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WOWOWメイウエザー中継でも解説を担当していたお馴染みジョー・小泉氏が「真夜中のハーリー&レイス」9月13日分にゲストとして出演していた・・・
(引用者註:最初小泉氏は、サラリーマンの副業(趣味)として、覆面でのテレビ解説者やセコンド!を勤めていたという)
……もっとボクシングにのめり込みたいという飢餓感が頂点に達していた。自分はもうダメだ、サラリーマンはできないと思った。乞食になっても、のたれ死んでもいいからボクシングの仕事をしようと思って脱サラした。
朝から晩までボクシングのことばかり考えてしまい、自分はキチガイなのではないかと思っていたが、それを仕事にしたら、仕事熱心と言うことになると思った。ところが、実際に趣味を職業にしてみると、逃げ場がないというつらさがあった。サラリーマン時代は、仕事が面白くなくても、後楽園ホールに入ればすっかり気が晴れた。ボクシングでうまくいかないと、どこに逃げればいいのか。
仕事を辞める前に気づけ、という気がしないでもない(笑)が、とはいえちゃんとそれでたつきを立てているのだから、最高に成功した転職、といえるだろう。
ぼくも漠然としたレベルでの就職相談を受けることがあるが(俺に聞くというチョイスがまず不安だが)、いちおう思いつきで(+自分を棚に上げて)言っているのは、「休日に、その仕事に関係のある本を自分から、義務感じゃなく楽しみで読む、ような仕事を目指すといいんじゃないかな。自然と知識や技術が増えて、結果的に満足できる仕事ができる可能性は高くなるだろう」と。
しかし、ジョー小泉氏のような例はその証拠なのか反証なのかちょっとわからん(笑)。
でも、格闘技にとどまらず、このジョー小泉の葛藤、選択、そしてその選択後のちょっぴりの後悔というのは広く「趣味と仕事、そして進路と生活」を考える材料にしてほしいのである。
リンク先には、そうやって専業のボクシング関係者となったジョー小泉が、逆に「ボクシングを知るため、語るためには深い教養が必要だ!!」と意識的にいろんなジャンルを学ぶようになった、という美しい話が載っている。
もっと教養をつけようと考えた。歴史を学び、語学を学び、新聞を読むようにした。例えば陸上競技のボルトのことを見ておく。陸上の原稿を書くわけではないが、メイウエザーの「速さ」を表現するときに、より速いものを見ておくと、表現が広がるようになる。
兼業のスポーツライターというのは並べるのもかったるいほどたくさんいる(公開していない人もいるだろうし、そもそも専業になるのが遠い道のりだ)はずだが、印象に残っているのは流智美さんだ。
どの会社がどうとかは伏せるが、そういう会社員の仕事とライター、UWFインターの内部の仕事やルー・テーズのマネジャーも兼業し…今は…おいくつかのかな?しらべたら1957年生まれか。もしまだその会社に勤めておられるなら、60歳定年としてまだ間があるな。
こういう人は定年後もやりたいことがたくさんあって困るだろうな。
しかし「会社員兼、ボクシングの覆面TV解説者」ってすごいな。
「会社員でありつつボクサーである」(たくさんいるよお)ことを前面に出して描いた細野不二彦屈指の傑作シリーズ「太郎」は最初のころは、それを勤め先に秘密にしていることのサスペンスがあった。
太郎 vol.1―Dreaming and working for (小学館文庫 ほB 41)
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でも、同様に「会社員でもありTV解説者」というのはちょっとドラマ的におもしろく、フィクションにしてほしくもある。さっき書いた、転職後の精進も含めてかこいい。
よく考えたら趣味を「副業」にできてるだけで羨ましいよ!!
趣味というのはカネを使うものだが、
そこから1円でもお金が得られたら差し引きがどんな赤字でも、意味が無くてもやっぱりうれしいよね。週末のフリーマーケットや、そうだ同人誌だって、そういう「プロの快楽」があるんじゃないだろうか。
キノコ狩りや鮎釣り、カモ撃ちなんかもお金になれば、差し引き赤字でも楽しいやね。
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■嘘かまことか、格闘技やプロレスを「経費」で見られる?−趣味を仕事にする方法(※私も本当に出来るかは分からん)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080815#p2
■「趣味を『仕事』にして経費にできるか?」再論。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100315#p3