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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「ネズミ講」も巧く使えばネットワーク拡大や情報収集に効果?全米風船探し大会を制覇

1/19の朝日新聞からメモ代わりに。

アメリカで、「全米のどこかに風船を10個揚げる。この位置情報を、ネットで募集するなりなんなりして、早く突き止める競争」を2009年にペンタゴンが行ったという。賞金4万ドル。
こういう競争ゲームを思いつくところがまずすごいな、面白いな。

優勝者はMITチームだったが、その戦法は・・・・

風船の発見者には等しく2000ドルの報酬を出し、その発見者をネットワークに紹介した人に半分の1000ドル、さらにその人物を紹介した人に半分の500ドルと、仲介者にも報酬・・・自分が風船を発見できなくても…紹介した人物が発見に関われば報酬がもらえるため、沢山の知人に呼びかける動機になる。

結果、4人の呼びかけが数日で4400人に拡大。全米に散らばった10個の風船は、8時間52分ですべて確認できたという。

うーん、たしかにネズミ講とは、爆発的に広がるから「ネズミ講」と呼ばれるのだものな。アルバニアを転覆させたりもするし(笑)。
潤沢な資金がないとできない部分もあるけど、「いい目的のためにネズミ講を応用して、急速にネットワークを拡大する」という手法もあるんだなあ、とひざを打った。
twitterにはリツイートという急拡大のツールがあるけど、A→B→C、D、E…みたいな樹形図で拡大経路を追うことが出来たら、ちょっと面白いだろうね(ネズミ講で報酬を決めるにはそれが必要かな?)。
 
 
元の論文はアメリカの科学誌「サイエンス」に掲載されたとのこと。

これを紹介したのは、自分が好きな話題だからだが

なんという「ジャンル」だと命名すべきかがまだ分からない。
今のところ
「情報が雪だるまのように転がっていき、怪物的に肥大していく」
ごっこ遊びが拡大していく」
「人間関係や権力関係を『可視化』しての戦略ゲーム」
ジャンルだ…という言い方をしている。三つどれもばらばらじゃん、と思う人もいるかもしれないが、自分の中ではこの三つが融けあっているんだよねえ。

■僕はこのジャンルが好きなのだが、何と呼ぶべきか・・・
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100912/p4
■「よいこの黙示録」に大期待する理由
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20101024/p2