私は氏の原作漫画を「風雲プロレス30年」という作品しか読んでない。
で、力道山のジャイアント馬場とアントニオ猪木の待遇差とかの解釈が、梶原一騎の「プロレススーパースター列伝」とほぼ丸っきり同じだったので「えーっ、いくら兄弟だとは言ってもなあ…そのまんまだよなあ」と思って、それ以上は。

- 作者: 真樹日佐夫,森村たつお
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 1984/05
- メディア: コミック
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『力道山は、ジャイアント馬場には天性の素質を伸ばそうと、のびのび褒めて育てた。猪木には雑草魂に期待し、わざと厳しくした』−−−というのは、ほとんど創作といっていいフィクョンだと思うけど、だれに”著作権”があるのやら??
その後「紙のプロレス」に小説を書いていたが、自分は未読。読者の人気はどうだったのかな。ああいうところの小説は、ハンデがどうしても出るだろう。
ただ、それとは別の、豪快であけっぴろげなパーソナリティ、時代を何度も回転して、最先端?のかっこよさになったあのたたずまいは、吉田豪的な紹介の仕方で、たしかに面白くもあり、ダンディでもあった。
そしてなんだかんだといっても、作家の傍らで最後まで体を動かし、現役の空手家だったという。
彼がいなくなったことで、時代の遊び場所は、ひとまわり小さくなった。
年明けから、なんとも心晴れない訃報が続くものだ。