http://www.bunshun.co.jp/award/ohya/index.htm
第43回大宅壮一ノンフィクション賞の選考委員会が4月10日(火)午後5時より、「帝国ホテル」にて開催され、増田俊也さんの『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』と、森健さんと被災地の子どもたちの『「つなみ」の子どもたち―作文に書かれなかった物語』/『つなみ 被災地のこども80人の作文集』が授賞作に選ばれました。
- 作者: 増田俊也
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/09/30
- メディア: 単行本
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- 作者: 森健
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/12/07
- メディア: 単行本
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4月10日 水道橋博士@s_hakase
祝!増田俊也氏「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」が大宅賞受賞。キラ☆キラで僕が紹介した回。http://bit.ly/HxvGVB
ほ〜。選評読みたいなぁ。立花隆先生は?RT @ibiru猪瀬氏の『木村政彦〜』評ですが、「一見、プロレスのことだが、日本の近代を世界史的、グローバルな視点から見直している」とのこと。また「自分の文章の引用のされ方には怒った」とも
Keizo Mezakiさんへの返信
上記で紹介されているラジオコラムは、吉田豪氏もこの話題を語ったことがある。そっちも紹介する。
2011年07月07日(木) プロ書評家・吉田豪さん
今日のコラムは、「木村の前に木村なく、木村の後に木村なし」と讃えられた、史上最高かつ、ある意味サイテーの柔道家・木村政彦さんについて。
「ゴング格闘技」に掲載中。そちらも併せてお楽しみください。
下の2作、特に柳澤健氏の本はここで紹介したこともあり期待していたのだが、残念ながら受賞はかなわなかった。

- 作者: 柳澤 健
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/09/13
- メディア: 単行本
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- 作者: 三山喬
- 出版社/メーカー: 東海教育研究所
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水道橋博士@s_hakase
しかし、柳澤健さんが井田真木子の『プロレス少女伝説』の評を巡っての屈辱を20年ぶりに2012年に晴らすというサブストーリーはなくなったのだ。2012年、クラッシュ・ギャルズはなぜ、立花隆を殺さなかったのか、問題も発生するのだなぁ。
https://twitter.com/#!/s_hakase/status/189691792088776704
来月の文芸春秋に掲載の「選評」も読もう!!果たして立花隆は?猪瀬直樹は?
■大宅壮一賞、候補の1/2が格闘技・プロレスもの(柳澤健・増田俊也)/思い出す「立花隆」の選評とそれへの批判(改訂版)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120328/p2
を再度参照していただければ。
また、審査員に猪瀬直樹氏もいるのだが、受賞作「木村政彦」は作者が「或る意味、この一冊は丸々、猪瀬氏のコラムに反論する為に書かれた」というのだ(笑)。
詳しくはここ参照。
いやー、この本については無駄に蓄積があるよな、わがブログは(笑)。そりゃ連載時からこつこつエントリにしてたからね。
■「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったか」を生んだ、猪瀬直樹の2ページのコラム。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110930/p3
だから彼らがどういう風に、クラッシュギャルズや力道山vs木村政彦を描いた作品を読んで、評したのかは興味津々。んで、いつもこの賞は受賞発表の翌号に選評や受賞の言葉などが掲載されるのです。
5月10日、次回文芸春秋に注目。
その前に今月も注目しなさい。柳澤健
Keizo Mezaki @ibiru返信
月刊文藝春秋5月号に掲載されている柳澤健氏のルポ、「フランスに日本柔道は奪われた」が衝撃的な内容だ。昨日、『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか?』で大宅賞を受賞した増田俊也氏にぜひ読んでいただいて、感想をお聞きしたいなあ
https://twitter.com/#!/ibiru/status/189923602236317696
これのこと。↓
http://gekkan.bunshun.jp/articles/-/330
フランスに日本柔道は奪われた 柳澤 健
Keizo Mezaki 氏の大宅賞関連ツイート
これから、大宅賞の受賞者記者会見を聞きに帝国Hへと向かいます。選考委員のスピーチは誰だろう? 猪瀬さんだったら楽しみ
帝国Hを後に。大宅賞受賞の増田俊也、森健両氏の男臭くも優しさ溢れる記者会見の「言葉の迫力」にしばし酔う
@s_hakase 猪瀬氏の『木村政彦〜』評ですが、「一見、プロレスのことだが、日本の近代を世界史的、グローバルな視点から見直している」とのこと。また「自分の文章の引用のされ方には怒った」とも
@s_hakase 帝国ホテルで立花さんとすれ違いましたが、お言葉はいただけませんでした。来月の月刊文春をどうぞお楽しみに!
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/entertainment/news/CK2012041102000239.html
会見場に現れた増田記者は、「よろしいでしょうか」と許しを求めてやおら北大時代の柔道着をはおった。手には木村政彦の遺影。ともに名古屋から持参した品だ。
「木村先生、無念晴らしました! と言うつもりでしたが、そういうことじゃなかったんです」と語り始めた。本にしようと書き始めて18年。柔道界だけでなく力道山との戦いに敗れ、やがてプロレス界からも排斥された木村の名誉を復権させるのが筆をとらせる動機だった。だが、行き着いたのは愛。「(同時受賞の)『つなみ』もそうですが、両方の本に救いがあったからでは」と話す。
(略)
大宅壮一賞の価値について問われ、「木村さんは命をかけて天覧試合を闘った。ぼくにとっては、きょうが天覧試合でした」と万感の思いを口にした増田記者・・(後略)
こういう面白そうな受賞会見や選考委員の代表コメントは動画で見たかったが、さすがにこの大宅壮一賞ぐらい伝統や格式があると、会見をUST中継するとかyoutubeにUPする、なんてことは当分ないのだろうな。
すべてのノンフィクション作家へ。
何度となく紹介しているが、今回もまた引用する。受賞者、非受賞者、非ノミネート者、選考委員…すべての人へ敬意と畏れをこめて。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/622_14497.html
書洩(かきも)らしは? と歴史家が聞く。
書洩らし? 冗談ではない、書かれなかった事は、無かった事じゃ。芽の出ぬ種子は、結局初めから無かったのじゃわい。歴史とはな、この粘土板のことじゃ。
若い歴史家は情なさそうな顔をして、指し示された瓦を見た。文字の精霊共の恐しい力を、イシュディ・ナブよ、君はまだ知らぬとみえるな。文字の精共が、一度ある事柄を捉えて、これを己の姿で現すとなると、その事柄はもはや、不滅の生命を得るのじゃ。反対に、文字の精の力ある手に触れなかったものは、いかなるものも、その存在を失わねばならぬ。