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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「プロレス黒い霧」発売。格闘技的には「前田激怒インタビューの真相」「渕、岩釣兼生とガチスパーで引き分ける」が面白い

プロレス 黒い霧 (別冊宝島) (別冊宝島 1853 ノンフィクション)

プロレス 黒い霧 (別冊宝島) (別冊宝島 1853 ノンフィクション)

http://tkj.jp/search/?pn=1&fw=&sc=1
ノア「崩壊」の序曲
迷走するノアを舞台とした大型金銭スキャンダルが発覚。三沢夫人から「5000万円」をだまし取った女は、仲田龍GMが代表をつとめる会社の実質的オーナーだった。詐欺マネーに群がったノア選手・フロントたちの大罪と、女の背後に見え隠れする「反社会的勢力」の存在を完全解明。またマット界のリング禍を検証。メジャー団体が隠蔽した過去の「密室の事故」を検証する。原田久仁信による劇画は渕正信&G・馬場の「ザ・ジャイアントワールド」。

Scoop! ノアを揺るがす大型金銭スキャンダル
三沢夫人がだまし取られた「5000万円」と噴出した仲田龍GM退陣論
かつて仲田龍GMと蜜月関係にあったスポンサー女が詐欺容疑で逮捕され懲役7年の実刑判決。そしてその女の驚くべき素性とは――

ノアが「封印」した巡業バス運転手「急死事件」の真相
匿名記者座談会
業界の末路を暗示する「MAZADA謝罪会見」と全日本プロレスの無責任体質
クリス・ベノワ自伝
「RING OF HELL」に記された新日本プロレス練習生「権瓶広光君」死亡事故の真実
「史上最低調」の声も上がった 1・4東京ドーム「氷河のリング」レポート

異例のベストセラー
木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」取材18年の「執念」と「信念」 著書インタビュー:増田俊也
「私もかつてプロレスファンだった」
東工大「プロレス研会長」がプロレスを見なくなった理由 インタビュー:汲田哲郎・首都大学東京助教
一般メディアのプロレス報道に見る 業界「イメージダウン」負のスパイラル
「ゴマシオ」永島勝司ブル中野引退興行を隠密観戦!

前田日明を激怒させたプロレスムック編集長が懺悔の顛末告白!
追悼・真樹日佐夫
「男の星座」原田久仁信が語る梶原一騎真樹日佐夫兄弟へのオマージュ
渕正信が語った「全日本40年」とジャイアント馬場の世界
“これがプロレスだ――”劇画「ザ・ジャイアントワールド」   作・画:原田久仁信

前田日明があとで激怒したインタビュー」は典型的”ハンロンの剃刀”。だが…

前田日明が激怒したインタビュー事件の真相」はそのまんま、「ハンロンの剃刀」の適用物件だった・・・。
ハンロンの剃刀とは
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120104/p6
頭の先からつま先まで、このまんま。
前提としての、一連の経緯は

そしてちゃんとNHBニュースで報じられている(笑)
http://blog.livedoor.jp/nhbnews/archives/52216342.html
http://blog.livedoor.jp/nhbnews/archives/52216614.html
http://blog.livedoor.jp/nhbnews/archives/52224037.html
以上を参照。


だが、あちこちが締め切り間際の修羅場となり「見ている暇は無いけど、えーいこれは(時間的に考えて)修正済みの筈だ、そのまま突っ込んじゃえ」みたいな二重三重の誤謬と神の悪戯のような偶然で、信じられない結果になる…
そんなことが有り得るということは、来週発売されるコミック乱風雲児たちで描かれるであろう「桜田門外の変」の暗殺成功や、何よりほどなく一周年を迎える大事故でみんな分かっているはずだ。無数の「ヒヤリハット」の果てに、偶然の積み重なりで大事故は起きる。

しかし…今回の「懺悔インタビュー」のジレンマというか、少なくとも編集部は正しい意味での「確信犯」でやったとしか思えないのだが
このインタビュー発言によって

あのインタビュー記事が問題になったのは”(1)言ってもいないことを捏造した”―のではなく”(2)確かに前田は言っていたが、本来ならカットしてくれとの意向を受けて削るべきものが載ってしまった”という理由である
と、同ムック編集責任者の早川満氏が主張しているのと、結果的に同じになったことである。


前田が激怒したとか、同紙に抗議した、ということが明らかになって以来、トラブルの存在を前提として、外野の興味としては
 
(1)なのか(2)なのか
 
がすごく気になっていた…だが、どう考えても世間的に丸くおさまるのは(1)であり、仮に(2)であっても、そのへんは曖昧にして両者の差をあえて分からなくした感じでの謝罪や発表になるだろう・・・と思っていた。
 
・・・いや、やっぱりどう考えても1ムックの編集責任者まで務めた人がこの構造に気づいてないわけないな。「謝罪」「懺悔」の形をとって、「前田さん、確かにあなたは『内藤を殴る』とは言っていたよね?」「『所英男はアホで、だまされて内藤のいる事務所と契約した』と主張してたよね?」…と、そういう証言を世に残したかったのだろう。

「「前田さんが怒ったのは…削除しろといった部分が削除されていない、ということ」
「これについては取材時に『書いてええよ』と前田さんが言ってた記憶が自分の中にあった」(※編集責任者はインタビューの場に同席)


うーん、深い深い(のだろうか?)。
こういう考え自体が「ハンロンの剃刀」で否定される推測の仕方なのかもしれんな(笑)

リングスではこんなシーンが

謝罪に行った編集責任者。

そのときの前田さんの様子ですか?凄く怒ってましたよ。
『ゴン格』だったかな。それの吉田豪氏が書いている書評を出して「こういう風に話が大きくなってんだよ!「どうしてくれるんだよ!」と言われましたね。

ちなみに吉田豪氏は23日発売のゴング格闘技では

須藤元気のつくり方

須藤元気のつくり方

を書評すると予告している。
【追記】・・・だが、予定が変わったらしい。

@warakoichi
和良コウイチ ゴン格最新号。真樹先生追悼の吉田豪さん「書評の星座」と、宮下トモヤ選手追悼のライター長谷川亮氏の原稿は、共に涙線緩ませず読むのは困難。

https://twitter.com/#!/warakoichi/status/160248176866099200

この変更は仕方ないか。


渕正信岩釣兼生のガチスパーは引き分け」については、後日

片方だけで精一杯になってしまいました。すいません、後日に書きます。