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NY教育局「意見が分かれるテーマはテストから外そう」→「恐竜」「クリスマス」「離婚」「誕生日」

http://www.cnn.co.jp/usa/30006065.html

「恐竜」「クリスマス」の出題は禁止、NY市がテスト作成の指針公表

2012.03.30 Fri posted at: 10:54 JST

ニューヨーク(CNN) 「離婚」「恐竜」「宗教」など大人の間で意見が分かれるテーマを市の標準テストで出題してはいけない――。米ニューヨーク市教育局がテスト業者向けにそんな指針を公表して物議をかもしている。

この指針はニューヨーク市が刷新を予定している数学と英語の標準テストの提案を国内の業者から募るに当たり、提案依頼書に盛り込んだ。禁止用語にはこのほか、「誕生日」「ハロウィン」「クリスマス」「テレビ」「ロックンロール」「ペパロニ(イタリアのソーセージ)」などの言葉も並ぶ。

提案依頼書の中で市教育局は、「大人の間で意見が分かれ、自治体が義務付けるテストに出題するのはふさわしくない」とみなしたテーマや単語は避けたい意向だと説明。こうしたテーマは標準テストや教科書で過度に使用され、特定のグループや人々に対する偏見を抱かせていると指摘した。
(略)
個々の単語の禁止理由について教育局の説明はないが、特定の宗教に配慮したと思われるものも多い。例えば「誕生日」「誕生祝い」といった言葉は、誕生日を祝わない宗教団体「エホバの証人」への配慮とみられる。また、「恐竜」は進化論を否定するキリスト教原理主義への配慮、「ハロウィン」は多神教信仰を連想させるとの理由ではないかと推測されている。

あっはっは。
いや、NY教育局は「正しい」と思うよ。前提を上の話のように置くなら、その道を進めばこうなる。危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし、だ。
呉智英氏に感想を聞いてみたいなあ。

あとアメリカにおけるこういう配慮は、つきつめていくと「宗教的特権」を認めるという部分がどうしてもあるんだよね。
以前読んだエピソードに「戦争で日本への差別や敵意が激しかった時代、日系人は商店主たちから『ジャップには肉を売らない』とかよく言われた。その時『同じ米国市民に・・・』だとあまり効果はなかったが『お前は同じキリスト教徒に肉を売らないのか』というと、相手はかなり動揺し、謝罪して肉を売ってくれた」というのがあった。