マスターキートン完全復活!!てか、この号の「ビッグコミックオリジナル」丸ごと買え。
今日、twitterでのつぶやき。
【ニュース】連載再開したものの、初回は若干不調の感もあった「MASTERキートンREマスター」が、最新号掲載の2話で、内容的にも完全復活しました。繰り返します、内容的にも完全復活です。詳細は「ビッグコミックオリジナル」をご覧ください。/〜次のニュースです。ドナウ近くの動物園で(略)
まあ、最後の一文はどうでもいいのだが(笑)、
復活したキートンの第1回目がいまいち・・・という感想はここで書いたけど
■「MASTERキートンReマスター」を読んだ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120322/p2
最後の部分で期待したような、完全復活。
さらにお勧めしたいのが、この号のビッグコミックオリジナルを購入することです。なんか、ジャックポットというか、大当たりの話が多いのですよ。
「看護助手のナナちゃん」で、長期入院患者が楽しみにする朝ドラの話。
「ひよっこ料理人」でおばあちゃんと孫の話。
「まんが親」で、子どもの言葉遣いの話
「三丁目の夕日」で、海外旅行が夢の夢だった時代の話。
「どうらく息子」で、高座の話。
今回は本当になぜか、水準以上の話が多いので、「キートン代」も含めて購入してソンは無いと思う。
あ、あと「弁護士のくず」はまもなく、作者自身の法廷闘争をもとにした著作権裁判の回が単行本化されるんだって。
「それでも町は廻っている」のトリックに驚愕。てか、だまされた!!
「それでも町は廻っている」については以前の長文書評
■【書評】「それでも町は廻っている」−−21世紀に下町人情ものが可能という奇跡http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110210/p4
で『「主人公のミステリー好きがきっかけとなった日常推理」や「おさななじみの恋愛模様」「弟、妹編」「またも町を騒動に」など、多彩なパターンが交互に出てくる”連立政権”』だ、と書きましたが、今回がその日常推理篇です。
で、推理漫画というのはそもそも漫画である意味があるのか??という問いが投げかけられることもあるが、今回はねーー「漫画ならでは」だったよね・・・おおっとこれ以上は言えないけど、たわいもないといえばたわいもないんだよ。しかしねえ・・・、ああ!と腑に落ちるというか、「たしかに断言はしてなかったけど・・・くそっ!ミスリードしやがって!!」と作者を恨むタイプのトリック(笑)。
読んでいて連想したのが、フランス料理店をめぐるいしいひさいちの某四コマだったな。こう書いたって全然分からんか。
あれは、どうせなら手がかりをすべて出したところで「読者への挑戦状」のコマを挿入すべきだったな。
ちょっとお勧めしておくが、解決されるコマ
「春休みの小学生と下校時の小学生・・・」のところまで読んだら、いったん中断し、もう一度冒頭から読み直すといいですよ。そしてガチでトリック当てを考える。ミスリード系なので、疑いの目で読むとそれなりに見破りやすいかも。
にしても、ミステリーの範疇に入らなくても「伏線を張って、ロジカルに話が進んで、その話の中で結論が出る」、という作品を書かせたら今現在ではこの作者がピカイチだね。てか、そういう人が、そもそもいなくなっているような気も・・・

- 作者: 石黒正数
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/10/21
- メディア: コミック
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まさにこれこそが日常系ミステリーなのだが、トリックというか解決篇は「掃除しろ」だろうなあ(笑)
この雑誌では他にナポレオンの、内政などのことも描いてあり面白かったのだが省略