【トンガ噴火お見舞】INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「瞳閉じすぎ・翼広げすぎ」問題朝日新聞に&東村アキコの「ベタ指摘」小芝居のすごさ(「主に泣いてます」)

どれからいくかな。
まあ、まずタイトルにうたった朝日新聞の記事。

Jポップ歌詞、瞳閉じすぎ? 目立つ紋切り型に批判も

 「信じてる」「翼広げ」「そばにいて」……。あれ、このフレーズ、どこかで聞いたような。最近、紋切り型のJポップ歌詞が増えている気がしませんか?
(略)
マキタ(スポーツ)さんの自信作が、昨年発売した「十年目のプロポーズ」だ。
 「強がりや 弱虫も 僕が全部 受け止めるから/大丈夫だから さあ 翼広げよう」
 長年の研究で突き止めた「ヒット曲の法則」を元に、「キセキ」「桜舞い散る」「扉を叩(たた)こう」など、Jポップの定番フレーズを随所にちりばめた・・・

実は朝日新聞は最近記事の有料化を進め、これ以降の記事は乗ってない。
だが後半部には「瞳閉じすぎ」「翼広げすぎ」「J-POPジェネレータ」「ギャル演歌」などの、有名なキーワードがたくさん並んでいる。
(追記:後日全文掲載されました http://www.asahi.com/showbiz/music/TKY201204050351.html )
だれが元かよく分からんが、twitterで数多くリツイートされたつぶやきから。

【J-POPの歌詞】 翼広げ過ぎ 瞳閉じすぎ 君の名を呼び過ぎ 会いたくて会えなさ過ぎ 私弱すぎ桜舞いすぎ 母親感謝されすぎ 季節めぐりすぎ 君のこと考えすぎ もう一人じゃなさすぎ 大切な人居なくなくなりすぎ あの頃に戻りた過ぎ 一歩づつ歩いて行き過ぎ 同じ空の下にいすぎ

J-POPジェネレーター体験記事。
http://b.hatena.ne.jp/articles/201011/1940

・・・早速筆者も作詞にチャレンジしてみました。全体は長いので、1番メロから最初の間奏までの部分を抜き出してみます。

胸が苦しくなる 会いたいけど会えなくて
今度いつ会えるかな いつまでも
心震える どうしてこんなにも涙が溢れるの?
声を聞かせて もしも翼があったなら
傍にいるよ ずっと一緒に歩いていたい

どれもこれも、ひとしきり笑いました。
「ベタ」を「ベタだなあ」と笑うというのは、どこかで必要とされる措置・・・というか、必要だろうと必要じゃなかろうと自然発生的に出てくるムーブメントだと思います。それが、私の用語で言うところの「因数分解」につながるし、それは結局のところ、広い意味での”批評”でもある。
だいたい、すぐれたベタは「ベタだ」という指摘にまったく、1ミリたりともたじろぐものではないのだ。旅順要塞のべトンに卵をぶつけて壊そうとするのよりダメージを与えない。
 
特撮ソングだっておそらく「怒りの炎が燃え上がりすぎ」「正義のパワーが爆発しすぎ」だろうしさ(笑)。
そんなわけで、みんなベタ指摘は大いに楽しむがよろし。
というか一部世代(※の中でも特に限定)には「まあゲゲボクイズみたいなもんですね」といえば足りるだろうし(笑)

「ベタだねー!」というツッコミを「劇中小芝居」でやりまくる東村アキコのすごさ

さて本題。
そんな「ベタ指摘」を自分の武器としているのがあのデンジャラス・クイーン東村アキコだ。この人はどうしてそういうポジションになったのか分からないが、初連載の「ひまわりっ」の時から、モーニングではほぼネームに対して編集部は「これでいきましょう!」「最高です!!」とそのまま一発OKを連発、そして現在のアンチェイン状態が生まれたという。
あれかね、ジャイアント・キマラには「アフリカのサバンナで育んだ野生のまま戦え!」と命じるのが一番だ、ってノリなのかね(笑)


そして、東村アキコが「ひまわりっ」「主に泣いてます」の2作で共通させている持ちネタが・・・登場人物の中のボケ・ツッコミ役が状況に応じて、その状況を模したような「小芝居」を演じるというものだ。「漫棚通信」ではこれを「マカロニほうれん荘のきんどーちゃんやひじかたさんがやっていた笑いの再現、と指摘していたが。
ああ、これだ
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/70_b62b.html

東村アキコの作品は、1970年代末から1980年代初期のギャグマンガ、多士済々のあの時代を再現しているように感じられます。おちょくられる主人公・アキコ、謎の人・猿渡副主任、美人だけど性格がアレなエビちゃんのトリオは、じつは着ぐるみ。背中のチャックを開けると、それぞれ「マカロニほうれん荘」のそーじ、きんどーさん、トシちゃんが出てくるに違いない…

そして、今この仮想コント、小芝居ネタが上記の「ベタやなー」指摘の……、血塗られた妖刀と化しているんだよ(笑)
実例。ハリウッド流アクションサスペンスのべタ小芝居。

『映画のハッカーってなんでキーボードを叩きつつ「いい子だ…」とか言うんだ?』というネタはちょっと前に盛り上がって、2010年ごろに2chスレで乱立した。

■映画に出てくるハッカーにありがちなパターン
http://2chcopipe.com/archives/51434822.html
・絶対マウス使わないよな
・ハッキングしながら「OKそのままだ……よーしいい子だ」と言う。
・なぜか緑文字のDOSぽいOSを使っている。
・どうやって解析したか不明だが「カタカタカタ・・・・・ビンゴ!」

その流れをくんだり、直接読んだりした影響があるのかもしれないけど、それを作中で「小芝居」として丸々描いてしまう破壊力のすごさよ(笑)。
こんなのも。

同業者同士のネタばらしはタブーだぞ、とある手品師が言っていたような気がするが、おかまいなし。


なんでこんな怪物を……、モーニング編集部は産んでしまったのだ??

主に泣いてます(1) (モーニング KC)

主に泣いてます(1) (モーニング KC)