いくつもの人工島が浮かんでいるかもしれない。
 
住むのは、既存の国を見限った人たちだ。彼らは、環境や制度など自分の好みで島を選んで「社会」を営む。各島の「政府」は豊かさをもたらすために、企業のように競争する。..
こんな人工国家群構想の実現を目指すカリフォルニア州のシーステディング研究所を2008年に設立したのはパトリ・フリードマン氏。構想をユートピアならぬ「アップルトピア」と呼ぶ。グローバル市場の勝者。アップル社にちなむ。..
 
.. 彼は、規制を嫌い選択の自由を何よりも優先する『シカゴ学派』の総師ミルトン・フリードマンの孫だ。祖父の継承者を自任する。前はグーグルのエンジニアだった。..
「民主主義は多数派をつくらないと、社会を変えられない。でも、競争は違う。スピードがある」。意見の違う人たちが話し合って、合意や妥協を探る行為を無駄だと考える。 同じ考えの持ち主だけで「社会」をつくれば手っ取り早い。ほかの人たちはそうやってできたいくつもの「社会」の中から、好きなものを選べばいいというわけだ・・・(後略)。

関連エントリ

朝日新聞企画「カオスの深淵」が面白い。「母親は2票」「役職は抽選で」など”もうひとつの民主制”紹介
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120424/p2